ゲール
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ゲールは、アニメ『宇宙戦艦ヤマト』に登場する、架空の人物。(声:阪脩)
地球とガミラス・イスカンダルの中間地点に浮かぶバラン星のガミラス基地司令官。しかしデスラー総統の勅命により、銀河系方面軍(劇中では太陽系方面軍とも表現されていた)作戦司令長官として赴任してきたドメル将軍の副司令官に降格された上、家具やコレクションを散々に貶されて、ドメルに深い恨みを抱くに至った。
バラン星の現住生物バラノドンを利用し、巨大特攻生物兵器に仕立て上げ、ドメルの制止も聞かずヤマトを攻撃をかけるが、結局は波動砲で返り討ちに遭いドメルに叱責される。
ドメルがヤマト攻略のため、人工太陽でバラン星基地もろとも破壊しようとした際には、作戦完遂直前に本国に密告しドメルの企図を挫いたが、波動砲により人工太陽が爆発四散しバラン星基地に降り注いだ結果、結果的に基地は失われた。作戦失敗後、ガミラス本星に召喚されたドメルを裁く軍事法廷で自らの密告を正当化し上官の死刑判決を見るも、デスラーの決断でドメルは恩赦される。意気に燃えるドメルの下、ヤマト撃滅特務艦隊副司令官として、決戦場を七色星団に選定する作業に参加する。七色星団の戦いでは、ドメルの作戦は九分九厘成功し、勝利ももう一歩にせまったが、ドリルミサイルを逆転され艦隊を失う。デスラー総統への忠誠心とガミラスへの愛国心に燃えるドメルは、自爆を決断。ゲールは不承不承、ドメルと命運を共にした。
当初の設定では、ゲーリングや、ゲルという名前になっていた。ヒス副総統と共に、デスラー総統暗殺未遂事件をおこし、逆にデスラーに粛清される予定であった。
また、松本零士の漫画では、ガミラス本星の戦いの後、脱出したデスラーに付き添っていたのは、タラン将軍ではなく、ゲールであった。