ふたりのロッテ
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『ふたりのロッテ』(Das doppelte Lottchen)は、児童文学者エーリッヒ・ケストナーが1949年に発表した小説。元はナチス・ドイツ時代に当局に追われていたケストナーが変名を用いて映画の脚本として書いたものであったが、後に当局に発覚して製作が中止となり、戦後になってから公表された。ちなみに二人の主人公・ルイーゼとロッテの名前はケストナーの内縁の妻であったルイーゼロッテ・エンダーレの名前を半分にして名づけられている。
この作品を原作とした演劇・映画・アニメなどが多数作られている。
目次 |
[編集] あらすじ
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
オーストリアのケーニッヒ湖畔にある「こどもの家」には、毎年夏になると多くの子供たちが国内各地からやってきて、夏休みを過ごす。
ウィーンから来たルイーゼとミュンヘンから来たロッテは、お互いがあまりにも似ていることに驚き、仲良くなる。そして、互いの生まれた日や生まれた場所が同じ事から、自分たちが実は双子であり、離婚した父母が子供を一人ずつ育てていたということを知る。
両親を仲直りさせ、家族4人で一緒に暮らせるようにするために、双子はある作戦を実行に移すことになる。
[編集] 翻訳
- エ-リヒ・ケストナ- 『ふたりのロッテ』 高橋健二訳、岩波書店〈岩波少年文庫〉、1982年。ISBN 4001120135
- エ-リヒ・ケストナ- 『ふたりのロッテ』 高橋健二訳、岩波書店〈ケストナ-少年文学全集〉、1982年。ISBN 4001150565
- エ-リヒ・ケストナ- 『ふたりのロッテ』 ケストナー、池田香代子訳、岩波書店〈岩波少年文庫〉、2006年。ISBN 4001141388
[編集] 劇団四季版
劇団四季初演は1971年のニッセイ名作劇場。それから何回か全国公演等の公演を繰り返している。
[編集] スタッフ
[編集] 主要キャスト
- ロッテ … 大月悠, 山内桜子, 荒木美保
- ルイーゼ … 大月恵, 小牧祥子, 家本朋子
- パルフィー(ルイーゼの父) … 柳瀬大輔, 栗原英雄
- ケルナー(ロッテの母) … 坂本里咲, 武木綿子, 鈴木京子, 末次美沙緒
大月悠と大月恵は実の双子である。
[編集] 公演記録
[編集] テレビアニメ版
1991年から1992年にかけて日本テレビ系列で放映、全29話。詳細は『わたしとわたし ふたりのロッテ』を参照のこと。
[編集] 映画
ドイツを中心に、何度も映画化されている。
- 翻案
- 罠にかかったパパとママ(en:The Parent Trap)
- 本作を舞台をアメリカに置き換え翻案した1961年制作のアメリカ映画。
- ファミリー・ゲーム/双子の天使(en:The Parent Trap (1998 film))
- 1998年制作のThe Parent Trapのリメイク作品。
[編集] 外部リンク
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