ひかりごけ
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『ひかりごけ』は武田泰淳の短編小説。ひかりごけ事件をモチーフにした。
小説といっても、一風変わった形式を採られている。この小説を3つに分けるとすると、一つが随筆に似たようなもの、残りが戯曲形式のもの、となっている。(但し、作者は2つの戯曲風部分について『読む戯曲』として表現した、読者がこの上演不可能な『戯曲』の演出者になりきって欲しい旨を作中に述べている。)
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
大岡昇平の『野火』や野上弥生子の『海神丸』などの他カニバリズムを扱った作品と作中で比較を試みている。
問いと告発のみが提示され、決して救済が描かれていない。
題名のひかりごけは、罪を犯した人間はヒカリゴケのように光るという作中の設定から。
[編集] 出版
『ひかりごけ』新潮文庫 (解説:川西政明、佐々木基一) ISBN 4-10-109103-X
収録作品
- 流人島にて
- 異形の者
- 海肌の匂い
- ひかりごけ