隆の鶴伸一
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隆の鶴 伸一（たかのつる しんいち、1976年6月18日生）は、鹿児島県出水市出身で鳴戸部屋所属の元大相撲力士。本名は積山伸一（せきやま しんいち）。身長188cm、体重174kg。長く伸びた揉み上げが特徴。最高位は西前頭8枚目（2003年3月場所）。得意技は左四つ、寄り。現在は、準年寄・隆の鶴親方。
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[編集] 来歴
理髪店の長男で、1992年3月場所に初土俵。同部屋の若の里、隆乃若は同期入門である。三段目までは順調に番付を上げていったが、幕下を目前にして小さいころから悩まされていた足の病気が限界に達したため、2場所連続休場をして1回目の足の手術を行った。そして休場明けから3場所連続して勝ち越したが、足の病気が再発して、今度は両足に激痛が走るという酷い症状に達した。
そのため2回目の手術は両足親指を切断して神経を除去し、もう一度両足親指を縫い合わせるという大手術となった。力士にとって最も大事な足の親指を切断するといった大決断となり、入院生活は11カ月に及んで5場所連続休場となり、番付外までに陥落した。しかし、そこから不屈の闘志で復活し、入門から9年かかって2001年3月場所に十両昇進を果した。そして時間は掛かったが、新十両から1年10ヶ月後の2003年1月場所に新入幕を果たした。両足親指を切断したため、両足の足袋は欠かすことができない。
腰高だが、体格を生かして攻める取り口。2004年11月場所、西前頭12枚目で4勝11敗と大敗を喫し、その場所を最後に幕内から遠ざかり、十両下位まで番付を下げたこともあったが、2005年11月場所に勝ち越して、一時は十両中位まで番付を持ち直した。しかし、2006年3月場所に西十両10枚目で初日に闘牙に勝った後に何と14連敗で1勝14敗と無残な成績に終わり、翌5月場所は西幕下8枚目に陥落。関取復帰を目指して土俵に上がったものの、本来の相撲が全く取れず11日目までに6連敗を喫し、12日目に引退届を提出した。その時、僅か29歳の若さであった。今後は準年寄・隆の鶴として鳴戸部屋の部屋付き親方として後進の指導に当たる。同年10月9日には東京都内のホテルで断髪式を行った。
[編集] エピソード
闘牙と瓜二つだが、全くの他人である。しかし、闘牙の父親は元力士であり、闘牙との対決はまさに「双子対決」。初めての対決は隆の鶴が勝ったが、2度目の対決は闘牙が勝った。幕内に定着する闘牙とはやや実力差があり、本場所ではめったにお目にかかれない「夢の対決」となっていたが、闘牙が十両に陥落することが多くなると、十両の土俵でも見ることが出来るようになった。
しかし闘牙は2006年3月場所に東十両10枚目で初日から7連敗し、2勝13敗と大敗し翌5月場所は西幕下5枚目に陥落。隆の鶴も西十両10枚目で1勝14敗で大敗し闘牙と同時に陥落したため、幕下での対決も可能性はあったが、場所直前の5月5日に闘牙が引退を表明し、この対戦は見られなくなった。そして、隆の鶴本人も初日から6連敗と不振で場所中の12日目に引退を発表し、土俵上ではこの2人の雄姿はもう2度とみることはできなくなってしまった。
断髪式には一門が違ったものの闘牙が招かれ鋏を入れた。整髪時に揉み上げも「断髪」した。
[編集] 主な成績
- 通算成績：393勝358敗70休（85場所）
- 幕内成績：26勝45敗4休（5場所）
[編集] 各段優勝
- 序二段優勝：1回
[編集] 改名歴
- 積山 伸一（せきやま しんいち）1992年3月場所-2001年1月場所
- 隆の鶴 伸一（たかのつる -）2001年3月場所-2006年5月場所
[編集] 年寄変遷
- 隆の鶴 伸一（たかのつる しんいち）2006年5月-［準年寄］
