アンタナナリボ
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アンタナナリボ(Antanànarìvo)は、マダガスカルの首都。マダガスカル島のほぼ中央に位置する。
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[編集] 概要
略称で「タナ(Tana)」と呼ばれることも多い。アンタナナリボの意味は直訳すると1000の街。1000とは標高が高いという意味で使われ、意訳すると高原の街となる。その名の通り、マダガスカルの中央に広がるマダガスカル高原に位置し、標高は1,200mを越える。
マダガスカル最大の都市で首都機能を持ち、マダガスカル経済の中心地でもある。2004年現在の人口は、約90万人。周辺部も含めると400万人が生活している。
街の中心は、独立大通りで官公庁などの政府関係の建物が経つ。独立大通りの南には「アヌシ湖(Lac Anosy)」があり、周囲に緑地が広がる。
独立大通りの先、中心から南東方面に4kmほどの丘の上には、メリナ王国時代に立てられた女王宮(The Rova)がある。フィレンツェ様式の建物であったが、1995年11月の火事で建物内部は全焼してしまった。
[編集] 歴史
もともとは、アナラマンガ(青い森の意味)で呼ばれていた。
1625年に、従来ホヴァ族の村だったこの地が町として開かれた。17世紀末から18世紀初頭にかけて、メリナ王国のアンドリアンジャカ王により都市建設された。メリナ王国がマダガスカルを統一した後、1794年にアンブヒマンガからこの地に遷都された。
1896年に、マダガスカルがフランスの植民地に入った後も植民地政府の首都機能を持ち、栄えた。
1929年の5月、アンタナナリボで反植民地のデモが行われる。