ゴートアイランドサイイグアナ
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ゴートアイランドサイイグアナ | ||||||||||||||||||||
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分類 | ||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||
Cyclura collei | ||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||
ゴートアイランドサイイグアナ | ||||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||||
Jamaican iguana |
ゴートアイランドサイイグアナ Cyclura collei は、有鱗目トカゲ亜目イグアナ科に属する爬虫類の一種で、ジャマイカ島の一部及びその近くのゴート島に生息していた。別名ジャマイカツチイグアナ。
イグアナとしては中型で、尾の部分を除いた頭胴長はオスが35~43cm、メスが30~38cm。体色は緑がかった灰色。主に木の葉などの植物を食べるが、貝などを食べることもある。現在の生息場所は、伐採を免れた沿岸の林。
開発による自然破壊、イヌやネズミによる食害などの要因でゴートアイランドサイイグアナの生息数は減少し、1940年にゴート島にアメリカ軍の基地が建設されたのが致命傷となって絶滅したものとされていた。なお、この時に22匹がキングストンに移されたが繁殖しないまま全て死んだ。ところが、ジャマイカ島南岸のヘルシャイア・ヒルズにわずかながら生息していることが1970年頃に確認された。しかしながら、生息数は100匹弱であるうえに、イヌやネズミによる食害が懸念されるのはかつてと同様であり、IUCN(国際自然保護連合)では絶滅寸前種に分類している。また、1990年を最後に目撃されていないという情報もある。