キャロリン・ベッセット=ケネディ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
キャロリン・べセット=ケネディ(Carolyn Bessette-Kennedy,1966年1月7日 - 1999年7月16日)は故ジョン・フィッツジェラルド・ケネディ大統領の息子のジョン・フィッツジェラルド・ケネディ・ジュニアの妻。
マサチューセッツのごく普通の中流家庭に育ち、教員の資格を取るための勉強をしていたキャロリンは、シカゴ大学卒業後、地元のカルバン・クラインのブティックで販売員として働き始める。そのうち、そのルックスとセンスの良さがニューヨークの本社から視察にきたエグゼクティブの目に留まり、彼女はNYのカルバン・クライン本社オフィスのスタッフとして引き抜かれる。
アメリカで「ストリート・スマート」と呼ばれるしたたかさと、美しさ、そしてカルバン・クラインの本社スタッフも舌を巻くファッション・センスの良さで、キャロリンはプレスのポジションを獲得し、スタイリストやセレブリティに製品を貸し出したり、セレブリティのワードローブのコンサルタントを担当するようになる。
ケネディ・ジュニアに出会ったのはセントラル・パークでジョギング中のことであったと言われるが、その後2人はケネディ・ジュニアの友人でもあったカルバン・クラインの当時の妻、ケリーを通じて交際を始め、2年間の交際を経て1996年9月19日、ジョージア州ガンバーランド島の小さな教会で電撃極秘結婚をした。ウェディングドレスは、キャロリンが当時勤めていた「カルバン・クライン」のデザイナーで、まだ無名だったナルシソ・ロドリゲスが手掛けた。
キャロリンとケネディ・ジュニアの結婚当初は、「ソーシャル・クライマー(社会の下層や中流層から手練手管を使って階級を登りつめていく人々)」という言葉が盛んに使われ、女性達が、キャロリンのようなシンデレラ・ストーリーを求めて一流ファッション誌のアシスタント・エディターや、デザイナー・ブランドのプレス等、給料は安くても、イメージが良く、社交界のAリストやセレブリティが集まるパーティーに出られるような仕事を選ぶというトレンドが起こった。
結婚後も、ジョン・ジョンと共に美男美女カップルとして、その洗練されたファッションセンスで世間の注目を集めた。 「どうやってJr.を射止めたの?」と聞かれて「これを読んで彼にプロポーズさせたのよ」と答えたことで、恋愛マニュアル本「ルールズ」はアメリカでベストセラーとなり、日本でも話題になった。
1999年7月16日、ケネディ・ジュニアが操縦している小型飛行機がマサチューセッツ州マーサズ・ビンヤード付近の海で墜落し、彼女はケネディ・ジュニア、彼女の姉のローレン・べセットと共に死亡した。 遺体の灰は、海上に撒かれた。
カテゴリ: ニューヨーク州の人物 | 1966年生 | 1999年没