ウォルト・ディズニー
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ウォルト・ディズニー(Walt Disney、本名ウォルター・イライアス・ディズニー(Walter Elias Disney)、 1901年12月5日 - 1966年12月15日)は、アメリカ・イリノイ州シカゴに生まれた漫画家、アニメ製作者、映画監督、実業家。
世界的に有名なアニメーションキャラクター「ミッキー・マウス」の生みの親として知られる。
ウォルト・ディズニー・プロダクション(後のウォルト・ディズニー・カンパニー)を作り、アニメーション映画だけではなく、実写映画や特撮なども作成する。作風については、作品の多くが当時流行していた映画のパロディや童話、古典名作のアレンジであり、完全に新しい物語はほとんどなかった。また、TVのディズニーアワー(?)には自ら出演し、司会を行なっていた。さらに、ディズニーランドを開設し、現在まで続く多面的な経営の基盤を作った。
第二次世界大戦後吹き荒れた、ジョセフ・マッカーシーの「赤狩り」の嵐に巻き込まれ公聴会に出頭し、「ソ連に『三匹の子ぶた』(1933年)を売ったことがある。非常に好評だった」と証言している。最終的にはシロだった。当人はむしろ強烈な反共産主義、反日思想の持ち主で、第二次世界大戦中や冷戦中、自ら版権を持つキャラクターを軍や政府に無償で提供していた。当時製作された映画にはミッキーマウスが戦闘機に乗り、零戦を射ち落とすシーンがある。
初期の映画ではウォルト自身がミッキー・マウスの声優を演じていた。
鉄道マニアとしても知られており、彼が作った夢の国(ディズニーランド)には必ず鉄道が走っている。
彼はかつてディズニーランド開設前にこう語っていた。「いつでも掃除が行き届いていて、おいしいものが食べられる。そんな夢の世界を作りたい。」無論これは現在のディズニーランドの土台となっている大事な思想であり、現に他のテーマパークでは何の変哲も無く片付けているゴミ処理も、ディズニーランド内ではまるで掃除も1つのショーであるかの如く優雅に行われている。