スタートレックVI 未知の世界
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『スタートレックVI 未知の世界』(Star Trek VI: The Undiscovered Country)は1991年のアメリカ映画。『宇宙大作戦』のレギュラーを中心とした『スタートレック』の映画第六作。日本での公開は1992年2月。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
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[編集] ストーリー
クリンゴン本星の月プラクシスが爆発し、クリンゴン人は後50年で滅亡する状態に陥った。これまで長年敵対関係にあった惑星連邦とクリンゴン帝国との和平交渉を歴史を変えるチャンスであると考えたスポックは、カークに黙って和平交渉にやってくるクリンゴンのゴルコン宰相を出迎える任務に志願する。しかし息子をクリンゴンに殺されたカークにとって彼らは腹黒い獣でしかなく、しぶしぶではあったが退役直前の重要な任務に出発することになった。
エンタープライズ号に乗り込んできた宰相達とのギクシャクとした歓談の後、なんとエンタープライズから発射された魚雷が宰相の船に命中した。いったい誰が撃ったのか?解らぬまま救助のため乗り込んだカークとマッコイの前で手当のかいもなく死んでしまう宰相、二人は逮捕されてしまった。窮地に立たされたカーク船長達を救助しようとするエンタープライズ号とエクセルシオール号、宇宙はこのまま全面戦争に突入してしまうのか。
[編集] みどころ
TOSシリーズ完結編にして最高傑作と高く評価された作品。時事的にも東西冷戦の終焉と重なりしかも完結編として最高のタイミングであったと言える。「われわれも年をとってしまったようです」というスポックのセリフが現実と重なる所が面白い。テキパキとしたストーリー展開も観るものを飽きさせず、人間の強さと弱さ、友情が描かれた奥が深い作品である。また作品中で、『第二作』に登場したコバヤシマルに言及する台詞がある。さらには『新スタートレック』から登場するクリンゴン人の宇宙艦隊士官ウォーフの先祖をウォーフ役の俳優が演じていたり、『スタートレック:ディープ・スペース・ナイン』のオドー役の俳優が別の役柄で出ているなど、シリーズ全体のファンはより一層楽しむ事ができる。亡くなったシリーズの創作者ジーン・ロッデンベリーに捧げる作品となった。
[編集] キャスト
役名 | TV(日本) | 俳優 |
---|---|---|
ジェームズ・カーク | カーク船長 | ウィリアム・シャトナー |
スポック | Mr.スポック | レナード・ニモイ |
レナード・マッコイ | Dr.マッコイ | ディフォレスト・ケリー |
モンゴメリー・スコット | チャーリー | ジェームズ・ドゥーアン |
ウフーラ | ウラ | ニシェル・ニコルズ |
ヒカル・スールー | 加藤 | ジョージ・タケイ |
パベル・チェコフ | チェコフ | ウォルター・ケーニッグ |
ヴァレリス大尉 | キム・キャットラル | |
カートライト提督 | ブロック・ピーターズ | |
サレク大使 | サレク大使 | マーク・レナード |
チャン将軍 | クリストファー・プラマー | |
ゴルコン宰相 | デビッド・ワーナー |
[編集] スタッフ
- 監督:ニコラス・メイヤー
- 製作総指揮:レナード・ニモイ
- 製作:ラルフ・ウインター、スティーブン・チャールズ・ジャッフェ
- 音楽:クリフ・エイデルマン
- 撮影監督:ヒロ・ナリタ
- SFX:ILM
- 創作:ジーン・ロッデンベリー
[編集] 外部リンク
- Star Trek VI: The Undiscovered Country - Internet Movie Database
- Star Trek VI: The Undiscovered Country (Memory Alpha)
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