しにがみのバラッド。
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『しにがみのバラッド。』はハセガワケイスケ/著、七草/イラストのライトノベル。電撃文庫刊。
一話毎に主人公の違う短編集の形式を取り、死神の“モモ”とその仕え魔“ダニエル”がどの話にも共通の狂言回し的な役柄で登場する。エピソードを超えて短編同士がリンクしているものも多い。
ラジオ番組「電撃大賞」で「ヒカリのキセキ。」がラジオドラマとして全4回放送され、「ヒカリのキセキ。」と「スノウリバース。」を収録したドラマCDが発売された。白泉社の少女漫画誌「LaLa」で和泉明日香によるコミックスが連載中。また、2006年にはテレビアニメ化され、3月2日からWOWOWノンスクランブル放送で全6回のシリーズとして放映された。さらに、2006年9月中旬から12月中旬にかけて、Yahoo!動画にて全話が無料配信された。
また、実写ドラマ化決定。 モモ役は浜田翔子
目次 |
[編集] 既刊一覧
- しにがみのバラッド。
- momo the girl god of death “ballad” (2003年6月)
- ヒカリのキセキ。I feel the light
- きみのこえ。echo
- 傷跡の花。Low Blood Pressure
- あの日、空を見ていた女の子。ballad for innocence / momo
- momo the girl god of death “my girl” (2003年10月)
- 水のないプール。Pool Side Girl
- あさっての未確認レインボウ。rude rainbow
- スノウリバース。Snow Rebirth
- ひどく綺麗な透明の空。I'm waiting for my girl / momo extra.2
- momo the girl god of death “planet” (2004年1月)
- ビー玉と太陽光線のかなた。children on that hybrid rainbow
- きのうとあしたの其処らへん。orange in my head
- ほしの空、ひとしずく。planetype flowers, a drop / momo extra.3
- momo the girl god of death “love&hate” (2004年4月)
- 星くずのため息。hello, myself
- ホタルノヒカリ。Candy Apple Girl's Red
- しちがつなのか。Tuesday, 7th July
- 青すぎる空の詩。Love and Hate / momo extra.4
- momo the girl god of death “hello” (2004年8月)
- あのときそのとき、でっきぶらし。deckbrush
- スイカと星の種子。I wanna be your starlet
- しにがみのうた。~しあわせの国のアリス。Alice, Alive, in wandering wonderland
- 花の環。Symphony No.100100 in A major " hello " 2nd Movement for The Girl / momo extra.5
- 少女の為の交響曲第百々番イ長調作品5「譚詩曲」第2楽章。
- momo the girl god of death “everlast” (2005年6月)
- はじっこの少女。sunny side Girl
- きみがあるく堀のうえ。Everything But The Girl
- 彼女の風景。END OF THE WORLD GIRTY SENTIMENTALISM (NORTH MARINE DRIVE)
- 言の花。It's a girl everlasting scene / momo extra.6
- momo the girl god of death “twilight” (2005年8月)
- このこどこのこ、このこねこ。My Girl, My Girl, Call My Name, My Gir
- キミが生まれた夏の終わり。baby baby, me me me
- 花の戯れ。Unknown Star's Bolero Side-A: Twilight / momo extra.7
- momo the girl god of death “starlight” (2006年3月)
- ストロベリぃノート。Strawberry's Note
- ちいさないのり。We wish upon a Starlet
- てのひら銀河<前編>Cherish You (Side-A)
- てのひら銀河<後編>Cherish You (Side-B)
- 花の旋律。Unknown Star's Bolero Side-B: Twilight / momo extra.8
- momo the girl god of death “gravity” (2006年8月)
- ニノ。Nino
- 午後の猫。afternoon repose
- 金魚の泪。goldfish swims in the air(AI.-edit)
- ひかれる星の顛末。I feel the gravity of... / momo extra.9
- momo the girl god of death “ballad” (2003年6月)
- 文庫本未収録作品
- チアフルチャーマーもも。Cheerful Charmer MOMO(オフィシャル海賊本・電撃h&p、電撃hpa、電撃BUNKOYOMI)
- しにがみのバラッド。特別篇 ~ちいさなスノウリバース。a Little Snow Rebirth(電撃hp vol.33)
- しにがみのバラッド。~世界の終わりにハミングを。world's end humming(電撃hp vol.34)
[編集] 短編同士のリンク・時系列
:「しにがみのバラッド。」では短編同士のつながりを匂わすかのような描写が度々用いられている。以前登場したキャラクターの再登場であったり、共通ワードが多用されていたりと様々ではあるが、描写そのものがわかりやすく書かれているため見落とすことはほとんどない。
==再登場を果たしているキャラクター== (漢字表記のないキャラクター名はカタカナにて表記)
- 幾間大輝(いくま・だいき) _ (声:菅沼久義(ドラマCD版))
- 「ヒカリのキセキ。」、「キミが生まれた夏の終わり。」に登場。
- 「ヒカリのキセキ。」では、有名絵画家を父に持つ中学二年生として登場。絵を書くことに類まれな才能を持ち合わせており、その絵はヒカリがそこに存在するかのよう(共通ワードに後述)と称される。父親が世界的に有名な絵画家のため、スパルタとも取れる教育を叩き込まれてきた。また、描きたい絵を描かせてはもらえず。父親に決めた構図でばかり絵を描いてしまっため、「自分は父のいいなりでしかない」、「父親の決めたレールを走り続けるしかない」ことに絶望。思いつめ、廃ビルから飛び降り自殺を図ろうとしたときにモモと出会う。
- 「キミが生まれた夏の終わり」に再登場。このときは、最愛の人今井 綾(いまい・あや)を失った、家族であり思い人でもある蛍倉 惺(ほとくら・さとる)の身を案じ頭を悩ます今井紗耶 (いまい・さや)を励ますために仕向けたモモの手引きにより、公園にて出会う。紗耶たちの住む町から電車で一、二時間くらい離れたところにすんでおり、気分転換と称して紗耶たちの住む町へとスケッチをしにやってきたらしい。作中では高校一年生になっているが、さまざまな経験を積んできたためか、同年代に比べ精神的に成熟している。絵画の才能は健在のようで、クレヨンのみでヒカリがそこに存在する絵を書き上げている。
- また、作中に登場はしていないものの「スノウリバース。」、「しちがつなのか。」作中に幾間大輝と思われる人物が登場している。国内最大級の絵画コンクール(共通ワードに後述)にてヒカリがそこに存在するかのような絵を出品した15,6歳の少年が、大賞を受賞したと書かれている。この描写は大輝本人を指す描写として、本編中に何度か登場してきている。同様の“ヒカリがそこに存在するかのような絵”は「傷跡の花。」作中にも登場する。
- 瀬戸公太(せと こうた) _ (声:金田晶代(アニメ版))
- ブルー
- 葉山マコト(はやま まこと)
- 樋浦トイロ(ひうら といろ)
- 浅野水月(あさの みつき) _(声:甲斐田ゆき(アニメ版))
- 浅野昴(あさの すばる)
- 香川理胡子(かがわ りここ)
- 原上誠剛(はらかみ せいご) _(声:森田成一(ドラマCD版))
- 花小金井アポロ(はなこがねい あぽろ)
[編集] 短編同士で多用される,もしくは繋げられる共通ワード
- (ヒカリが存在するかのような)絵画
:ヒカリのキセキ。、傷跡の花。、スノウリバース。、しちがつなのか。、このこどこのこ、このこねこ。、キミが生まれた夏の終わり。と関連。
- 国内最大級の絵画コンクール
:スノウリバース。、しちがつなのか。と関連。
- 遊園地
- 冬の遊園地:スノウリバース。、きのうとあしたの其処らへん。と関連。
- 待ち人たちの遊園地:きみがあるく堀のうえ。、居眠り姫と月曜日のピカピカ。と関連。
- インディーズバンド『ルードレインボウ』&曲『マイガール』
:あさっての未確認レインボウ。、星くずのため息。、このこどこのこ、このこねこ。、キミが生まれた夏の終わり。、金魚の泪。と関連。
[編集] 登場人物
- 死神でありながら白い容姿のために『ディス』(変わり者)と呼ばれていた。鈍色の鎌を持ち、赤い靴を履いている。しょっちゅういろんな事に首を突っ込むお節介。人の魂を運ぶ役目にありながら、人の死に涙を流す優しい死神。魂を運ぶ際に、ダニエルと一緒に踊る。また死神のライセンスIDがA-100100号なので百百で『モモ』という名をダニエルにつけてもらった。
- モモの仕え魔の黒猫。兼保護者のような存在。金色の瞳とぶかぶかの首輪と、大きな鈴が特徴。仕え魔名家「アラーラ」の出。モモがいつも過剰に人間にかかわってしまうことに手を焼いてる。コウモリのような羽を生やして空を飛ぶことが出来る。本名ダニエル・ド・アラーラ。
- アン
- モモとそっくりの容姿をした死神の少女。モモと同じく感情があるが、性格は冷酷で容赦が無い。死神は魂を天上に運ぶ事と役目とするが、アンは魂を消滅させる。死神A-99号。
- ニコル
- アンの仕え魔の猫。体は灰色で常盤緑の瞳をしている。仕え魔名家「ウィノラ」の出。アンに仕えるまではダニエルと大の親友だった。本名ニコラウス。
[編集] テレビアニメ
[編集] スタッフ
- 原作:ハセガワケイスケ
- 原作イラスト:七草
- 企画:久米憲司、小山直子(メディアワークス)、北浦宏之(WOWOW)
- 監督・音響監督:望月智充
- シリーズ構成・脚本:吉田玲子
- キャラクターデザイン・総作画監督:堀内博之
- 美術監督:橋本和幸
- 美術設定:生形奈緒美
- 色彩設定:佐藤直子
- 撮影監督:沖野雅英
- 編集:岡祐司
- 音楽:MOKA
- プロデューサー:石黒達也
- アニメーションプロデューサー:川人憲治郎、長谷川康雄
- アニメーション制作協力:銀画屋
- アニメーション制作:グループ・タック
- 製作:ポニーキャニオン
[編集] 主題歌
- オープニングテーマソング「no one」
- 作詞:カハラ・S・ホーレン
- 作曲・編曲:凸(macado)
- 歌:K○Y
- エンディングテーマソング「White Messenger」
- 作詞:MACHA
- 作曲:namahage
- 編曲:凸(macado)
- 歌:K○Y
[編集] 放送話
- 第1話 きみのこえ。 (原作:小説第1巻 きみのこえ。)
- 第2話 さかなのころ。 (原作:小説第2巻 水のないプール。)
- 第3話 ひかりのかなた。 (原作:小説第3巻 ビー玉と太陽光線のかなた。)
- 第4話 あきのまほう。 (オリジナル作品(原作無し))
- 第5話 ほたるのひかり。 (原作:小説第4巻 ホタルノヒカリ。)
- 第6話 こころのたび。 (オリジナル作品(原作無し))
[編集] ドラマCD
[編集] コミックス
作画:和泉明日香 (白泉社 花とゆめコミックス)
- 1巻(2006年3月)
- 第0話 プロローグ。 (オリジナル作品(原作なし))
- 第1話 傷跡の花。 (原作:小説第1巻 傷跡の花。)
- 第2話 水のないプール。 (原作:小説第2巻 水のないプール。)
- 第3話 きのうとあしたの其処らへん。 (原作:小説第3巻 きのうとあしたの其処らへん。)
- あとがき
- 原作者あとがき
- 2巻(2006年8月)
- 第4話 スノウリバース。 (原作:小説第2巻 スノウリバース。)
- 第5話 あのときそのとき、でっきぶらし。 (原作:小説第5巻 あのときそのとき、でっきぶらし。)
- 第6話 スイカと星の種子。 (原作:小説第5巻 スイカと星の種子。)
- 第7話 しちがつなのか。 (原作:小説第4巻 しちがつなのか。)
- あとがき
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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