HF無線機

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HF短波帯を利用した長距離無線機。短波無線機とも言う。

[編集] 概要

海外用の短波放送、洋上航空管制、船舶無線などに利用される。周波数範囲は3~30MHz。電波伝播が不安定なため、送受信にはある程度の知識が必要となる。伝搬距離は、太陽の黒点や磁気嵐の影響を受けるため、気象庁が発する電波伝搬予報を参考とする。 簡単な設備ながら電離層反射を利用した長距離通信が可能であるため、インターネットが公開されるまでは、スパイなどにも使用されていた。

アマチュア無線の分野では、海外通信を行なうハードマニアが使用している。戦前から戦後にかけて、日本国内ではスパイゾルゲや北朝鮮工作員が日本国内で使用していたことは有名。

特に有名な事例としてフィリピンのルバング島でスパイ活動を続けていた小野田寛郎少尉が、トランジスタラジオをHF無線機に改造して、世界情勢を独自に分析しつつゲリラ戦を展開していた。

AMの両側波を主用とするが、慣例として6MHz未満はLSB(下側波)、6MHz以上はUSB(上側波)を使用する。

30MHz未満は、KHzを使用して、周波数を表記することが多い。

[編集] 　周波数一覧　

• 船舶用緊急周波数　 2.182MHz
• 朝鮮の声放送　9.650MHz 7.580MHz 6.070MHz 3.250MHz
• NHKラジオ短波 6.055MHZ　6.115MHz
• 海上保安庁　6.745MHz
• 洋上航空管制　6.655MHz 6.532MHz
• VOLMET放送　2.863MHz 6.679MHz 8.828MHz 13.282MHz
• 海上自衛隊航空管制隊 6.727MHz
• 北京放送 7.19MHz
• しおかぜ（拉致被害者向け）放送 9.85MHz（第一放送）9.485MHz（第二放送）