スタートレック (映画)
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『スタートレック』(Star Trek: The Motion Picture)は『宇宙大作戦』のレギュラーを中心としたスタートレックの映画第一作。「TMP」という略称で呼ばれる事が多い。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
目次 |
[編集] ストーリー
天体規模ほどもある巨大な雲状の何かが、進路上にある宇宙船やステーションを消滅させながら地球を目指し進んでいた。5年間の調査飛行を終え提督に昇進していたカークはすでに地球にいたが、大改装されたエンタープライズの指揮を執り調査に向かうことになった。
カークたちは地球までわずかの距離にまで接近していた雲の中に「ヴィジャー」と名乗る謎の存在がいることを突き止めた。ヴィジャーは自らを造り出した創造者(クリエイター)を捜しにきたと言う。地球上にいる炭素ユニット(人類)達が創造者との交信を阻んでいると判断したヴィジャーはその抹殺を計るが、機転を利かせたカークが創造者を教える条件で直接ヴィジャーに会いに行く。そこでカーク達は謎の存在「ヴィジャー」とその「創造者」の意外な正体を知ることになる……
[編集] みどころ
当時の日本円にして100億円もの巨費を投じ、特殊撮影には巨匠ダグラス・トランブルとジョン・ダイクストラ等を起用して作られた作品。 『未知との遭遇』『スター・ウォーズ』などのヒットによってSF映画の大型製作が盛んになり始めた時期であった。もともとテレビの人気シリーズだったものが莫大な費用と最新技術により本格的な映画化が行われるとあって前評判もよく期待度も高かった。しかし当初はロバート・エイブル率いる「フューチャー・ゼネラル・コーポレーション」という、技術は確かだが予算超過と納期遅滞で悪評高いSFX工房に依頼したため、案の定膨大な無駄遣いをしたうえ映像がなかなか完成しないという事態になった。結局エイブルらは解雇され、トランブルらの起用となった。作品内容上重要な部分が遅れに遅れていたため、ダグラス・トランブルらはプレミアム試写会の前日まで製作に携わっていたという。映画公開後は大評判となり興業成績も良かったが、巨額の製作費を回収するには至らずコストパフォーマンス最悪という結果となり、このシリーズは次作から手堅くジョージ・ルーカスが作ったSFX工房・ILMに特撮を依頼するようになる。
[編集] キャスト
役名 | TV(日本) | 俳優 |
---|---|---|
ジェームズ・カーク | カーク船長 | ウィリアム・シャトナー |
スポック | Mr.スポック | レナード・ニモイ |
レナード・マッコイ | Dr.マッコイ | ディフォレスト・ケリー |
モンゴメリー・スコット | チャーリー | ジェームズ・ドゥーアン |
ウフーラ | ウラ | ニシェル・ニコルズ |
ヒカル・スールー | 加藤 | ジョージ・タケイ |
パベル・チェコフ | チェコフ | ウォルター・ケーニッグ |
クリスティン・チャペル | チャペル | メイジェル・バレット |
ジャニス・ランド | グレース・リー・ホイットニー | |
ウィラード・デッカー | スティーブン・コリンズ | |
アイリーア | パーシス・カンバータ |
[編集] スタッフ
- 監督:ロバート・ワイズ
- 創作 製作:ジーン・ロッデンベリー
- 音楽:ジェリー・ゴールドスミス
- SFX:ダグラス・トランブル、ジョン・ダイクストラ、ロバート・エイブル
[編集] 外部リンク
- Star Trek: The Motion Picture - Internet Movie Database
- Star Trek: The Motion Picture (Memory Alpha)
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