カワサキ・Z750FX
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Z750FXとは、川崎重工業が製造した総排気量750 ccクラスのオートバイのことである。
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[編集] 主要諸元(本型式は日本向け専用モデル)
- 製造初年:1978年、発売は1979年1月15日
- 全長×全幅×全高:2180 × 900 × 1190 mm
- メインフレーム:鋼管ダブルクレードル
- サスペンション形式:
- フロント:テレスコピック
- リア:スイングアーム
- ブレーキ
- 前輪:ディスクブレーキ(ダブル、穴あき)
- 後輪:ディスクブレーキ(シングル)
- 乾燥重量:246 kg
- エンジン形式:Z2E型(空冷4ストロークDOHC2バルブ並列4気筒)
- 総排気量:746cc
- ボア×ストローク:64 × 58 mm
- 圧縮比:9.0
- 最高出力:70 hp / 9,000 rpm(グロス)
- 最大トルク:5.7 kg-m / 8,500 rpm(グロス)
[編集] モデルチェンジによる仕様の変遷
- D2(初期型)
- D3(1980年モデル)フロントフォークエンブレム取り付け
[編集] 発売された背景とモデルの運命
- 1973年の750RS (Z2) 登場以降、、輸出仕様の Z1000 が2本マフラー化された際でも日本向けのみは4本マフラーのスタイルを堅持してきた(1976年~1978年モデルの Z750Four )が、ついに1979年の Z1000MKⅡ の登場を機に共通コンセプトの直線イメージを強調したスタイルとなった。
- エンジンは、外見的には角型のカムカバーが採用され、また、内容的にはフルトランジスタ点火機構および自動カムチェーンテンショナの採用、およびジェネレーターコイルがインナータイプに変更されるなどしたが、出力はZ750Fourのそれと変わらなかった。
- Z1000MKII と Z750FX の外見上の相違点はモデル名を示すエンブレムのほか、排気マフラー端部のフィニッシュの違い程度で、遠目には識別しにくい。
- Z2E 型エンジンは基本的に同じブロックのまま既に5年以上経過しており、また、車重的にも過大であったことが災いし、Z750FX と同時期発売のホンダ・CB750Kおよび同年7月発売のホンダ・CB750Fといった4バルブ新エンジン搭載車とは動力性能で勝負にならず、さらには、2バルブエンジンのスズキ・GS750Eに対しても劣勢という状況であった。
- 後年、Z2E 型エンジン搭載車は、その当時ライバルであり、且つ動力性能的には勝っていた上記車種に対して中古車市場において遥かな高値を付けることになるが、現行車の時代にはこれを予期する者は僅かであり、販売成績も芳しくなかった。
- 1980年になり、輸出用1リッタークラスがエンジンから一新した Z1000J にモデルチェンジされ、同様のコンセプトで日本向け 750 cc も軽量でコンパクトな Z750FXⅡ へとフレームから新設計のフルモデルチェンジが行われた。この時点で8年続いたZ2E 型エンジン搭載車は消滅することとなり Z650F ベースエンジンの搭載となった。
[編集] 姉妹車
[編集] 参考文献
- 「RIDERS CLUB」第2巻 / 第3号、昭和54年(1979年)4月1日発行、株式会社枻出版社