カーマ (物理学)
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カーマ(kerma)とは吸収放射線量を示す単位の一つである。それは電荷を持たない電離放射線(例えば中性子・光子など)が標的試料を電離し、その結果、二次的に生じた荷電粒子の運動エネルギーの初期値の総和を標的試料の質量で割った値として定義されるもので、グレイという単位で表される。また、この語はkinetic energy released in materials(物質に放出される運動エネルギー)から採られた頭字語である。
X線の場合は計算で求めたカーマとその吸収線量とがおおよそ合致するのであるが、ガンマ線の様に量子エネルギーが高くなるにつれて計算値と実効値との数値が次第に違ってくる。
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