キャサリン・パー
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キャサリン・パー(Catherine Parr,1512年 - 1548年9月7日)はイングランド王ヘンリー8世の最後の王妃(1543年結婚)。
キャサリン・パーは晩年のヘンリー8世に見初められ、1543年に結婚した。キャサリンは当時私生児の身分に落とされていたメアリーとエリザベスの姉妹を、王女の地位に戻すことを王に嘆願して許された。少年時代からエラスムスと文通するほどの教養の持ち主だったヘンリーと、対等に学術談義ができるだけの知性を持ち、エドワード、メアリー、エリザベスの養育を任されるなど、王の信頼も厚く、年を経てかつての漁色家ぶりが治まったヘンリーとは比較的良好な夫婦関係を保っていた。しかしヘンリー8世は1547年、若い王妃を残してこの世を去った。王妃は海軍司令長官トマス・シーモア(サマセット公エドワード・シーモアの弟でジェーン・シーモアの兄)と再婚したが、翌1548年に生涯を閉じた。
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