イバラード
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イバラード(Iblard)は画家・井上直久によって創造された架空の世界にある国。
魔法の存在する世界であり、人々はソルマという技法でシンセスタという鉱石を用いて自分の思い浮かべたものを形にして表わす。 空にはラピュタと呼ばれる浮島あるいは小惑星が多数浮かび、街の建造物は植物に覆われる。この世界の公共交通機関は車輪がなく宙に浮く路面電車と同じく空に浮かぶ鉄道「ジーマ」である。 スタジオジブリ製作のアニメ映画『耳をすませば』の挿話「バロンのくれた物語」及び、成長した同映画の主人公の描いた物語という設定の『猫の恩返し』でバロンが住む世界として設定されている。同じくスタジオジブリの短編作品『星をかった日』も同じくイバラードが舞台である。
東京都三鷹市にある三鷹の森ジブリ美術館の館内には「上昇気流」が壁画として描かれている。
なお、名前の由来は作者の出身地である大阪府茨木市から。西はスイテリアという国(モデルは吹田市)と、東はタカツングという国(モデルは高槻市)に接する。
[編集] 関連書籍
- イバラードの旅 (講談社、1983年) ISBN 4-06-127299-3 絵本、講談社絵本新人賞受賞
- イバラード博物誌 (架空社、1994年) ISBN 4-906268-58-7
- イバラード物語 ラピュタのある風景 (青心社、1995年) ISBN 4-906268-58-7 漫画
- 空の庭、星の海 イバラード博物誌 2 (架空社、1997年)ISBN 4-87752-200
- ジパングの岸辺 イバラード博物誌 3 (架空社、1999年)ISBN 4-87752-120-8
- ここが、その街 イバラード博物誌 4 (架空社、2003年)ISBN 4-87752-205-0
- 星をかった日 (架空社、2006年)ISBN 4-87752-139-9