ケープブレトン島
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ケープブレトン島(英語:Cape Breton Island、フランス語:île du Cap-Breton、ミクマク語:U'namakika、スコットランド・ゲール語:Eilean Cheap Breatuinn)はカナダ東部大西洋岸、ノバ・スコシア州にある島。面積は10,311平方キロで、人口は約15万人。 ケープブレトン島に立ち寄りながらカボット海峡からセントローレンス湾、セントローレンス川へは重要な国際航路となっている。 名称の由来はフランスのブルターニュ半島(Brittany)から。
[編集] 歴史
先住民族、ミクマク族(Micmacs、Mi'kmaq)とその祖先が古くより居住していた。その後1497年に探検家ジョン・カボット(John Cabot)がはじめてカナダに到着、このあたりを探検したと伝えられている(実際にカボットはケープブレトン島に着いたのかどうかは疑問の余地があるという説もある)。その後、フランス系の移民が移住し、アカディア植民地の一部となる。フランス系移民はこの島を「イル・ロワイヤル(Île Royale)」と名付けた。フランス軍はルイスバーグ(Louisbourg、フランス語読みでルイブール)に要塞を築き、フレンチ・インディアン戦争の舞台となった(要塞はイギリス軍により1758年に陥落)。
1763年、パリ条約によりイギリスに委譲され、ノバ・スコシアの一部となる。1763年ごろ、アカディア人が大規模追放(「Great Upheaval」)された先から旧アカディア植民地に帰還し始め、一部はシェティキャンプ(Chéticamp)やセント・メアリーズ・ベイ(St. Marys Bay)などに定住した。
19世紀前半、スコットランドのハイランド地方の農地改革のため、スコットランドから大量の移民が流入し、現在でもこの島ではスコットランド文化が色濃く残る。
[編集] 主な都市・地名
- シドニー(Sydney):島最大の都市。東海岸にあり、主要な港として機能する。
- グレース・ベイ(Glace Bay):島第二の都市。
- ルイスバーグ(Louisbourg):フランス軍の要塞が史跡として残っている。
- カボット・トレール:探検家ジョン・カボットのたどったとされる景観のいいドライブルート。
- ケープブレトン・ハイランド:アパラチア山脈系の古くからの岩がちな高地。
カテゴリ: カナダの島 | ノバスコシア州 | カナダ関連のスタブ項目