てんりおうのつとめ
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てんりおうのつとめとは、天理教の祈りであり、つとめ(職業)観である。親神は道の子(信者)につとめを課す。そのつとめは、神楽と手踊りによって表にあらわれた親神と一体となり、日々陽気に普請をなし、ともに世界の立替えを図るべしというもので、これが天理教における神一条、救け一条となる。天理教の教えでは救け(布施)は、めづらしく、たのもしく、おもしろく、にぎやかしい性質を持つ神楽の名にふさわしいものと説くのである。
また、神楽というものは、世界一列の心を合わせた手踊りや鳴り物の演奏と、その演奏のコンセプトをもとにした諸々のひのきしん(仕事)を含むことばである。この神楽のもとのひのきしんこそが、救けが実ををあげていく大元であるとも説く。神事と人事の一体化、理と事の一体化も陽気な神楽(神人合一)があってのものだねと説かれるのである。
なお、てんりおうのつとめには大和の親里ぢばでなされるかぐらづとめと一般教会でのつとめがあるが、前者は後者の元となるもので、獅子のおめんなどをかぶり、厳粛かつにぎにぎしく行われる。