エスクリマ
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エスクリマとはフィリピン武術の名称である。もしくはアーニス、またはカリとも呼ばれる。オリシという60cmほどの短いラタン製の棒を使う技術やダガという両刃のナイフでの技術が特徴である。
エスクリマやアーニスという名称は、スペイン統治時代に現地の武術を見たスペイン人によって付けられた名称(エスクリマはスペイン語でフェンシングを意味するesgrimaから)で、古くは地方によって様々な名称で呼ばれた。スペイン統治時代にはエスクリマという呼び名だけでなく、スペイン人のフェンシングから影響を受け、フェンシング用語や技術(剣と短剣を使うエスパダ・イ・ダガ等)を取り入れている。フィリピンからの移民やアメリカのフィリピン統治によって、アメリカに紹介され、現在アメリカで広く普及している。
[編集] 技術面
技術面での特徴は、武器や素手での技術が共通していて、同じような動きで様々な武器を扱える点である。また、ディスアームという相手の武器を奪う(または落とす)技術が発達している。