アグフア・ゲバルト
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アグフア・ゲバルト (Agfa-Gevaert) は、1867年にドイツのベルリンで誕生した化学薬品メーカー・アグフア社と1894年にベルギーのアントワープで誕生した印画紙メーカー・ゲバルト写真製造社が第二次大戦後1964年に事業統合して誕生した。現在、ドイツの総合化学薬品メーカーであるバイエル社の子会社となっている。他にも磁気テープや複写機、スキャナー機器など多様な製品を生産している。
本社はベルギーのモーツェル。
かつては世界第3位の写真用フィルムメーカーとして有名だったが、デジタルカメラの普及で販売額が減少し、2004年11月、フィルム部門を新設されたアグフアフォト社 (AgfaPhoto) に売却、撤退した。アグフアフォト社はアグフア・ゲバルト幹部社員らが設立した別会社である。アグフアフォト社はアグフア・ゲバルトから商標を借り受け、アグフアブランドのフィルムの生産を続行していたが、2005年5月27日に破産申請を行った。
[編集] 名前の由来
「アグフア (AGFA)」は Aktiengesellschaft für Anillinfaktoren (アクツィエンゲゼルシャフト・フュア・アニリンファクトーレン)の頭文字を採ったものであり(ただし、複合語の接尾辞「ゲゼルシャフト」(会社)を単独語の Gesellschaft として理解)、直訳すれば「アニリン製造株式会社」という意味である。「アニリン (aniline)」とはポリウレタン、染料、ゴム、医薬品などの原料となる化学薬品である。
「ゲバルト (Gevaert)」はゲバルト社の設立者であるリーベン・ゲバルト (Liven Gevaert) から。オランダ語では「ヘフェールト」と発音する。
なお、アグフアの日本法人はカタカナ表記の際には「アグファ」ではなく、「アグフア」という戦前の表記にこだわっている。