せたまる
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せたまるは、東急世田谷線専用のICカード式乗車券である。名称は、世田谷線の「せた」と、利用者に便利なカードとして○(まる)をもらえるようにという願いをあわせ、「せたまる」とした。
2002年7月7日にサービス開始。2003年6月15日までの約1年間でせたまる定期券・せたまる回数券合わせて50,389枚が発行された。
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[編集] 概要
せたまる定期券とせたまる回数券の2種類があり、せたまる回数券はチャージ(金額の積み増し)可能なプリペイドカードである。三軒茶屋駅・上町駅・下高井戸駅の発売機の他、車内でもチャージ(入金)が可能。また、せたまるは身障者割引が使用できるカードなのだが、身障者は身障者手帳を窓口に見せて課金する形となる。(身障者のカードは左側に割の文字が入っている)せたまる回数券は利用の都度時間帯に応じてポイントが付加されて次回のチャージ(入金)時に加算される(10ポイントに付き1回分の乗車料金を加算、詳細は下記。)。
世田谷線での利用はもちろん、世田谷の地域通貨「アースデイマネー」をせたまるのポイントに交換する事もできる。
せたまるは、Suicaと同じく非接触ICカードであるが、カード端の切欠きはなく、ICチップ内のファイル構造もSuicaとは少し異なる。そのためSuica用のSF Card Viewerでは利用履歴は表示されない。
せたまるのキャラクターは「せたまるくん」。
[編集] せたまる回数券のポイント
- 平日の初電~10時、16時~終電:1ポイント
- 平日の10時~16時:2ポイント
- 土曜・休日と12月30日~1月3日の終日:4ポイント
10ポイントで1回分の運賃を次回の入金時に還元する。
[編集] カードの種類
せたまる定期券には通勤と通学の2つがある。
せたまる回数券には大人用と子供用があり、大人用は2,000円、子供用は1,000円である。そのうち500円はデポジット(預かり金)であり、不要になったカードを返却すると払い戻される。
せたまる回数券・せたまる定期券共券面にリライト可能な印字があり、せたまる回数券でも発行日・発行駅・通番などが印字される。
[編集] 利用方法
- 三軒茶屋駅、上町駅、下高井戸駅では、駅改札口に設置された簡易改札機(チェッカー)にカードをタッチし、乗車する。降りる時は処理はない。
- その他の駅では、車両の乗車口(前と後の2個所)に設置されている装置(チェッカー)にタッチする。
- タッチすると、せたまる定期券は1回、せたまる回数券は2回、音がする。
- 車内の装置や駅のせたまる確認機は残額確認に使用する事ができる。(よく勘違いされるが、課金処理は行われない。)
- 2回以上タッチしても、二重に課金されない様になっているため、1回タッチすると20分間は反応しない。このため、20分待たずに乗継ぐ場合は、車掌または運転士に課金処理を申し出る。
[編集] 今後
世田谷線を運営している東京急行電鉄は2007年(平成19年)3月に同じICカードのPASMOを導入する予定である。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- せたまるのご案内(東京急行電鉄)