アパッチ野球軍
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『アパッチ野球軍』(原作・「花登筐」・原画「梅本さちお」)は、1971年10月6日から1972年3月29日(全26話)にNET系列(現・テレビ朝日)で放映された、異色の少年野球アニメ、およびその原作の漫画(週刊少年キング 1970年35号から1972年26号)
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
四国・愛媛県松山の過疎の村「猪猿村」に来た堂島剛が、村の社会からはみでた不良少年たちに野球を教えていくという物語である。この村は、単なる田舎というよりは文明以前の原始人が住むようなすさまじい無法地帯であり、そこからアパッチ村と呼ばれた。最初はよそ者を受け付けない村人もしだいに堂島に共鳴、甲子園を目指して奮闘していく。堂島はもともと甲子園を制した超一流の野球選手であったが、プロに入る直前に父親の拝金主義の餌食になるのに反発し、自らの左手を破壊する。選手生命を断った堂島は、恩師ネギ先生の勧めで、過疎地で野球部コーチになる仕事を引き受けるが……。
なお、アニメは原作の途中までしか映像化していない。原作ではその後、網走・ザイモク・モンキーの3人の実力が突出し、チーム内で対立する様などが描かれている。
ほぼ人間離れした野獣ともいえるようなキャラクター達が強烈で、いまだに根強いファンのいる伝説的な作品であった。
なお、本作品には堂島剛をの高校時代を描いた前日譚の「エースの条件」が存在する。同じく少年キングに69年から連載、原作も花登筐、作画は本作とは異なり「男どアホウ甲子園」を描く直前の水島新司であった
差別的と思われる描写などから、復刊は難しいと思われてきた作品だが、2002年にアニメのDVD-BOXが発売(2005年現在廃盤)、2005年には原作の漫画が復刊した。
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[編集] キャスト
- 堂島剛:野田圭一
- 千恵子:坪井章子
- 岩城校長:富田耕生
- ネギ監督:緑川稔
- 村長:永井一郎
- 網走:柴田秀勝
- 材木:北川国彦
- モンキー:大竹宏
- オケラ:山田俊司
- ハッパ:田中亮一
- モグラ:山本相時
- ダニ:野島昭生
- コウモリ:はせさん治
- 大学:森功至
- 花子:桜井妙子
- ダイコン:山本圭子
[編集] 放送リスト
- 傷だらけのエース
- 他国者は刺せ!
- 犯人を探せ
- 白昼のダイナマイト
- 天狗岩の死闘
- 走れ!ボロ馬車
- 誘惑の町
- 黒い霧と白い球
- 死んでも離すな!
- 初陣ショック!
- 絶対ピンチ!
- 全員逆転せよ!
- 太陽に向かって打て
- 新チーム誕生
- この旗の下に
- 秘められた熱球
- ピッチャー網走
- 意地と根性
- スイッチピッチャー!
- 負けてたまるか
- アパッチ大遠征
- ならぬ堪忍
- するが堪忍
- はだしの英雄たち
- 目ざせ!甲子園
- 胴上げの詩
[編集] コミックスサブタイトル
- アパッチ部落潜入
- 苦難の第一歩
- 血みどろの試練
- 傷だらけの闘魂
- 激闘の初勝利
- 白熱の遠征試合