みなと村
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みなと村は、現在の那覇市に位置していた特別な村。1947年5月1日に那覇市と真和志村の一部が分離して誕生した。1950年8月1日に那覇市に編入し消滅した。
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[編集] 概要
那覇港の荷役作業を請け負っていた「那覇港湾作業隊」の労務管理を円滑にすることを目的として沖縄民政府が設置した極めて特異な自治体である。村長は那覇港湾作業隊総支配人の國場幸太郎が就任し、村職員の大半が那覇港湾作業隊の関係者で占められていた。(那覇港湾作業隊との兼務が許されていた。)
[編集] 地理
那覇市のほぼ中央、那覇港と漫湖にはさまれるように位置していた。現在の地名で言うと奥武山町・壺川・旭町・楚辺・泉崎・古波蔵の一部である。
那覇市港町は、1970年代になって付けられた町名であり、無関係である。
[編集] 歴史
[編集] 行政機構
[編集] 執行機関
- 村長:村の代表者で、行政の全責任を負う。
- 助役:村長を補佐する。
- 収入役:村財政を司る。
- 庶務課:戸籍、社会事業、その他の事務
- 産業課:産業の事務
- 商務課:食糧等の日用雑貨の配給事務
- 衛生課:村民の衛生管理事務
[編集] 行政区
みなと村は、村域を7行政区に分けていた。
- 奥武山区
- ペリー区
- 壺川区
- 美田区
- 楚辺一区
- 楚辺二区
- 松尾区
[編集] 議決機関
村議会の定員は22人で、その過半数が那覇港湾作業隊の職員であった。
[編集] 村内各種団体
- 那覇港湾作業隊
- みなと村水産組合
- みなと村農業組合
- みなと村体育協会
- みなと村連合婦人会
- みなと青年連合会
[編集] 出身有名人
- 國場幸太郎(株式会社國場組創業者)
[編集] 隣接していた自治体
- 那覇市
- 真和志村
- 小禄村