ゲルト・ビーニッヒ
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ゲルト・ビーニッヒ(Gerd Binnig、1947年7月20日)はドイツの物理学者である。1986年走査型トンネル顕微鏡(STM)の発明の功績により、ハインリッヒ・ローラーとノーベル物理学賞を受賞した。走査型トンネル顕微鏡は非常に鋭く尖った探針を導電性の物質の表面子に近づけ、流れるトンネル電流から表面の0.5 nmから1.0 nmという原子レベルのの分解能で電子状態、構造など観測するものである。
1978年にフランクフルト大学で学位を得た。1978年からチューリッヒのIBM研究所で働き1982年、ローラーとともにトンネル顕微鏡を開発した。1983年に若手科学者に贈られるオットー・クルング賞を受賞、1986年にノーベル物理学賞を受賞した。1994年Delphi2 Creative Technologies GmbH(現在はDefiniens AG)を設立し、Definiensは画像処理のソフトウェア eCognitionを開発した。
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