いせや総本店
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いせや総本店(-そうほんてん)は、東京・吉祥寺の精肉業・焼き鳥業者。住所は東京都武蔵野市御殿山であり、店舗はJR吉祥寺駅南口そばの総本店の他、井の頭公園入り口にいせや公園店がある。木造店舗の総本店は老舗焼き鳥屋として親しまれている。
当初は精肉店として営業していたが、現在は焼き鳥屋としての知名度の方が高い。
なお、吉祥寺駅南口そばの総本店は改築工事のため2006年9月25日で営業を終了、10月1日より吉祥寺本町の旧近鉄百貨店(→三越・大塚家具)裏の仮店舗にて営業を継続中。
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[編集] 店の歴史・概要
1928年に精肉業者として創業。1953年に2階建ての店舗に改築、翌年1階に精肉店、2階にすき焼き屋をそれぞれ開業。1958年より焼き鳥店に営業方式を転換。その後、井の頭公園入り口に支店(公園店)を開店。総本店と公園店の2店舗体制となる。
焼き鳥は一本80円という低価格で、つまみとして飲んでも1,000円程度で済むことから、庶民感覚が親しまれている。また、雑誌、テレビ番組などでも度々取り上げられているほか、著名人にもファンが多い。特にフォークシンガーの高田渡(故人)が店の常連だったことで有名である。
一口に焼き鳥店と言っても豚のカシラ、シロ、タン、ハツ、レバーなども扱っており、売り上げもそちらの比率の方が高い。
老舗店舗である総本店はこれまで使用してきた木造の店舗が老朽化のため、2006年9月25日をもって閉店。旧店舗での営業最終日となった25日には、涙ながらに別れを惜しむファンも訪れた。
なお、改築工事は10月より開始されており、現在、吉祥寺本町の旧三越裏の仮店舗にて営業を継続中。2008年5月に完成する14階建ての新ビルにて、1・2階にこれまでのいせや店舗の建物を忠実に再現して営業を行う。また3階から14階までは住居や事務所などがテナントとして入る予定となっている。
[編集] 総本店の建物改築の背景にある事情
今回の改築においては、総本店の木造の旧店舗が過去にボヤ騒ぎを起こした事例もあり、耐火性の悪さなどを理由に、店舗の改築に踏み切ることを決定した。
[編集] データ
- 会社情報
- 正式名称:株式会社いせや総本店
- 代表取締役社長:清宮五郎
- 店舗情報
- いせや総本店
※建替え工事のため2008年5月の新店舗完成まで仮店舗にて営業
- 仮店舗 東京都武蔵野市吉祥寺本町1-31-5
- 12:00~22:00(ラストオーダー21:30) 火曜日定休
- いせや総本店 公園店
- 東京都武蔵野市吉祥寺南町1-15-8
- 12:00~22:00(ラストオーダー21:30)
- 月曜日定休(ただし月曜日が祝日の場合は水曜日。また年末年始とお盆休みも休業)
[編集] 関連項目
- 井の頭恩賜公園
- GTO (漫画) - 吉祥寺を舞台とする学園もの漫画(藤沢とおる作)。劇中に店舗が登場したり、台詞に『いせや』の店名が出てくることもある。主人公・鬼塚英吉もこの店のファンであり、同僚教師である冬月あずさや、暴走族時代からの親友・弾間龍二らとともに頻繁に店を訪れる。ちなみに鬼塚は砂肝が好きである。
- 高田渡
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