シマフクロウ
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シマフクロウ | ||||||||||||||||||||||||
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分類 | ||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||
Bubo blakistoni Seebohm, 1884 |
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和名 | ||||||||||||||||||||||||
シマフクロウ | ||||||||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||||||||
Blakiston's Fish Owl |
シマフクロウ(島梟、学名:Bubo blakistoniもしくはKetupa blakistoni)は、フクロウ目フクロウ科ウオミミズク属の鳥類。フクロウ科の中でも最大級のフクロウ。
イギリス人学者トマス・ブラキストンが1883年に函館で採取した標本をもとに、ヘンリー・シーボーンが英名と学名をつけた。ただし近年のDNAに基づく研究で、ウオミミズク属(Ketupa)はワシミミズク属(Bubo)に統合されつつあり、学名をBubo blakistoni とするものもある。
その容貌から「森の哲学者」とも呼ばれ、アイヌ民族からはコタンコルカムイ(「村を司る神」「村を守る神」の意味、コタンクル、コタンコロの表記もある)、カムイチカプ(「神の鳥」の意味)としてあがめられてきた。しかし現在生息数が減少し、絶滅が危惧されている。
目次 |
[編集] 分布
分布は極東アジアのロシア沿海地方(シホテアリニ山脈)、中国東北部、サハリン南部(南樺太)、国後島、北海道中央部および東部に分布している。
[編集] 特徴
日本国の天然記念物で希少野生動植物種にも指定されている、日本のみならず世界でも最大のフクロウ類の一つ。体長約70cm、翼開長170~180cm、眼の色は黄色。短く低い声で「ボー・ボ・ボー」と鳴き、大きな音を立てて飛ぶ。
低地の河畔林に生息し、広葉樹の樹洞に営巣する。
[編集] 捕食
遡上するサケ類を主食とするが、カエルやサンショウウオなどの両生類、ザリガニなどの甲殻類、ヤチネズミなどの小型哺乳類、カモなどの鳥類も食べる。
[編集] 絶滅危惧
魚を主食とし体長が大きいため、その営巣する樹洞は、冬でも凍らない川の河畔林にある、樹齢の古い広葉樹の巨木になければならない。だが、河川開発や森林伐採によりこのような河畔の巨木は切り倒されつつある。北海道全域に住んでいたシマフクロウはいまや中央部や道東の一部にしか生息しておらず、その数は約100羽と極めて少なく絶滅危機にある。また、ロシアと中国も合わせた全生息数は推定1000羽と少ない。
[編集] Sibley分類体系上の位置
[編集] Status
- ENDANGERED (IUCN Red List)
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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