コックリさん
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コックリさん(狐狗狸さん)とは、ウィジャボードが明治時代に輸入されたものであり、ウィジャボードと同じく、意識に関係なく体が動くオートマティスムの一種である。
[編集] 概要
日本では通常数人で狐の霊を呼び出す行為と信じられており、そのため狐狗狸さんともいわれる。机の上に「はい、いいえ、分からない、数字、あいうえお表」を記入した紙を起き、その紙の上に硬貨(主に10円硬貨)を置いて参加者全員の人差し指を添えていく。全員が力を抜いて「コックリさん、コックリさん、おいでください。」と呼びかけると硬貨が動く。参加者が霊に憑依されたと自己暗示(自己催眠)により森田正馬(森田療法で有名)が命名研究した祈祷性精神病に罹患する者が多く、また複数人に同様症状がおきる感応精神病(フォリアドゥ フランス語 folie a deux)の発生もよく知られる。
[編集] 霊が原因説
硬貨が動く理由は、降霊によるものと解する場合、途中で手を硬貨から離した者や、コックリさんに「コックリさん、ありがとうございました。お離れ下さい。」と言ったのに対してコックリさんがその場から動かなかった場合は、全員取り付かれてしまうと言われている。なお、使われたコインはいつまでも持っていると不幸になると言われている。また、基本的に使った紙は燃やさなければならないとされている。なお、一人でコックリさんをやると、その人が豹変したり、自殺する例もある。
[編集] 関連項目
- テーブル・ターニング - Table-turning(コックリさんに似た西洋の降霊術)