カンラン岩
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カンラン岩 (橄欖岩、Peridotite) は火成岩の一種で、SiO2成分に乏しい超塩基性岩に分類される。主にカンラン石からなり、そのほかに斜方輝石、単斜輝石などを含む。
岩石に含まれる鉱物量比により、さらに4つの岩石に分類される。カンラン石が全体の90%以上を占めるものをダナイト(Dunite)、カンラン石を50%以上含む岩石のうち斜方輝石に富むものをハルツバージャイト(Harzburgite)、単斜輝石に富むものをウェールライト(Wehrlite)、斜方輝石と単斜輝石の両方が伴われるものをレルゾライト(Lherzolite)という。
カンラン岩はマントル上部を構成する岩石の一つであり、そのほとんどが地下深くに存在する。
地表で見られるものには、地殻が捲れあがってマントル物質が地表に現れたものや、玄武岩などが急激に上昇する際に捕獲岩として運ばれてきたものがある。他の超塩基性岩類や塩基性岩などと共にオフィオライトの一部を構成することが多い。
また、カンラン岩は変質を受けやすく、地表で見られる場合には蛇紋岩に変化している場合がほとんどである。
マントル物質と考えられているものはカンラン岩以外にもエクロジャイト、キンバリー岩などがある。
[編集] 参考
橄欖石は鉱物の名称であり、橄欖岩は岩石の名称である。鉱物と岩石の違いは鉱物および岩石を参照のこと。
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