ウィンドウアクセラレータ
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ウィンドウアクセラレータ は、Microsoft Windows 3.xのGDI描画の高速化に特化したグラフィックアクセラレータの一種である。
それまでのグラフィックアクセラレータは、DOS上のCADでの使用を目的として、線や円、曲線の高速描画やその拡大縮小に関する処理の高速化に重点がおかれて開発されていたが、ウィンドウアクセラレータは、主としてBitBlt等のオーバーラップウィンドウの描画に特化した機能の高速化に重点がおかれている。
S3社(現SONIC Blue社、チップ開発部門はVIA社に売却)のS3-911が先鞭をつけ、S3-924の世代において、Windows3.1のGDI全てをハードウェアで描画できるように実装が完了している。
その後、高速化、高解像度化、動画再生支援機能の追加等が行われるが、目立った機能追加は無く、また、販売されるグラフィックアクセラレータの殆どがウィンドウアクセラレータとなってしまったため、この言葉は事実上の死語となりつつある。
Windows95登場後、DirectDraw、Direct3DがWindowsに実装されるまでは特に変化の無い市場であったが、ひとたびDirectXが主流になるとチップ開発競争が再燃し、3D描画機能を実装したものが次々と開発、販売されていった。
DirectXのどのバージョンのハードウェアアクセラレーション機能を持つかで世代分けされているが、2004年現在、最低限DirectX 7に対応したものであれば、通常の使用においては問題は無い。
次期WindowsであるWindows Vistaでは、過激な進化を遂げた3Dアクセラレーション機能を用いてウィンドウの描画を行う機能「Avalon」が追加される予定である。