キャビテーション
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キャビテーションは、液体の流れ中での圧力が飽和蒸気圧より低くなったときに、液体が蒸発したり溶存気体の遊離で気体が生じたりし、気泡が生じる現象である。
気泡がつぶれるときに衝撃が発生し、騒音・振動を発生させ、ポンプやスクリューといった機器の効率を低下させる。また、壊食(エロージョン)などで機器を破壊することがある。
潜水艦のスクリューにはキャビテーションの発生を防ぐためスキュードプロペラという形状に加工されている。東芝機械ココム違反事件で話題になったが、潜水艦がキャビテーションを発生させるのはほぼ海面付近に限られており、数10mも潜航すればキャビテーションは水圧の影響で発生しなくなる。
[編集] 防止対策
- 流体接触面の圧力や速度の変化を小さくするような形状、表面仕上げとする。
- 圧力の変化が小さくなるように、定格付近で運転する。