なだいなだ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
なだいなだ(男性、1929年6月8日 - )は、医師・作家・評論家。本名は堀内秀(しげる)。「なだいなだ」はペンネームで、スペイン語の "nada y nada"(何もなくて、何もない)に由来する。
東京生まれ。母も母方の祖父も医師。東京市牛込区(現在の東京都新宿区)新小川町の同潤会江戸川アパートに育つ。旧制麻布中学校2年の後半から仙台の陸軍幼年学校に進む。同期に加藤秀俊やいずみたくがいた。
敗戦に伴い、麻布中学に復学。慶應義塾大学医学部卒。同時期の北杜夫とは医局時代からの親交を結ぶ。フランス語が堪能で、フランス政府給費留学生制度により留学した。フランス人女性と結婚。
医師としての専門は精神科で、アルコール中毒(現在のアルコール依存症)をメインテーマとしていた。井の頭病院を経て国立久里浜病院に勤務。
2003年に筑摩書房から出版した『老人党宣言 :ISBN 4480863508』をきっかけに、インターネット上のヴァーチャル政党「老人党」を立ち上げ、活動中。
[編集] 著作リスト
- パパのおくりもの(筑摩書房・文藝春秋)
- 帽子を…(筑摩書房)
- クレージイ・ドクターの回想(文藝春秋)
- れとると(大光社・角川書店) --- 第57回芥川賞候補作
- 私の家族旅行(日本交通公社)
- 娘の学校(中央公論社)
- お医者さん(中央公論社):毎日出版文化賞受賞
- 心の底をのぞいたら(筑摩書房)
- しおれし花飾りのごとく(集英社)
- 透明人間街をゆく(文藝春秋)
- カペー氏はレジスタンスをしたのだ(毎日新聞社・集英社)
- からみ学入門(角川書店)
- おっちょこちょ医(筑摩書房・集英社)
- 続・娘の学校(中央公論新社)
- 権威と権力―いうことをきかせる原理・きく原理(岩波書店)
- TN君の伝記(福音館書店)
- ぼくだけのパリ(平凡社)
- カルテの余白(毎日新聞社)
- クワルテット(筑摩書房)
- くるいきちがい考(筑摩書房)
- わが輩は犬のごときものである(平凡社)
- なだ・いなだ詩集(みゆき書房)
- ワイン 七つの楽しみ(平凡社)
- 不眠症諸君!(文藝春秋)
- あなたへの手紙~娘の幸福のためのカルテ~(文化出版局)
- 親子って何だろう(筑摩書房)
- 生きる(平凡社)
- 野越えやぶ越え『医車』の旅(文藝春秋)
- ふりかえりふりかえりつつ子を育て(日本書籍)
- 鞄の中から出てきた話(集英社)
- おしゃべりフランス料理考(平凡社)
- おやじの説教(潮出版社)
- 詩集スケルツォ(筑摩書房)
- 旅べたなれど(毎日新聞社)
- ひとりぽっち(NOVA出版)
- 教育問答(中央公論社)
- 間切りの孫二郎とそのクルーの物語(筑摩書房)
- へんな子・変わった子(チャイルド本社)
- 悩んで人間じゃないですか(主婦と生活社)
- 子ども商品がく(チャイルド本社)
- 三言でいえば(角川書店)
- ぼくはへそまがり(ポプラ社)
- 信じることと、疑うこと(筑摩書房)
- 童話ごっこ(筑摩書房)
- 影の部分(毎日新聞社)
- 人間、この非人間的なもの(筑摩書房)
- 娘の学校 同窓会(南想社)
- 江戸狂歌(岩波書店)
- だれだって悩んだ(筑摩書房)
- 夢をみた海賊(チャイルド本社)
- 現代親子ロジ-(筑摩書房)
- どうでもいいようで、やっぱりどうでもいい話(毎日新聞社)
- どうしたらいいの?(ファラオ企画)
- こころのかたち(毎日新聞社)
- こころの散歩(三笠書房)
- 君はクジラを見たか(NOVA出版)
- 民族という名の宗教(岩波書店)
- アルコール中毒 物語風(五月書房)
- こころの昼と夜(三笠書房)
- おとなのおやつ(筑摩書房):「どうでもいいようで、やっぱりどうでもいい話」の改題
- やぶ医者が見た日本の医療(アドバンテージサーバ)
- あたまの童話体操(筑摩書房)
- 片目の哲学(筑摩書房)
- 猫と海賊(偕成社、絵:小幡堅)
- いじめを考える(岩波書店)
- こころ・いのち・人間(岩波書店)
- 孫のためのまごまご塾(中央公論新社)
- こころ医者の手帳(筑摩書房)
- 依存症(中央法規出版)
- アルコール問答(岩波書店)
- アルコーリズム~社会的人間の病気~(朝日新聞社)
- こころの七クセ(金子書房)
- つむじ先生の処方箋(五月書房)
- こころを育てる―杉林がいいか雑木林がいいか (ジャパンタイムズ)
- 妖怪学入門(すずさわ書店)
- 人間、とりあえず主義(筑摩書房)
- 神、この人間的なもの(岩波新書)
- 老人党宣言(筑摩書房)
- 専門馬鹿と馬鹿専門(筑摩書房)