オッド・ハッセル
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オッド・ハッセル(Odd Hassel,1897年5月17日-1981年5月11日)はノルウェーの物理化学者である。1969年、デレック・バートンとともに、「立体配座の概念の発展と化学への適用」の功績でノーベル化学賞を受賞した。
オスロに医者の息子に生まれた。オスロ大学で数学、物理、化学を学んだ後、ドイツのミュンヘン大学のKasimir Fajansのもとで学び、ベルリンのカイザー・ヴィルヘルム研究所で働き1924年ベルリン大学から学位をえた。ノルウェーに戻りオスロ大学で物理化学のさまざまな分野で働いた。最初無機化学を研究したが1930年からは分子構造、特にシクロヘキサンの構造解析に取り組んだ。
第2次世界大戦中は反ナチ運動を行い、刑務所にいれられたが1944年11月に開放された。 1950年代の初めは、電荷移動化合物の研究を行い、それらの化合物の構造の解明を行った。
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カテゴリ: ノルウェーの学者 | ノーベル化学賞受賞者 | 1897年生 | 1981年没