べしゃり暮らし
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『べしゃり暮らし』は、森田まさのりによる漫画。週刊少年ジャンプで2005年44号から連載されている。
同作の原点として2004年に週刊ヤングジャンプに2週連続で掲載された読切『柴犬』、プロトタイプとして同誌2005年5・6合併号に掲載された読切『スベルヲイトワズ』がある。
目次 |
[編集] 概要
本作は「学園の爆笑王」を名乗る高校生・上妻圭右(あがつま けいすけ)がお笑い芸人を目指す姿を描いた少年漫画である。作者である森田氏は、前作「ROOKIES」の作者コメントで「究極の笑いを目指したお笑い漫画を描くつもりだ、主人公も決まっている。」と公言しており、いくつかの習作を経て、それを形にしたもの。
最近の週刊少年ジャンプにおいては、数少ない高年層読者向けの内容であり、それゆえに性用語などの言葉の使用もされていることから青年漫画的待遇を受けている。
お笑いに命を賭ける人間ドラマを描いた作品で話題を呼んだが、作者の都合で現在は、連載が中断されている。また、作者は、この作品をきれいな形で大団円を迎えることを公言している。
登場人物名は、前作「ROOKIES」同様プロ野球の選手名からとられており、また作中に登場する人気芸人は設定等は全て作者の創作ながら、外見は実在するお笑い芸人がモデルとされている。
キャラクター同士の会話中に笑い声を入れるなど、従来の漫画よりもリアルな日常描写が見られる。
[編集] 登場人物
- 上妻 圭右(あがつま けいすけ)
- 主人公。「松浦亜衣に褒められた」という髪型を大事にしている。人を笑わせることが大好きで、笑わせるためなら命がけで何でもやる、自称「学園の爆笑王」。校内放送で「圭右明弘のお昼だどっぴゅん大放送」を放送しているが、ネタで校長のヅラ疑惑を持ち込んで放送中止。命より大事な髪の毛を刈って自分でカツラをかぶって謝罪した。お笑いコンビ「デジタルきんぎょ」が好きだと言っていたが、実際は「サボテンミサイル」を「デジタルきんぎょ」と間違えていたらしい。辻本の相方を置いて来たことについては会わせてあげるなどもしてる(実際はデジきんの藤川だった)。また、彼が人を笑わせるのは、自分が笑いたい為だという。
- 上妻 潔(あがつま きよし)
- 圭右の父親。「きそば上妻」という蕎麦屋を経営している。店の帳場に誰も近づかせたくないらしい。元々は芸人好きだったが、食堂の常連客の漫才コンビ「ねずみ花火」の、ネタとはいえ食品衛生上に関わる、蕎麦屋をネタにした漫才で起きた悲劇が元で、芸人に憎しみを持つようになる(もっとも、圭右曰くその悲劇の原因は、父親である潔の「きそば上妻」に対するプライドにもあったらしい)圭右の校内放送でカンカンに怒った。しかし、実は芸人を憎みきれずにサインなどを帳場の奥に隠していた。
- 辻本 潤(つじもと じゅん)
- 関西から圭右の学校に転校してきた元芸人。床屋に「お笑いハリケーン」を持っていって読んでいる。圭右とコンビを組んでしゃべるとものすごく面白い。静代と「SHIZU-JUN(シズジュン)」というお笑いコンビを組んでいたが、静代に何も言わずに勝手に上京した。理由は静代のことを本気で好きになり、お笑いの質を落とす前に別れようとしたということらしい。
- 子安(こやす)
- 圭右を尊敬しているお笑い好きの放送部員。機材担当。圭介のよき理解者。
- 土屋 奈々(つちや なな)
- 圭右の幼馴染み。圭右の下ネタが大嫌い。かつては彼女もお笑い嫌いだった。
- 竹若 明弘(たけわか あきひろ)
- 圭右と共に校内放送で「圭右明弘のお昼だどっぴゅん大放送」を放送する放送部員。実家は床屋を経営している。
- 玉木(たまき)
- 女子にモテモテの男子。奈々に告白したが振られたため、腹いせに圭右らに数回嫌がらせをした。(濡れ衣、音声ケーブル切断など)学園祭の漫才コンテストで優勝。
- 校長
- 圭右の学校の校長。圭右の校内放送が気に食わず、自分のヅラ疑惑がネタにされたことで激怒、放送中止にした。なお、校長は本当にヅラである。また、一方でこの学校に自分の名前を残したいと考えているらしい。
- デジタルきんぎょ
- 金本と藤川の人気お笑いコンビ。通称「デジきん」。今の2人はかなり仲が悪く、リハーサルを別々にやったりプライベートでは一切しゃべらなかったりする。仲の悪い理由はお笑いの価値観の違いなど。
- サボテンミサイル
- 圭右にデジきんと間違えて覚えられていた。
- 鳥谷 静代(とりたに しずよ)
- 辻本の元相方。お笑いコンビ「SHIZU-JUN」を組んでいたが、辻本が何も言わずに勝手に上京し、彼を追うためにデジきんの藤川とともに大阪から東京にやってきた。「SHIZU-JUN」はまだまだ面白くなれると思っている。
- ロッテンマイヤーズ
- 炭谷と涌井のお笑いコンビ。炭谷は才能がある人物を嫌っており、同期のデジタルきんぎょを目の仇にしている。涌井は心優しいのでみんなの評判も良く、あだ名では「ワックィー」と呼ばれている。おしりっぴょーんという芸が一世風靡した。
[編集] コミックス
[編集] 連載
28話までを週刊少年ジャンプで掲載、29話だけ赤マルジャンプに掲載され、その後は中断に入っている。
たびたびあった休載は作中、様々な場所が舞台となるため、そのための取材と考えられる。(但し、週刊少年ジャンプでは近年漫画家の肉体面・精神面を考慮した定期的な休載も増えている。)そのため、掲載順が最後尾から数えるほどの順位に掲載されることが多くなった。しかし、『ろくでなしBLUES』や『ROOKIES』では最後尾に掲載されていても、固定ファンに支えられ長期連載となっていたが、この作品は作者の都合で、連載が中断状態になっており、再開時期は未定。