スターソルジャー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

スターソルジャー
ジャンル シューティングゲーム
対応機種 ファミリーコンピュータ[FC]
MSX[MSX]
スーパーファミコン[SFC]
ゲームボーイアドバンス[GBA]
プレイステーション2[PS2]
開発元 ハドソン
発売元 ハドソン
人数 1人
メディア [FC]カセット
[MSX]Bee Card
[SFC]カセット
[GBA]カセット
[PS2]ブロードバンド配信
発売日 [FC]1986年6月13日
[MSX]1986年
[SFC]1995年7月7日
[GBA]2004年2月14日
[PS2]
この節は執筆の途中です この節は、書きかけです。加筆、訂正して下さる協力者を求めています。
テンプレート (ノート)

スターソルジャー』(STAR SOLDIER)は、ハドソン1986年6月13日に発売したファミコン用ソフトである。ジャンルは縦スクロールシューティングゲーム

目次

[編集] 概要

1984年テーカンが発売し大ヒットさせたアーケードゲームスターフォース』をファミコン用ソフトとして1985年に移植・発売したハドソンが、スターフォースを基にさらなる進化を遂げた作品として制作したものである。

当初は直系の続編として『スーパースターフォース』のタイトルで開発されていた。しかし、本家テクモから同名の別作品『スーパースターフォース 時空暦の秘密』の発売が発表されたため、ハドソンでは仕様を変更した上で『スターソルジャー』と改題して発売した。

本作は、1986年に開催されたハドソン主催のイベント『第2回TDK全国ファミコンキャラバン』のスコアアタックコンテストに使用された。当時のファミコン・スターソルジャー人気もあってキャラバンは大成功を収め、以後1997年まで、ハドソンの全国キャラバンゲーム大会は毎年開催されることとなる(その後、1998年から2000年まではハドソンの子会社・未来蜂歌留多商会との共催でトレーディングカードゲームのカードキャラバン、2001〜2003年まではハドソン主催のテレビゲーム体験イベントの形で行われており、夏の全国イベントは19年間に及んで開催され続けた)。また同年、このゲームでの毛利名人高橋名人の対決を題材とした映画『GAME KING 高橋名人VS毛利名人 激突!大決戦』も制作されている。

1995年7月7日に『キャラバンシューティングコレクション』に収録されスーパーファミコンで発売された。2004年2月14日には、ファミコンミニシリーズとしてゲームボーイアドバンスで再発売され、2006年1月19日には『ハドソンベストコレクションVol.5 シューティングコレクション』として、スターフォース、ヘクター'87と同時収録され再度ゲームボーイアドバンスに移植された。

また、プレイステーション2にて、PlayStation BB Unitを取り付け、BB Navigatorをインストールすると、当作品は「鮫亀」、「ナッツ&ミルク」等と共に、ハドソンチャンネルにてオンラインで無償でプレイ可能である。移植版だが、背景が書き加えられていたり、サウンドや細かい画像が向上していたりする。

[編集] ゲーム内容

基本的には『スターフォース』を踏襲した、地上・空中の撃ち分けの必要ない縦スクロールシューティングゲームであり、これに様々な要素が追加されている。

[編集] ステージ構成

全16ステージで構成される。各ステージにの最後にはボスキャラクター「スターブレイン」が配置されていて、これを倒すと次のステージに進む。また、ステージ4・8・12・16にはスターブレインの替わりに画面の大半を覆う巨大なボスキャラクター「ビッグスターブレイン」が登場する。

全16ステージをクリアする(または隠しコマンドを入力する)と裏ステージがプレイ可能になる。裏ステージでは、敵キャラクターの外観がグロテスクになものに変化するほか、最初から誘導弾を放ってくるなど難易度が上昇している。

各ステージとも、宇宙空間とそこに浮かぶ要塞や陸地などの地形で構成されている。地形の裏側に潜り込むことが可能になっていて、潜っている間は敵の攻撃を受けない代わりに自分からも攻撃できない。上手く使えば攻撃を避ける手段になるが、タイミングを間違うと地形が途切れたとたんに敵と敵弾であふれた画面に放り出される羽目になる。

[編集] 自機

自機「シーザー」は、初期状態では前方に2発のビームを発射する。ステージ各所に出現するパワーアップアイテムを取ることで3段階にパワーアップできる。

  1. アイテムを1個取ると、シーザーがスピードアップ&連射する。ただし、この連射は申し訳程度。
  2. 2個目を取ると、シーザーの形状・ビームの形状が変化し、前方に2発・後方に1発のビームを発射できるようになる。
  3. 3個目を取ると、敵弾に5発まで耐えられるバリアーを装備し、5方向へ放射状にビームを発射できるようになる(前方1、斜め前方2、斜め後方2)。この際BGMが軽快なものに変化する。また、この状態で1回被弾すると、ビームは3方向(2段階目のもの)にパワーダウンする。ただし、このバリアーは敵弾には耐えうるが、敵の体当たりには効果がない。

バリアーが付いた状態でパワーアップアイテムを取ると、画面中の敵を全滅させることができる。3方向ビームにパワーダウンした状態では、5方向に再度パワーアップさせるためには一度バリアーを外さなくてはならない。

ビームはそれぞれが独立して攻撃力を持っており、同じ敵に同時に2発当たってもきちんと2発分としてカウントされる。このため、耐久力の高い敵を相手にする場合は前方に集中して撃てる3方向ビームの方が有利な局面もあり、フルパワーアップ状態からあえて被弾するという攻略方法もあり得る。

このほか、6面に登場する隠しアイテムを取る(または隠しコマンドを入力する)ことで「スーパーレーザー」を装備できる。敵を貫通する長い縦線で表現され、1本に付きビーム16発分の攻撃力を持つ。

また、3面に登場する隠しアイテムをとることで、「高橋名人の16連射」を装備できる。ボタン押しっぱなしでフルオート連射が可能となり、ラザロも合体前に楽々破壊可能になる。

[編集] スコアアタック

本作では高得点を出すための様々なフィーチャーが盛り込まれている。

ゼグ
各ステージに必ず6個(8面と16面のみ7個)隠されている地上物。特定のポイントにビームを4発撃ち込むと出現し、さらに4発撃ち込むと破壊できる。破壊する毎にボーナスを獲得でき、得点は500点→1,000点→4,000点→10,000点→40,000点→80,000点、と上昇していく。
ラザロ
巨大な顔の形をした敵キャラクターで、緊迫感のある専用BGMとともに4つに分割された状態で画面の四隅に出現する。まず右上・左上の2つと右下・左下の2つがそれぞれ横方向に合体し、次にその2つが縦方向に合体する。1回目の合体後に、上側パーツの右半分もしくは左半分にビームを16発撃ち込むと80,000点のボーナスを獲得できる。『スターフォース』のラリオスに類似。
デライラ
各ステージ終盤に現れる巨大な目玉の形をした地上物で、画面の左右に1個ずつ配置されている。5方向ビームを使って同時に破壊することで80,000点のボーナスを獲得できる。

このほか、特殊な条件で出現する隠しキャラクターを出すことでボーナスを獲得できる。ミロン(『迷宮組曲』より)、まっとうくじら(『チャレンジャー』より)等。

前述したファミコンキャラバンでは、予選大会は2分間、決勝大会は5分間プレイしてその間のスコアを競った。

[編集] 関連作品

  • 『スターフォース』(1985年 ファミコン)
第1回キャラバン公式認定ソフト。テーカンのアーケード作品をハドソンがファミコンに移植。
第3回キャラバン公式認定ソフト。ゼビウスを意識した空中と地上を撃ち訳ち分けるゲームシステムと、縦スクロールと横スクロールが交互に繰り返されるステージ構成が特徴的。ショットのパワーアップが存在せずツインショットのみで、自機はライフゲージ制であるなど、関連シリーズの中では異色の作品。難易度はキャラバンシリーズ随一。
  • 『ガンヘッド』(1989年 PCエンジン)
第5回キャラバン公式認定ソフト。同名の映画のゲーム化だが原作とゲームの関わりは非常に薄い。非常に派手で爽快感溢れる作品となっており、後続に大きな影響を及ぼした。製品版にはタイムアタックモードは非搭載。コンパイル制作、ハドソン販売。
  • 『スーパースターソルジャー』(1990年 PCエンジン)
第6回キャラバン公式認定ソフト。スターソルジャーのストーリー上の続編。タイムアタックモードには過去作のBGMがアレンジ流用されていた。ゲーム本編の所々にグラディウスのオマージュが見受けられる(ステージ1のボスやステージ5のモチーフ等)。カネコ制作、ハドソン販売。
  • 『ファイナルソルジャー』(1991年 PCエンジン)
第7回キャラバン公式認定ソフト。タイムアタックモードに関しては、この作品が最高傑作であるとの呼び声が高いが一方でゲーム本編部分の評価(ゲームバランス、グラフィック、音楽など)はもっとも低いとされている。ナウプロダクション制作、ハドソン販売。
  • 『ソルジャーブレイド』(1992年 PCエンジン)
第8回キャラバン公式認定ソフト。爽快感重視だった前作までとは異なり、敵弾吸収するオプションを用いた弾避けやパワーアップと直結しているため使いどころが重要なボムなど、戦略性重視の内容になっている。タイムアタックモードのタイトな構成は賛否両論であった。
  • 『スターパロジャー』(1992年 PCエンジン)
スターソルジャーのパロディ作品。
スターソルジャー、スーパースターソルジャーの正統続編。だが、世界観はソルジャーブレイドのものを踏襲している。
スターソルジャーのアレンジ版。アシスト連射、ブラスターなどの新システムが追加されている。

[編集] 外部リンク