いつかギラギラする日
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いつかギラギラする日(いつかぎらぎらするひ)は、深作欣二監督の現代劇によるアクション映画。1992年9月に松竹系で公開された。
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[編集] 概要
- 萩原健一・千葉真一・石橋蓮司らのベテランギャングと、強盗ネタを持ち込む野心家の木村一八・裏切り者の荻野目慶子との間ですさまじい現金争奪戦が展開される。
- バブル期の作品で、破格の約11億円の製作費を投入し、北海道を舞台に爆破・カーチェイスを思う存分行った。また木村と荻野目のベッドシーンも話題になった。
- 北海道が舞台になっているが撮影当時、時期はずれの台風に襲われ、北海道のほかに神奈川県三崎漁港や木更津でも撮影されている。
[編集] 主要キャスト
[編集] 劇中歌
- ジャクスンジョーカー「FREEDOM LAND」、「WANDERER」、「BAD FRIENDS」
- 萩原健一「ラストダンスは私に」(ED)
[編集] スタッフ
- 製作:奥山和由
- 企画:中川好久
- プロデュース:杉崎重美、鍋島壽夫、斉藤立太
- 監督:深作欣二
- 脚本:丸山昇一
- 音楽:菱田吉美、小川尚子、長谷川智樹
- アクションコーディネーター:二家本辰巳
- スタント&アクション:アーバンアクターズ、ジャパンアクションクラブ
- カースタント:カースタントTA・KA
- ガンエフェクト:BIGSHOT
- 火薬効果:テイクワン
- 製作協力:山田洋行ライトビジョン
- 製作:松竹第一興行、日本テレビ、バンダイ
[編集] カーチェイス
萩原健一の日産・テラノと、木村一八の真っ赤なトランザムのド派手なバトルが物語の後半を盛り上げる。撮影のためテラノ2台、トランザム2台(1台380万円の車だとの事)が新車で用意されたが、すべて全損させている。日産テラノは、日産自動車からの提供ではない。テラノのカタログにトレンチコートを着た男たちが劇中に登場したのと同じカラーリングのテラノを取り囲んでいるイメージ写真があり、これが劇用車選考において選択されたきっかけになったのではないかと思われる。この他、八名信夫のヤクザ事務所の車や大量の白パトが破壊され、修学旅行生の観光バスまで横転している。 西部警察を髣髴される爆破・カーチェイスが展開されているが、この作品では、日本の破壊車の定番セドリック・グロリアではなく、ギャング車・現金輸送車・ヤクザ車・白パトで当時破壊時期だったS80系~110系のクラウンが大量破壊されているのが特徴である。現金輸送車のみ120系であったが、こちらも破壊されている。