カミングダウト

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「カミングダウト」は2004年 4月3日から日本テレビ系列でレギュラー放送していた、バラエティ番組。放送時刻は毎週火曜日23:40～0:20(JST)。2004年1月4日に1回、同番組のスペシャルを放送し、好評だったためレギュラー放送化となった。4月3日～9月25日までは毎週土曜（最終週除く）深夜（60分間）に放送されていたが、10月の改編により2004年10月5日から別バラ枠（現在「しんバラ」）に放送時間が変わり、全国放送に昇格（40分間に短縮）。

しかし、2005年 2月15日放送の回で日本テレビに多数の抗議電話が殺到する事件（後述）が発生し、3月には番組自体が終了した。

概要

衝撃の告白のウソを見破る「だまし合いカードバトル」。プレイヤー（毎週変わるゲスト）は、“真実の告白”を行う「トゥルーカード」と、“ウソの告白”を行う「ダウトカード」を駆使して、熾烈な心理戦を繰り広げる。敵のウソを見抜く「洞察力」、自分のウソを見抜かせない「演技力」、そして「かけひき」に長けたものがゲームを制する。

ゲスト出演者としては若手芸人や女性アイドルが多い。特に若手芸人がブレーク前の意外な過去を告白したり、どう考えてもウソと思える告白で体を張った企画をやらされることも多かった。

窃盗告白事件

2005年2月15日放送の回で未成年の女性アイドルが、ある店の倉庫に集団で忍び込んでダンボール箱単位で盗みを繰り返し、その店を潰したという「真実」を告白。犯罪行為を面白おかしくクイズの題材にしたことで視聴者から多数の抗議を受け、日本テレビは次週の番組冒頭で、「先週の当番組で、未成年のタレントの不法行為を取り上げるという不適切な放送がありました。視聴者および関係者の皆様にご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。」というテロップで謝罪し、内部調査を行うと発表した。総務省情報通信政策局地上放送課は、日本テレビ放送網株式会社が「青少年の健全育成上好ましくない題材（集団による窃盗という犯罪行為）を取り上げ、同社の番組基準に反し、放送法第３条の３第１項の規定に抵触」していた事実を認定。「同社の番組基準に反する放送を行い、これらの放送が言論報道機関である放送事業者に対する国民の信頼を著しく損なった」として、2005年3月23日、日本テレビ放送網株式会社に対し「放送法及び番組基準等の遵守・徹底、外部に制作を委託した番組のチェック機能の確立等再発防止に必要な措置を講ずること」を要請した。

女性アイドルの所属していたホリプロは問題のアイドルの芸能活動を休止して2月19日に事務所公式の謝罪文を発表したが、女性アイドルの行為については「小学5年生の頃、近所の商店で菓子類を万引きした経験があり、番組を盛り上げようとフィクションを交えて誇張して語った」としている。活動休止処分は、約2ヵ月後の4月19日に解除された。

なお、番組内では女性アイドルの発言にかぶせて「万引きは犯罪です絶対にやめましょう」とのテロップを入れており、この事件についての報道でも「万引き」という語を使っていたマスコミが存在したが、店の倉庫に不法侵入して物を盗むのは「万引き」ではなく「窃盗」と表現すべきであろう。万引きとは（開業中の）店で行われる窃盗行為のことである。