イタリア・リラ
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イタリア・リラ(Lira italiana)は、2002年まで使用されたイタリアの通貨である。通貨記号は₤、またはITL。
イタリア共和国以外にもサンマリノ共和国、バチカン市国で独自の意匠の硬貨を発行していたが、イタリア本国の通貨と等価であった。リラの語源は天秤(libra、lira)である。ちなみにイタリア語での発音はリーラに近く、複数形はリーレ(lire)となる。
19世紀後半にはラテン通貨同盟に加盟し、フランなどと等価であったが、2度の大戦を経てその価値は暴落した。
2002年1月からはユーロがリラに代わり流通しはじめ、同年3月にはリラの使用は公式には終了した。このとき1ユーロは1,936.27リラとされた為、切り上げによる便乗値上げが予想された。大方の予想通り便乗値上げは多く、1ユーロが2,000リラに換算されてしまった。
リラは比較的弱い通貨だったが、ユーロはドルに匹敵する強い通貨であるためユーロ高傾向にあり、輸出や観光に依存しているイタリア経済からはリラに戻そうと言う声も出ている。