カラテカ
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- 1984年に発売されたコンピュータゲーム。本稿下に述べる。
- 吉本興業所属のお笑いコンビ。入江慎也と矢部太郎の二人からなる。コンビ名は1.に由来。カラテカ (お笑いコンビ)を参照。
- 1992年にリリースされた電気グルーヴの音楽アルバム。KARATEKAの頁を参照。
カラテカ | |
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ジャンル | アクションゲーム |
対応機種 | Apple II[PC] ファミリーコンピュータ[FC] ゲームボーイ[GB] |
開発元 | Brøderbund |
発売元 | PC:Brøderbund FC:ソフトプロ GB:新正工業 |
人数 | 1人 GB:1人~2人 |
メディア | FC:カセット GB:256Kbitカセット |
発売日 | PC:1984年 FC:1985年12月5日 GB:1989年12月28日 |
価格 | FC:4900円(税抜) GB:2900円(税抜) |
カラテカ (Karateka) は、ジョーダン・メックナー (Jordan Mechner) がApple IIで開発し、1984年にBrøderbundから発売されたコンピューター用アクションゲームである。
日本でも1985年末にソフトプロによってファミリーコンピュータへの移植版が発売された。
目次 |
[編集] 概説
空手家の主人公が婚約者を連れ戻すためにアクマ (Akuma) や部下達と闘う内容の空手格闘アクション。アメリカの当時の他のコンピュータゲームやテレビゲーム等と比べると、その滑らかな動きや映画的な演出は突出しており大ヒットした。
日本においては、国内リリースまでの間に各社のゲーム開発技術がかなり進んでしまい、1985年において本作は既に見劣りのするグラフィックとなっていた。その他、動作が重くプレイ感覚を掴むのが難しい、不条理に一瞬でゲームオーバーになる場面がある等の理由で「クソゲー」扱いされることが多い。
また1989年にゲームボーイで『マスターカラテカ』の名で発売されている。
本作の開発者ジョーダン・メックナーはこの後『プリンス・オブ・ペルシャ』を開発することになる。
[編集] 礼
空手のみならず、武道には「礼に始まり礼に終わる」という格言があるが、このゲームはまさにそれを体現している。カラテカでは戦闘開始時に礼を行うのだが、礼を行わずに戦闘をすることも可能。しかしその場合、敵AIが超高難易度設定となる。
このゲームシステムを理解せずに、礼を行わずに戦い、最初の1人の敵も倒せなくてゲームに負の感情を抱いたプレイヤーが多かったことも、このゲームをクソゲーの座に追いやった原因となっている。
[編集] 登場人物
- カラテカ(Karateka)
- 主人公。「南斗再試拳(なんとさいしけん)」の使い手。アクマに囚われた恋人のマリコ姫を救出するため、単身アクマの館へ乗り込む。
- マリコ姫(Mariko)
- カラテカの恋人。 アクマに囚われ、カラテカの救出を待ち焦がれるヒロインである。
- アクマ(Akuma)
- マリコをさらった悪の空手家。 ファミリーコンピュータ版では「アクマ将軍」と呼ばれる。
[編集] トラップ
- ギロチン
- 敵の道場に入ってすぐに出てくる、カラテカ最大の難所。近づくと柵が一瞬にして落ちてきて、来るものを拒む。
通過のコツは構えの状態で左足を地面に映る柵の影とぴったり合わせ、すり足で一歩後退する。その場で直立姿勢を取り、一気に柵めがけて飛び込む。一度はトラップが可動してしまうが致命傷には至らず間一髪、手前で逃れることが出来る。トラップ可動後は柵がゆっくり開き始めるので、進むことが出来る。しかし、突撃前は直立姿勢なので礼をしてからが好ましいが、少しでも時間がかかると戦闘用のBGMが流れ、新たな敵が出現するので注意が必要。
- タカ
- 敵将アクマの飼っている鷹。数度カラテカを襲いにやってくるので、飛んでいる高さを見極めてキックで追い払うとよい。
[編集] 裏技
[編集] ファミリーコンピュータ版
- 無敵
- 最初の敵を倒し、柱が2本あるところに行く。うしろ足を柱の根元に合わせ、AボタンまたはBボタンを押したまま敵に倒される。そして、そのままゲームオーバーにならなければ成功。構えをとらずに敵に向かったりしない限り、無敵になっている。
- しかし、城の中の敵の数が減りタカが出ず、罠の先の地下に進もうとしても手前に戻り、先に進めない。扉の後ろへと退いても先から現れるなど、詰まってしまう。
[編集] その他
- 開始してすぐ構えながら後退すると谷に落ち、「ゴン!」と生々しい音を鳴らしてゲームオーバーになる。
- 現代の格闘ゲーム同様勝利ポーズが2種類あり、上段突き一撃、あるいは上段蹴りでKOした場合は左手を突き上げる勝利ポーズとなる。