めまい (映画)

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めまい Vertigo
監督	アルフレッド・ヒッチコック
製作	アルフレッド・ヒッチコック
脚本	アレック・コペル、サミュエル・テイラー
出演者	ジェームズ・ステュアートキム・ノヴァク
音楽	バーナード・ハーマン
撮影	ロバート・バークス
編集	ジョージ・トマシーニ
公開	1958年5月9日 1958年10月7日
上映時間	128分
製作国	アメリカ
言語	英語
制作費	$2,479,000
IMDb
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『めまい』（Vertigo）は、1958年に公開されたアメリカ映画で、スリラー映画の巨匠アルフレッド・ヒッチコック監督の最高傑作の一つ。パラマウント映画後にユニヴァーサルに多数のヒッチコック作品と共に売却された。日本公開は同年。

原作はピエール・ボワロー、トマ・ナルスジャックの『死者の中から』。ソウル・バスによるタイトルデザインも非常に有名。

[編集] キャスト

ジョン・"スコティ"・ファーガソン(John 'Scottie' Ferguson)　…　ジェームズ・ステュアート
マデリン・エルスター(Madeleine Elster)　…　キム・ノヴァク
ジュディ・バートン(Judy Barton)　…　キム・ノヴァク（二役）
ミッジ(Marjorie 'Midge' Wood)　…　バーバラ・ベル・ゲデス
エルスター(Gavin Elster)　…　トム・ヘルモア

[編集] あらすじ

注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。

「スコティ」ことジョン・ファーガソン刑事は、犯人を追う途中に同僚を死なせてしまったショックで、高所恐怖症によるめまいに襲われるようになり、警察を辞めてしまう。そこへ学生時代の友人エルスターが現れて、何かにつかれたかのように不審な行動する妻マデリンを調査してほしいという。スコティはマデリンを尾行するうちに、彼女の先祖であり過去に不遇の死を遂げた人物、カルロッタの存在を知る。カルロッタは、髪型から首飾りまでマデリンそっくりであり、後にスコティはエルスターに、マデリンはカルロッタの亡霊に取り付かれていると知らされる。尾行を続けていると彼女は突然海に飛び込み投身自殺を図る。そこを救い出したスコティは初めて彼女と知り合うことになり、やがて二人は恋へと落ちていく。スコティは彼女を救おうと思い、マデリンが夢で見たスペイン風の村へ向かうが、マデリンはカルロッタの自殺した教会へと走っていく。スコティは追いかけるがめまいのために追いつくことが出来ずにマデリンは尖塔から飛び降りてしまうが…。

[編集] 製作について

発表当時はヒッチコックのほかの作品と同様その女性蔑視のイデオロギーが批判されていて、評価は高くなかった。徐々に人気を集め、高評価になっていった。

レストランでのマデリンとスコティの初遭遇のシーンや、曲がりくねったサンフランシスコの道のりを写すカメラワークは評価が高い。

ヒロイン役は当初ヴェラ・マイルズがやる予定だったが、監督の胆のう手術で撮影が遅れさらにマイルズの妊娠が発覚し、ノヴァクが代役を務めることになった。それが原因でヒッチコックはこの作品を失敗作と断定している。ヒッチコックはヒロインの女性像をノヴァクのような魅惑的なものではなく、清楚で健全な女性に求めていたようだ。泳げない彼女にサンフランシスコ湾に飛び込ませたり、その仕打ちはひどかったらしい。しかし「演じることを強要される」といった状態はヒロインにつながるものがあり、それがまた彼女の魅力を強めている。

床が落ちるような「めまいショット」はあまりにも有名。

また、被写体にレンズを向けたままカメラが被写体の周りを回る陶酔感あふれる撮影法も印象的であった。この撮影法は、後にブライアン・デ・パルマ監督が「キャリー」「愛のメモリー」「ボディ・ダブル」で使っている。

近年、この映画のフィルムは保存状態の悪さのため非常に傷み色あせていた。これを危惧したジェームズ・C・カッツ、ロバート・A・ハリスらの手によってネガはは2年かけて修復された。

アルフレッド・ヒッチコック監督作品