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鉄道に関する洒落 - Wikipedia

鉄道に関する洒落

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

鉄道に関する洒落(てつどうにかんするしゃれ)では、鉄道路線列車鉄道事業者などに対して、鉄道事業者・鉄道利用者・鉄道ファンなどがつけたキャッチコピー・洒落・駄洒落ジョーク比喩風刺などについて記す。

目次

[編集] 概説

鉄道に対して、大正時代より皮肉をこめた洒落や、駄洒落に属するものは多く作られてきた。日常的に利用する客が持っていた不満や疑問、その会社・列車・路線に興味を持った鉄道ファンによって作り出されたものが多いといわれる。また、新聞記者が記事の表現として考え出したものもある。

[編集] 分類

以下、分野別に五十音順とする。

[編集] 列車や商品のキャッチコピー

  • ある家族の食事中。焼き海苔の入った缶を倒す…。(海苔倒す) - 「(遊園地の遊戯設備を)乗り倒す」を引っ掛けた「ひらかたパーク」の広告。一時、京阪電気鉄道の電車車内の吊り広告はこれで埋め尽くされていたという。
  • イカすカード - 函館市交通局が発行しているプリペイドカードで、便利なカードという意味合いの言葉に函館名物の「イカ」をかけたもの。現在は函館バスでも利用可能。
  • イコカでイコカ - 西日本旅客鉄道(JR西日本)のICカード乗車券「ICOCA」につけられたキャッチコピー。ICOCAに限らず、各社のICカード乗車券は掛詞的ネーミングが多い。→SuicaIrucaなど
  • ECO POWER 金太郎 - JR貨物EH500形電気機関車の愛称(JR貨物の機関車には、他にも愛称付きが多い)で、その牽引力を「金太郎」に例えたもの。ただしファンの間では、平成のマンモス(後述)、交直両用EH10などと呼ばれる。
  • 関空へはラピートがはるかにお得 - 南海電気鉄道の広告で、自社の運行する関西空港(関空)へ向かう特急「ラピート」の優位性を、競合関係にあるJR西日本の運行する特急「はるか」と引っ掛けたもの。
  • 燕より速い特急行 三十四分 京阪電車 - 京阪電気鉄道(新京阪線。現在の阪急京都本線)が自社の運行する超特急の優位性をアピールした、鉄道省国有鉄道)の運行する特急「」に対する比較広告
  • ジェットカー - 阪神電気鉄道が保有する各駅停車用の電車のこと。「ジェット機」並みの加速をすることから。同じように、かつて京阪電気鉄道が保有していた高加速車はスーパーカー近畿日本鉄道南大阪線用に製造した電車はラビットカーと呼ばれた。
  • スーパー自動改札 - 京浜急行電鉄自動改札機を導入の際に使用されたキャッチコピー。「スーっと入ってパッと出る、京急のスーパー自動改札」という内容であった。もちろん、他社の自動改札機と比較しても機能に大きな差はない。
  • ツイングルシート - 1994年に登場した京急600形電車において、通常は2人掛けの座席の一部を収納して1人掛けとすることによって、立席収容力の向上を図る目的で開発された座席の名称で、「ツイン」と「シングル」を掛けた造語である。しかし思いのほか不評で、増備車では単なる固定クロスシートになってしまった。鉄道車両の座席#固定式クロスシートも参照。
  • 翼のないジェット機 - 東海道新幹線開業に伴うダイヤ改正を記した、1964年10月号の交通公社時刻表」に掲載された新幹線のキャッチコピー。その速さを「ジェット機」に例えたもの。
  • 特級の特急つばめ - JR九州787系電車つばめ」CMキャッチコピーのひとつ。登場時には「TSUBAME COMMING BACK SOON」が使われた。
  • とってもナ「いす」 - 上記「ツイングルシート」について紹介された際のキャッチコピー。なお、現在「ツイングルシート」はクロスシート固定の状態で運用されており、今後はロングシートへの改造工事を行なう予定である。
  • のぞみへ。先に、行ってるね - 日本航空の広告で、の伝言板に大書された伝言のデザインを取ったポスター・チラシに使用されたフレーズ。2003年のダイヤ改正で増発により利便性が向上した「のぞみ」に対し、到達時間の早さによる優位性をアピールしたもの。
  • ノットエクスプレス2005年3月31日に全廃されたのと鉄道能登線で、2004年夏ごろから能登線廃止の時まで運行されていた車両のこと。黒塗りの気動車(NT103)で、当時存廃問題に揺れていた能登線の存続を願うとともに、観光客に能登半島を急がずにゆっくりと観光することを呼びかけるため、能登のローマ字表記のNOTOに否定を表すNOTを掛け、英語で急ぐという意味のEXPRESSをくっ付けて命名されたものである。なお特別塗装は、のと鉄道の許可を得て珠洲市のボランティア団体によって実施された。車体側面にはNOTo EXPRESSと書かれていた。現在この車両はミャンマー国鉄に売却されている。
  • ノロッコ号 - JR北海道富良野線釧網本線において運行する観光列車のことで、ゆっくり走ることから「トロッコ」と「のろい」を掛けている。
  • 速さはJRのあかしです - JR西日本が山陽本線JR神戸線明石駅において、山陽電気鉄道本線山陽明石駅に面するホームに掲示した横断幕のキャッチコピー。山陽電鉄の利用者に対してJR西日本の速達性をアピールするため、「明石」と「証し」を掛けている。JR福知山線脱線事故を受け、この幕は撤去された。
  • ひかりました こだましました - 東海道新幹線開業15周年の際に使用されたキャッチコピー。列車名の「ひかり」と「こだま」に掛けている。
  • リトルダンサー - アルナ車両などが開発した、超低床型路面電車の愛称。小さな踊り子(Little dancer)と「段差が小さい」のを掛けたネーミング。
  • レールが結ぶ一本列島 - 1988年春に行なわれた、JRグループダイヤ改正のキャッチコピー。海峡線青函トンネル)と本四備讃線瀬戸大橋)の開業により、日本列島が鉄道で一つに結ばれたことから。

[編集] 新聞などのジャーナリズムから

「ワルツ電車」?国鉄381系電車
拡大
「ワルツ電車」?国鉄381系電車
  • ウナギではなくドジョウ - 1988年に整備新幹線建設再開のため、運輸省のスキーム案でミニ新幹線スーパー特急方式が盛り込まれたところ、導入予定とされ並行在来線問題を抱えた地域の関係者が、規格を「ウナギ」と「ドジョウ」という魚の大きさにたとえて不満を表明したもの。その多くは、後にフル規格新幹線へと計画変更されている。「うな重を頼んで柳川鍋」(亀井静香が言ったとされる)とされる場合もある。
  • 駅弁大学 - 太平洋戦争後に実施された学制改革により、急激に増加した新制大学を風刺した呼び名。評論家の大宅壮一が「急行の止まる駅に駅弁有り、駅弁あるところに新制大学あり」と評したことから。
  • 我田引鉄 - 政治家が、その地盤となる地域へ強引に鉄道線路を引き込もうとした態度に対して、「我田引水」をもじって皮肉ったもの。が票道をくという意味。似た言葉として「政治新幹線」がある。鉄道と政治も参照。
  • 遭難電車 - 国鉄80系電車が「湘南電車」の愛称で運行を開始したとき、当初故障により立往生することが多かったことから。
  • 弾丸列車 - 戦中に立案された「広軌標準軌高速鉄道計画」に対して、新聞社などが「弾丸のように高速の列車が走る」ということで呼ぶようになったもの。戦後もこの計画を示す際、一般的に通称として用いられており、現在の新幹線の英称(bullet train)としてもしばしば使用される。
  • 名古屋飛ばし - 東海道新幹線で「のぞみ」が運行を開始したとき、朝の下り列車「のぞみ301号」が名古屋駅京都駅を通過するダイヤを組んだため、中京圏の産業界から反発の声があがった。そのため、この件に関して中日新聞が報道する時に、東海旅客鉄道(JR東海)の本社がある名古屋を通過するということなどと引っ掛けてこの語を用いた。
  • 能生はNO! - 1961年の「サンロクトオダイヤ改正で、大阪駅青森駅間に特急「白鳥」が新設されたとき、小駅の能生駅に同列車が客の乗降を行わない運転停車をすることとなったが、時刻表に間違って通常の停車として掲載されたことから、これを乗降を行う停車と認識した地元民が一同上げて列車の出迎えをしに行き、そこで乗降を行わないのを見て唖然としたという事件を、マスコミが「能生」(のう)と「No」を掛けて皮肉って報じたもの。
  • のぞみうす - 270km/hの営業運転を行った「のぞみ」と、その使用車両である300系が初期トラブルを繰り返したことへの皮肉。実質的に運賃値上げとなった「のぞみ料金」に対して、「たかのぞみ」と呼ばれたこともある。
  • はつかり、がっかり、事故ばっかり - キハ81系気動車が特急「はつかり」で使用を開始したとき、当初故障が多くよく運休になったことから。ここも参照のこと。
  • 瀕死の白鳥 - キハ82系気動車を使用していた特急「白鳥」が、冬季に雪害で運休となったため、バレエ作品の「瀕死の白鳥」に掛けた。
  • ワルツ電車 - 振り子式車両381系電車が「しなの」で運行を開始した時、揺れが激しいから「ワルツ」のようだと皮肉ったもの。当時の国鉄名古屋鉄道管理局の担当者だった山之内秀一郎氏が、記者から「よく揺れるそうですね」と言われて「ワルツを踊っているようなもの」と返したものが、そのまま記事の見出しになったと言われている。

[編集] 鉄道車両・船舶の「非公式」な愛称・俗称

[編集] あ行

  • アイスキャンディー - 国鉄52系電車による急行電車戦後に復活した際、水色の濃淡の塗装が「アイスキャンディー」をイメージさせたため付けられた愛称。
  • 合の子 - 流線型をした国鉄52系電車の増備車が、側面はそのまま前面を通常形の貫通式にしたため。また、鉄道車両の車体デザイン変更の過渡期において製造されたもののことを、「合の子スタイル」と呼ぶこともある。なお、近年「合の子」という言葉は、差別的な好ましくない言葉として扱われているが、この用法では単に「ハイブリッドスタイル」という意味だけで、差別的な意図は全くない。
  • 青蛙など - 東急5000系電車に対して、湘南形二枚窓で全体に丸みを帯びた「カエル」のような愛嬌あるデザインと、緑色の塗装から付けられたもの。「雨蛙」、「ピーマン」とも。東急よりこの車両を譲り受けた福島交通長野電鉄岳南鉄道では車体が赤く塗られたため「赤蛙」、また先頭車化改造により切妻式となった車両(上田交通クハ290形や、熊本電気鉄道5000系の片側)は、「平面ガエル」といったバリエーションも生まれた。阪神5001形電車(初代)もクリームに緑の塗装で「雨蛙」と呼ばれた事があった。
  • 青大将 - 東海道本線が全線電化された際、特急「つばめ」・「はと」用のEF58形客車が内密に淡緑色へ塗られたことから、まるで「アオダイショウ」の様だということでこう呼ばれた。
  • 赤い棺桶 - 京急700形の事。開閉できる窓が少なく、そのうえ当初は非冷房車だったため、夏の暑さが激しかったことを揶揄したもの。サウナとも呼ばれる。
  • 赤鬼 - 盛岡地区で使用されるキハ52キハ58系の更新車、大湊線で使われたキハ40ワンマン車は窓周りが赤く、赤鬼のようである事からこう呼ばれた。
  • 赤ブタ - 蒸気機関車(SL)を置き換えたディーゼル機関車(DL、特にDD51形など)に対する、2灯のヘッドライトをの鼻に例えたもの。SLのファンにとって、DLは「SLを追い出す敵」のようなものであったため、主にそれを蔑む際にこの語が使われた。また、DD51形はSLのD51形(デゴイチ)をもじって、「ダメデゴイチ」(DameなD51)、あるいは皮肉を込めて「デラックスデゴイチ」(DeluxeなD51)とも呼ばれた。
  • 赤ラベル - 東急8500系電車が、正面に赤帯を施して登場していたことから、他のステンレス車と区別のためこう呼んでいた。当時、インスタントコーヒーネスカフェ・ゴールドブレンドスコッチウイスキージョニー・ウォーカーに「赤ラベル」というものがあったことから、そちらと掛けたようである。
  • 一球さん - 都電6000形電車のことで、前照灯が1つのみであることと、「一休さん」、又は野球アニメの「一球さん」を掛けている。
  • いもむし - 名鉄3400系電車東急デハ200形電車の形状が、「イモムシ」の姿に似た流線型だったから。塗装が緑色であったことも、そう呼ばれた要因とされている。3400系は塗装変更後は赤マムシとも呼ばれた。ずんぐりとした外観の251系を評して使われることもある。
  • インフレナンバー - 鉄道会社で使用している形式号の数字が大きくなり、10000を突破するような場合、「インフレーション」に例えてこのように呼ばれる。
  • 宇宙人 - 営団05系電車の後期車(05N系)の前面デザインが宇宙人のグレイに似ている事からそう呼ばれる。「エイリアン電車」と称される事もある。
  • 馬面電車 - 車両限界の問題で車体幅が極端に狭く、前面がまるで「ウマの顔」のような姿となった電車のこと。花巻電鉄のデハ1形~5形電車や、福島交通飯坂東線の電車、名鉄モ600形電車などが該当する。なお花巻電鉄のそれは、全体の形状から「ハーモニカ」とも呼ばれていた。
  • 海坊主 - 東急デハ3500形電車が、緑一色塗りの車体で前照灯・尾灯を窓下につけて方向幕を窓内に収めたことから、前面上半分が異様にすっきりした丸みを帯びた形状となったため。あるいは大糸線で用いられたクモユニ81形が、湘南二枚窓の軽快な見た目とは対照的に、スカイブルー一色に塗られたため。茶坊主も同様。海坊主シリーズとしては新京成電鉄800形電車などが挙げられる。
  • ウルトラマン電車 - 神戸電鉄3000系電車は、アルミ無地の車体に朱色のラインがあしらわれているが、それがウルトラマンに似ているとしてこう呼ばれている。
  • 似非パノラマカー - 名鉄7000・7500系電車は、先頭車両に前面展望席を有していたため「パノラマカー」と呼ばれていたが、同系の車体を持つ7300系は前面展望席がない上に足回りは吊り掛け駆動方式のAL車(間接自動制御車)だったことから、「パノラマカーのような、そうでない車両」という意味でこう揶揄された。「偽パノラマカー」とも。なお、7700系も前面展望席がなかったが、こちらは性能は7000系と同じだったため、「セミパノラマカー」と呼ばれていた。
  • エンコマン - 営団8000系電車が使用開始した当初、故障が多発したことから8つながりのエイトマンに掛けて呼ばれていた。
  • おいらん車 - 旧式の建築限界測定車(オヤ31形など)のこと。測定のための棒が車体の回りに多数付いてる様子を、おいらん遊女)が(かんざし)を多数付けてる様子に見立てたもの。なお新型車両ではレーザー光線で測定するので、おいらんのイメージはない。
  • お子様パンタ - 下枠交差型パンタグラフが、普通のパンタグラフと比較して小さく見えることから、「サイズが小さいお子様用」という意味を込めたもの。札幌市営地下鉄ミニ地下鉄のそれは、トンネル断面の狭さからパンタグラフも極端に小さいため、赤ちゃんパンタと呼ばれる。
  • オバ急電車 - JR西日本の「フェスタ」(キハ58系改造ジョイフルトレイン)の前面が「オバケのQ太郎」に似ている事から、「小田急電車」と「オバQ」を掛けたもの。
  • 親子電車 - 路面電車車両において、電動車が付随車を牽引する編成の俗称。子連れの親のように見えたことから。

[編集] か行

  • - 近鉄10000系電車ビスタカーI世)の愛称。流線型の前面形状がカイコガの幼虫に似た雰囲気だったことから。
  • 骸骨電車 - 小田急9000形電車の愛称。前面窓が窪んだ当時としては独特のスタイルが、頭蓋骨を連想されたため。単に「ガイコツ」とも呼ばれる。
  • カステラ - 東武7800系電車の愛称。クリーム一色の車体に、黒い屋根の外観が「カステラ」に見えることから。末期には様々な理由から、「板張り電車」と利用客より揶揄されていたことがあった。
  • 片眼の妻 - 近鉄の前身の一つである参宮急行電鉄(参急)が製造した2200系電車の内、トイレが設けられた車両はトイレの側妻となる面には、運転台が置かれた左側にしか窓が設けられなかったため。なお、「片眼」という表現は近年は障害者差別につながる好ましくない用語として扱われているが、ここでは差別的意図は全くない。別名ウィンク電車
  • ガチャコン電車 - 近江鉄道の電車のことで、走行中に発する音から取られたもの。「ガチャガチャ」などとも呼ばれる。
  • ガチャピンJR東日本E231系500番台の事。幅広車体に黄緑色のラインと独特のフロントマスクがポンキッキーズガチャピンを連想させることから。同様にJR東日本E331系電車ムックと呼ばれる。
  • カニパン - 国鉄20系客車MG搭載電源車、カニ22形に搭載されているパンタグラフ。日本では珍しいパンタグラフ付客車であったため特にこう呼ばれた。牽引する機関車に取り付けられた非常用パンタグラフ降下スイッチを「カニパンスイッチ」と俗称した。
  • カフェ・オ・レカプチーノ - JR西日本における、113系115系の体質改善工事車のカラーリングがコーヒー飲料の「カフェ・オ・レ」や「カプチーノ」を連想させるため。
  • 歌舞伎 - 東京急行電鉄における7600系7700系8000系の内装更新車の通称。前面に入る赤帯のデザインが「歌舞伎」の役者をイメージさせたことから。なお、「電車とバスの博物館」で販売している写真にも「歌舞伎電車」という説明書きがあり、現在では公式な愛称になっている。
  • カブトムシ - 国鉄EF57形電気機関車の2号機以降が、車体からパンタグラフを突き出しており、ツノのように見えたことから。
  • かぼちゃみかん - 「カボチャ」や「ミカン」のように緑とオレンジの2色で塗られた、いわゆる「湘南色」の鋼製電車に対する愛称。具体的には113系165系など。なお「かぼちゃ」は、電車が緑と黄色の2色に塗られていた新潟交通に対しても使用されていた。
  • カメ - 東武熊谷線で使用されたキハ2000のこと。「カメ」のようなフロントマスクで比較的のんびりと走っていたことから。
  • カモノハシ - E4系700系の前面が、「カモノハシ」のくちばしのようであったため。「スリッパ」「アヒル」などとも呼ばれる事がある。
  • 監獄 - 子供がドア前に立っていて、開扉時に手が戸袋に引き込まれるのを防ぐため、営団地下鉄の電車の側面窓やドア窓が小さくなっていたことから。一時期は東京急行電鉄大阪市営地下鉄などでも採用し、またはシールなどで同じような状態にされた車両が多かった。別名「いじわるドア」。
  • ガンダム - 北総7000形電車を称して呼ばれる。車両前面が、まるでロボットの頭部によく似たデザインをしていたことから、「機動戦士ガンダム」に掛けた。
  • 喫茶店 - 阪神851形電車(類型の861形・891形も含む)の貫通路が全面ガラス張りとなっており、さながら「喫茶店」の入り口のようだったことから。「理髪店」とされることもある。
  • キハフ12キハネフ14 - ディーゼル発電機を床下に装備したスハフ12スハネフ14、スハネフ15に対して、これらの客車気動車に例え、揶揄したもの(気動車の形式には先頭に「キ」がつく)。ただし、実際に気動車との併結が行われる例や、付随車としてキサハ型式が付与された例もある。また、キハ52は、実際に寝台気動車のテストに使用されたことがある。
  • ギャング - 小田急が1938年鉄道省から譲受したモハ51形(鉄道省モハ1形)木造電車は、故障が多くダイヤを乱す原因となったため、平和を乱す「ギャング」に例えたもの。
  • 金魚 - 国鉄101系電車が初めて登場した際、茶色の地味な通勤電車ばかりであった国電(国鉄電車)の中にあって、色鮮やかなオレンジバーミリオンの塗色を「金魚」になぞらえたもの。命名は、丸の内で働くOLたちであったようである。
  • 金魚鉢 - 阪神国道線1975年廃止)で使用されていた71形電車が、側面窓に上下方向へ長いガラスをはめていたこともあって、「金魚鉢」のようないでたちとなったため。
  • 金太郎の腹掛け - 国鉄80系電車や70系電車は2色に塗り分けられたが、前面の塗り分けラインを中心線に向かって曲線を描いて下げ(上げ)たことから、「金太郎の腹掛け」のような菱形ラインが形成されたのを形容したもの。前面非貫通2枚窓のいわゆる「湘南型前面」とセットで、地方私鉄にまで普及し、これと一体不可分の関係であった。当時茶色1色塗りであった、同様の前面を持つ電気機関車EF58形では、銀色の帯を用いてこのラインを表したほどで、列車のスピード感を演出する要素の一つであった。
  • 悔いる式 - クイル式駆動方式の事。不具合が多発したことから、このように呼ばれた。
  • グリーン車 - 東急京王の旧型車両(初期の新性能電車を含む)のこと。緑一色の塗装であったため、当時の国鉄の「グリーン車」になぞらえられた。ただし、京王においては2010系電車引退時に記念切符等で「グリーン車両」と自ら呼称していた。
  • クルクルパー - 蒸気機関車の煙突に装着する回転火の粉止めのこと。金網がクルクル回ることから。火力も見栄えも落ちるため、乗務員からも鉄道ファンからも好ましくないものと思われて、この呼び名になったようである。また、踏切障害時に発光する回転形特殊信号発光機(JRや一部の私鉄に採用されているもの)も5つのランプが回るように順に発光するためクルクルパーと呼ばれる。なお、近年「クルクルパー」は差別的な好ましくない用語とされているが、ここでは差別的な意図はない。
  • 黒ラベル - 西武101系電車の内、1979年以降に製造された車両は前面窓の回りが黒いので区別するときに、このように呼ばれる。西武2000系電車も同様。サッポロビールビールの商品名、及びスコッチウイスキージョニー・ウォーカーの高級品に由来。
  • ゲゲゲの鬼太郎 - 営団6000系電車は従来左右対称(ないしそれに準ずる)が基本だった鉄道車輌の前面デザインを覆す左右非対称のデザインとなったため、前面窓の配置が鬼太郎をイメージさせたから。なお、JR西日本境線には、実際に鬼太郎を車体に描いた車両が存在し、公式に「鬼太郎列車」と呼ばれている。
  • ゲロ電 - 定山渓鉄道2300形電車は、東急7000系電車に類似したコルゲートつき外板(ただし高張力鋼製)の美しい車体に更新されたが、窓が開かない非冷房車という致命的欠陥を抱えていた。ことに夏季は気分が悪くなる乗客が続出し、そのため後述する下駄電に引っ掛けて「ゲロ電」と呼ばれ、大いに嫌われた。更新から5年後には定山渓鉄道の廃線と共に廃車となったが、当初から車内に嘔吐対策用の袋が用意されていたという。
  • ゲンコツ - 485系200番台183系など、従来の特急形電車が有していたボンネットを廃した先頭車を、「拳骨」のようだとして呼んだもの。フランス製電気機関車(フランス、ベルギー韓国、等で使用)にも同様のものがある。なお、北総7000形電車にも同じ愛称があるが、こちらは当時の北総開発鉄道自身が広報用資料で「ゲンコツ電車」を愛称として表記した、公式のものである。
  • 黄害列車 - かつてのトイレがタレ流しで、使用後の落下物が沿線の衛生面で問題となったことから。
  • ゴキブリ - EF58形60号機・61号機が「ため色」に塗られていた上、通常のEF58に比べて飾り帯が長いことから、茶色で長いひげを持つ「ゴキブリ」に例えたもの。欧風客車「サロンエクスプレス東京」など、茶色系の客車を牽引する場合は「ゴキブリ列車」とも呼ばれたが、同じ茶色の客車でもお召し列車牽引時にはこう呼ばれることはなかった。
  • コンテナ電車 - 1980年代前半頃まで広島地区で運用された国鉄72系電車は、うぐいす色の車体にオレンジバーミリオンの前面警戒色となり、72系の無骨な前面もあって、当時の国鉄コンテナに外観が類似していたためコンテナ電車と呼ばれた。なお、本当にコンテナを輸送する電車も存在するが、これとは無関係。

[編集] さ行

  • さつまいも - 国鉄時代の交直流電車における2色のピンク塗装が、まるで「サツマイモ」のようであったことから。別名「赤電」。
  • サニーカー - 近鉄12400系電車の名称。現在は近鉄でも公式に使うことがあるが、もともとは川島令三が名づけたもので、車内配色がサニートーンでまとめられていることから。
  • 死運丸 - 2回も衝突事故沈没し、多くの死傷者を出した宇高連絡船の船舶「紫雲丸」の船名を皮肉ったもの。なお同船は2回目の事故後、「瀬戸丸」と改称され復旧した。
  • しじゅうから電車シジュウニニンノリ - かつて長野県にあった私鉄布引電気鉄道の電車は乗車定員が42人乗りであったが、需要予測の誤りに加えて世界恐慌の影響もあり旅客が極端に少なく、「シジュウカラ(四十雀と始終空を掛ける)」・「しじゅう2人(=始終、運転士と車掌のみ)乗り」と揶揄され、早期に経営破綻した。なお「しじゅうから」は、同じ長野県にかつて存在した池田鉄道上田丸子電鉄西丸子線に対しても、用いられる事があった(また他の県でも、一部で使用された実績がある)。
  • 私鉄の103系 - 東武鉄道東武8000系電車は、当時大量に存在した吊り掛け駆動方式の旧型電車を淘汰するため、私鉄としては異例の712両もの大量生産が行われた。このため、やはり国鉄において72系などの旧型車淘汰目的に、各線で大量に配備された103系電車と同様視され、「私鉄の103系」と呼ばれた。もしくは、1960年代頃から80年代初頭までの長期間に渡って大量に製造された私鉄電車形式への例え。例として京急1000形や南海電気鉄道6000系7000系などが挙げられる。
  • 私鉄(地下鉄)版走ルンです - コストダウンの為、ガイドラインに準拠した大手私鉄・地下鉄などの車両のこと。その中でも「元祖走ルンです」の発展型のE231系をベースにしたものは「私鉄(地下鉄)版E231系」と呼ばれることもあり、相鉄10000系を「S231系」(SはSotetsuの頭文字)と呼んだりするのもこれと同じ発想である。今では、ガイドラインに準拠した車輌であれば、a-trainブロック工法(一括して建造するのでは無く、いくつかの塊に分けて同時に製造し、最後につなぎ合わせて完成させる工法)構造であっても「走ルンですシリーズ」に含むケースが増えてきている。
  • 死に丸殺し - 安治川口駅構内で起きたガソリン動車脱線事故での被災車(最後尾)、「キハ42056」号の車番を皮肉ったもの。
  • シャア専用車 - 九州旅客鉄道(JR九州)の485系電車は、同社発足後に多くがコーポレートカラーである赤色の一色塗りへ塗色変更された。挙げ句の果てには、特急「みどり」までもが赤く塗られ、「赤いみどり」なる珍妙な列車が出現した。これらを称して、テレビアニメ機動戦士ガンダム」の劇中において、登場人物「シャア」の乗機が赤く塗られるという設定に引っ掛けて皮肉ったもの。また、名古屋鉄道京浜急行電鉄遠州鉄道岳南鉄道なども車両の多くが赤色塗色のため、同様のアダ名が生まれている。巫女専用車とも呼ばれる。
  • しゃくれMax - 新幹線E4系電車の通称で、前面デザインがアゴがしゃくれている様に見える事からそれを皮肉ったもの。類義語として「猪木新幹線」「つぶれワニ」がある。新幹線E1系電車と区別するために使われる。
  • 食パン - 昼夜兼用特急車の583系電車を、近郊化・短編成化した419系・715系電車は、中間車を改造して出来た先頭車が種車そのままの大断面の切妻形となったため、その形状から「食パン」と見立てられた。この言葉自体は、国鉄63系電車が切妻形の車体で製作されて以来のもので、同形状の車体を持つ国鉄通勤形電車を指していうことがある。
  • 人工頭脳(電車) - 阪急2000系電車は世界初の定速運転制御を実現、「人工頭脳電車」(または「オートカー」とも)と呼ばれた。だが、600Vから1500Vへの昇圧時に一般的な抵抗制御に改造され、定速運転機能はなくなってしまった。
  • ステンプラカー - 京王3000系電車はオールステンレス車両だが、前面上部にFRPを採用したことからこう呼ばれた。更新工事の際にFRP部分を鋼製に変更したため、現在は「ステンプラカー」ではなくなっている。
  • 戦闘機 - 500系新幹線の先頭部が円錐形で、運転台部分が「戦闘機」のキャノピーの形状になっていることから。
  • その子 - JR東海313系電車JR東日本215系電車の前頭部が白色塗装であることから、「美白の女王」鈴木その子(故人)にちなんだ呼び名。京王7000系電車西武6000系電車についても更新時に白色塗りとなったため同様の呼称をされることがある。テレビ番組「志村けんのバカ殿様」の志村けん扮する、顔面が白粉の殿様になぞらえて、バカ殿と呼ばれる場合もある。

[編集] た行

  • タイガの太鼓 - ソビエト連邦時代に製造されたディーゼル機関車のことで、騒音が大きいことを揶揄したもの。
  • タヌキ - 新京成電鉄8000形電車の愛称。前面の塗りわけが「タヌキ」に類似していることに由来する。
    車庫が鎌ヶ谷市の「くぬぎ山駅」に存在することから「くぬぎ山のタヌキ」と呼ばれることもある。
  • タラコ - キハ40系など、1970年代後半以降に「首都圏色」といわれる朱色一色に塗られた気動車の事で、タラコの様であった事からこう呼ばれた。退色も激しく、退色した状態は「焼タラコ」とも呼ばれることがある。
  • だるま - 台車などの下回りを取り外されて地面に直接置かれている廃車体のこと。手足(=台車)がないことから。あるいは京急800形電車の愛称。前面デザインと赤白の塗装が「だるま」に似ていることから。なお京急2000形電車には当初、「だるまのお兄さん」という愛称があった。
  • 団塊の電車 - かつて国鉄ではコストの問題などで地域ごとの事情を余り考慮せず、同一形式の車両を全国各線へ投入する傾向があったが、その方針に基づいて大量に製作された103系や113系などを「団塊の世代」と引っ掛けて皮肉ったもの。
  • 地下席 - 2階建て車両の1階席のこと。1階席は乗車後に階段を降りることになるため、ホーム高さを1階とした呼び方である。窓があることから「半地下席」とも呼ばれる。なお、2階建てでない車両が「平屋車」と呼ばれることから、2階建て車両の車端部の平屋部分については「平屋席」と呼ばれることが多い。
  • 茶坊主 - 京阪神地区で運行された70系電車が、本来2色の塗り分けであったものが茶色の一色塗りとなったため、前面のおでこの広さが目立つ、のっぺりとしたインパクトの強い姿となったことを称して。「茶饅頭」とも呼ばれる。後に登場した同様の前面を持ち、大糸線でスカイブルー一色に塗られたクモユニ81形は、前述した通り「海坊主」と呼ばれた。
  • チョコレートパフェ - 阪急6300系電車が幕板から上をアイボリーに塗装して登場したので、チョコレートの上に乗せた生クリームを連想させたことから。なお、その後この塗り分けは他形式にも波及している。なお、京都線に新しく配備された9300系は、屋根上の冷房室外機を隠すように車体全通のカバーが付いており、そのカバーもアイボリーに塗装されているところから「(チョコパフェ)大盛り」とも呼ばれる。
  • 朕車(ちんしゃ) - お召し列車もしくは、それに用いられる専用車両の不謹慎な呼称。古語で天皇皇帝一人称である「朕」と「珍車」をかける。
  • チンチン電車 - 路面電車のことで、車掌停留所において鳴らす電鈴の音からとったもの。なお現在、路面電車でこの電鈴が聞けるのは、イベント用を除けば都電荒川線のみとなっている。
  • 痛勤(形)電車 - 通勤形電車に対して、混雑がひどいという意味合いで付けたもの。「通勤」の「通」を偏違いにして掛け、ドーナツ化現象などで片道2時間以上の遠距離通勤が増加し、通勤時間帯の混雑が遠距離まで広がったことで、長時間の通勤だけで体力を消耗することを皮肉ったものでもある。
  • 鉄仮面 - JR東日本における113系など、前面強化された車両のうち、ステンレス無塗装で前面強化された車両の通称。もしくは、南海電気鉄道の特急「ラピート」に使用される50000系電車のあだ名。また、名鉄6000系列のうち、1984年1988年に製造された車両もその前面形状から、こう呼ばれる。また、富山地方鉄道のモハ16010形・クハ110形も西武鉄道時代にこのあだ名をつけられていた。
  • 鉄人28号 - 前述した南海50000系電車の俗称。色や形がアニメ「鉄人28号」に登場するロボットとよく似ているとされるため。
  • 鉄板焼き電車 - 国鉄103系電車1000番台で、千代田線内では発電ブレーキによる大量の発熱を地下線内に吹き上げた上、地下線内で抵抗器の冷却が充分できずに電車の床に抵抗器から発生した熱が伝わり、車内が異常なまでの暑さになったため、こう呼ばれるようになった。「走る電熱器」とも呼ばれたことがある。常磐緩行線#複々線化の沿革と問題も参照。
  • 電気釜 - 583系電車485系電車の先頭車の内、ボンネット(クハ481形0・100番台)のものを除く先頭車を「電気釜」に見立てたことで付いたもの。
  • 電気炊飯器681系電車683系電車の呼称。先頭車の前面形状が「電気炊飯器」に似ていることから。
  • 東武ん判らない - 東武鉄道の車両形式の難解さを、「当分」を掛けて皮肉った言葉。
  • ドケヨホーン - 名鉄7000系電車パノラマカー)や2000系電車(ミュースカイ)などで流されるミュージックホーンのメロディーに、子供達が「どけよ どけよ どけどけ~」と勝手に歌詞を付けたことから。
  • どれみちゃん - JR東日本E501系電車の愛称。シーメンス社製のVVVFインバータ制御装置および主電動機から起動時や停止時に発せられる音階のような音と、「おジャ魔女どれみ」の登場人物に由来する。京浜急行電鉄2100形新1000形の一部も同様である。後者は「おんぷちゃん」や「歌う電車」とも称される。また単に、この制御装置をドレミファインバーターと呼ぶ事もある。くるりのシングル、『赤い電車』の曲中にもこの作動音が収録されている。

[編集] な行

  • なまず - 名鉄850系電車の愛称。流線型の前頭部の幕板に「ナマズ」を思わせる線(ヒゲ)が描かれていたことから。塗装変更後は赤ナマズと呼ばれた。
  • 波平電車 - 常磐線用401・403・415系電車のこと。ハゲ頭を連想させるオデコの上にある検電アンテナが、毛が1本はえている様に見える事からその名で呼ばれた。実際のサザエさんの中でも九州に波平の兄弟である海平がおり、九州用の421・423・415系を「海平」とも言う(但し、検電アンテナが2本あるわけではない)。
  • なめくじ - D51形蒸気機関車の内、初期に生産された95両は屋根上覆いが煙突から給水温め器、ドームまでを覆う長大なものであったことから、その形状を「ナメクジ」に見立てた。この覆いを運転室の所まで延長した22・23号機は、「スーパーなめくじ」・「大なめくじ」などと呼ばれた。
  • 難解電車 - 戦前の南海電気鉄道の車両形式が複雑であったことから。「南海電車(南海)」と「よくわからない」という意味の「難解」をかけたもの。
  • ニセクーラー - 東急8000系8500系電車に冷房準備車が登場した時、屋根上にクーラーキセ(カバー)があるのに、実際には中身がなかったことから、「冷房車のように見えるが実は非冷房車」ということでこのように呼ばれていた。「空(くう)ラー車」とも呼ばれた。
  • ニセスチール車 - 名鉄モ520形などの、木造車の外側に鋼板を張り付けただけの簡易鋼体化車が、「鋼製車のように見えるが実は木造車」ということでこのように呼ばれていた。
  • 荷物車 - 同じ路線を走行する車両の中でその車両だけ混雑が酷かったり、座席が少ないなどの理由で利用客から嫌われている車両を、かつて存在した荷物列車用の「荷物車」にかけて皮肉ったもの。東京地下鉄東西線05系や小田急の1000形(ワイドドア車)、JR東日本の6ドア車(座席が少ない)、京急2100形(立つスペースが少なく混雑時は不評)などがある。
  • ネコ - 小田急2200形電車は傾斜のない正面2枚窓で、「」の顔を連想させたことから。特に青帯塗装の頃は、帯が髭に似ている事から、いっそう猫に近い風貌だった。
  • 猫ひげ - 東武5700系電車のA編成は正面2枚窓で登場したが、ヘッドマークが丸型に翼状の飾り付だったため、猫の顔を連想させたことから。
  • 猫耳 - 新幹線E954形電車新幹線E955形電車の空力ブレーキ(空気抵抗増加装置)の通称で、ネコヒトをあわせたような架空の生物の耳である「猫耳」に類似していることから。また、車両に対して「猫耳新幹線」と呼ぶ用法もある。同形はこの猫耳ゆえに萌え擬人化の対象となり、フィギュア「ファステックたん」が発売されている。ちなみに、東京メトロのシンボルマーク「ハートM」もその形状が類似していることからこう呼ばれることがある。
  • のっぺらぼう - JR東日本E531系電車小田急3000形電車 (2代)など、前面がすっきりしたデザインの車両を、妖怪の「のっぺらぼう」に例えてこう呼ばれる。もしくは阪神8000系電車の先行車である、8201Fへの例え。8201Fは従来と同じ車体構造で製造されたが、他系列との併結をしないことから、両先頭の8201・8202号車の前面は、従来の車両にあった貫通幌と幌枠をなくした。また、ジャンパ栓なども取り付けられておらず、見た目が従来よりもすっきりしすぎたことからそう呼ばれた。余談ながら、阪神・淡路大震災で神戸向きの8202号車が廃車となり、大阪向きの8201号車は方向転換のうえ、8502号車に改番されている。

[編集] は行

  • 廃車復活 - 一旦廃車された車両が解体されずに、後に復元され車籍を復活することを敗者復活になぞらえたもの。
  • 爆弾ドア - 営団6000系7000系8000系電車(前期車)などに使用されているタイプのドアが開扉時に「ドンッ」という大きな音を出す事から。逆に、閉扉時に戸先から「ドンッ」と音を立てながらぶつかるように閉まるタイプのドアは「ギロチンドア」(代表例・国鉄101系電車)と揶揄されることがある。
  • ハゲ電車 - 新京成電鉄800形電車の前面デザインが、ハゲている様に見える事からそれを比喩したもの。また、同様にオデコが広いデザイン(カラーリング)である国鉄165系電車などを比喩する通称として使われる事がある。※当事者を侮辱する為に使われがちな言語が含まれているので、公な場で使うことは稀である。
  • 走るホテル - 20系客車が製造されたとき、当時としてはホテル並みの設備を誇っていた事から付いた愛称。
  • 走るラブホテル - バブル時代に「夢空間」・「トワイライトエクスプレス」などの豪華寝台列車が出現した際、これらの車両、特に車端部に設けられたA寝台「スイート」などの成金趣味な内装を、前述の「走るホテル」をもじって皮肉ったもの。また「カシオペア」については、内装は成金趣味とは言えないものの、オール2人用個室ということでこう呼ばれることがある。
  • 走ルンです - 209系E231系をはじめとする、JR東日本になってから設計された一般形電車のコンセプトが「価格半分・重量半分・寿命半分」であったことから、富士フイルムレンズ付きフィルム(使いきりカメラ)「写ルンです」に因んだもの。またE231系近郊タイプデビュー時には、帯色が「写ルンです」のパッケージカラー(富士フイルムのコーポレートカラー)に酷似する事から、「フジカラー走ルンです 」と揶揄された事もある。両者ともに侮蔑語として使われるケースが多いが、どちらも各々の業界内の大変革の起爆剤となったものであり、マニアックな視点のみで批判目的で使用すべき言葉ではないことも事実である。
  • バス - 125系キハ120形など、両運転台車の走る様や内装を、輸送機関の「バス」に例えたもの。特に後者は当初トイレが無く(現在は順次設置中)、バス用のドアを使っていることなどからバスの様相を呈している。なお、実際にバスの部品を完全に用いて製造された気動車もあり、これは「レールバス」と呼ばれる。
  • バス窓 - 小型の鉄道車両によく使用されていた、上段Hゴム固定式2段側面窓のこと。路線バスでかつて同様の構造の窓が使用されていたことから、こう呼ばれるようになった。
  • 派手車 - 東急7200系事業用車(検測車)の愛称。シンプルな外観が多い東急の車両において、黄・赤・青の3色を使用した派手な外観から。
  • バブルカー - バブル時代に造られた、当時の浮かれた世相などに任せて無駄に豪華な内装で仕立て上げられた車両のこと。夢空間スペーシア東京都交通局5300形電車などが主な例。
  • パンダ - 105系(103系改造車の一部を除く)、107系119系の前面の窓周りが黒いことから、動物の「パンダ」に見立てたもの。
  • パンダーバード - 特急「サンダーバード」に用いられるJR西日本683系電車のライトは、まるで「パンダ」の目のようであったことから、こう揶揄された。
  • パンパンドア - 東武8000系電車などに使用されているドアが開閉する際の音から。開閉予告チャイムの存在の意味が無いと思われるほどまでに凄まじい音を出す。
  • PSEPonkotsu Super Expressの略) - 小田急3100形NSE車が、登場後30年経過した1990年代になってもなお稼動しており、車内の設備が新型車両に比べて見劣りすることから、「古い車両=ポンコツ」という意味で揶揄された呼び方。同系の愛称「NSE」の「N」が「New」であることからの皮肉と考えられる。なお、実際には車齢に起因する故障は少なかった。
  • ヒーター車 - 小田急2400形電車は床下に自然通風式の抵抗器を設けていたが、駅に停車した際に床下の抵抗器から大量の発熱を吹き上げたことと、「HE車」という通称があったことから、「HE車はヒーター車の略」と揶揄された。
  • Bトレ化 - 廃車になった鉄道車両を、保存もしくはスクラップ業者へトラック輸送するとき、スペースの関係などで車体を半分に短縮する(通常は運転台寄りを残す)こと。リアルBトレ とも呼ばれる。「初代東急5000系渋谷駅前にBトレ化されて保存されている」のように用い、バンダイから発売されているショーティー(短縮型)の鉄道模型であるBトレインショーティーに似ていることからこのように呼ばれる。特に運転台部分のみの保存やシミュレータへの流用など、現存部分が著しく短い場合は、お面生首カットモデルチョロQなどと呼ばれることもある。
  • ブーブー電車 - 半鋼製車体かつ吊り掛け駆動方式の、典型的な旧型電車のこと。走行中に発する電動機(モーター)の音から。なお半鋼製でもカルダン駆動方式だったり、吊り掛け式でも近代的な全金製車体の場合は、ブーブー電車とは呼ばないという見解がある。
  • ブタ鼻 - 103系電車のクハ103形のうち1971年以降に新製されたものは、前照灯がこれまでの丸形白熱灯1灯から丸形シールドビーム2灯に改良されたが、この時のトラック形のケースに収められた形状が豚の鼻に似ていることから。同系の初期車をはじめ国鉄・私鉄を問わず行われた白熱灯1灯の円形ケースをそのまま流用したシールドビーム2灯化改造車もこう呼ばれることが多いが、これは外形が円形であることから一層豚の鼻に近い形状となっている。上述の「赤ブタ」との関連性はあまり見られない。
  • フリーザ - JR東日本長野支社が、ジョイフルトレインの「浪漫」を置き換えるために導入予定の電車の前面デザインと1号車の色が、人気漫画『ドラゴンボール』の「フリーザ」を連想させる事からそう呼ばれる。実際の愛称は「いろどり(彩)」となった(イメージ)。
  • ブルドッグ - キハ81系気動車の前面ボンネットが、の一種である「ブルドッグ」に似ているため、それに見立てて付いたもの。
  • ブルートレイン - 寝台列車の愛称。使用される客車が青系の塗装であったことを、南アフリカ共和国の豪華列車「ブルートレイン」などにかけたもの。当初は非公式の愛称であったが、後には公式的にも使用される用語となった。
  • ペコちゃん - 東急デハ200形電車の愛称。車体の下ぶくれ形状が、「ペコちゃん」の顔に似ていることから。
  • 変態カバー - 小田急3000形の3263Fの通称。防音試験のために床下に取り付けられているスカートが車体のデザインとマッチせずアンバランスな点からこう呼ばれるようになった。
  • 弁当箱 - 東急7000系電車の俗称。加工が難しいとされるステンレスを全面的に利用したため、無塗装でシンプルなデザインの箱型車体となり、それがアルミの弁当箱のようであったから。なお、その後東急では3000系まで一部を除きステンレス無塗装の箱型車体ばかりを製造するようになったため、これらの車両を比喩して「弁当箱スタイル」と呼ぶ事がある。
  • ボロスタレタ台車 - 乗り心地が悪い旧型車両の台車を揶揄して、新型車両に頻用される「ボルスタレス台車」をもじったもの。「ボロスタイル台車」とも記述されることもある。
  • ボロ電 - 旧年式の電車に対して使われる蔑称だが、山梨交通電車線ではそれが最期まで使用されていたことから、利用者が皮肉と親しみをこめて呼んでいた。

[編集] ま行

  • マイルドセブン特急 - JR四国2000系気動車(N2000系)のSマークが、JTの発売する煙草マイルドセブン」の新ロゴに似ている事から。同様に、近年デザイン変更された「キャビン」のロゴがJR北海道785系電車のマークに、「セーラム」のロゴがサンライズエクスプレスのマークに似ているとも言われる。
  • まっこうくじら - 営団3000系電車が、丸みをおびた貫通形の前面で低運転台のため、運転席窓より上部の面積が非常に広くすっきりし、おでこの大きな「マッコウクジラ」に似たことから。初期にはスカートがあり更にその感が強かった。「フランケンシュタイン」とも呼ばれるが、まっこうくじらほどの知名度はない。また、同車が廃車になる直前には、記念として実際に「クジラ」のステッカー装飾が施されていた。
  • マッチ箱 - 鉄道黎明期から用いられた、小型の2軸客車を「マッチ箱」のようだと見立てたもの。なお夏目漱石の『坊っちゃん』でも、道後鉄道→伊予鉄道の客車をその様に表現している。
  • マンモス - 貨物用電気機関車のEH10形を、黒一色で8動輪軸と言う重厚な姿から、「マンモス」に見立てたもの。なおEH500形は、その姿形から平成のマンモスマンモスのステーキと呼ばれる。EH200形冷凍マンモスと呼ばれる。
  • 三井住友カラー - 新幹線0系100系のうち、JR西日本の「こだま」用更新車の塗色の緑の濃淡の帯が、三井住友フィナンシャルグループのコーポレートカラーに似ていることから。
  • 皆殺し - 1951年桜木町駅構内で起きた列車火災事故桜木町事故)での被災車(先頭)、「モハ63756」号の車番を語呂合わせにより皮肉ったもの。
  • ムーミン - 昭和初期に流行した流線型車体を採用していたEF55形電気機関車は、廃車されてしばらくした1986年に1両が動態保存として車籍復活したが、その姿が絵本やアニメの「ムーミン」によく似ていたため。なお、製造当初は「カバ」・「」とあだ名されていた。
  • 虫顔 - E257系の貫通型顔が、いかつい昆虫の顔に見える事からそれを比喩したもの。別名クワガタとも呼ばれる。
  • 迷鉄電車 - 名古屋鉄道(名鉄)は大量増備による車両の置き換え例が少なく、車両型式が多種多様にわたり複雑であったこと。また多くの列車は、ホームが3面2線しかない名鉄名古屋駅に乗り入れ、両端部で各支線に散らばって行くが、その行き先があまりにも多種多様で、運行系統や乗車方法が極めて複雑であることから、「名鉄電車」と「迷う」の「迷」を掛けたもの。
  • 蒙古の戦車 - 静岡鉄道駿遠線のDB601ディーゼル機関車は蒸気機関車から改造されたが、逆転器省略により主として前進しかできない(バックギヤによる後退は可)ことと、その武骨な外観から、鎌倉時代に日本へ侵攻(元寇)したモンゴル帝国(蒙古、)および、当時モンゴルにも配備された戦車になぞらえて「蒙古の戦車」と呼ばれた。

[編集] やらわ行

「夕張メロン」とも呼ばれた相鉄新6000系新塗装車(写真左)
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「夕張メロン」とも呼ばれた相鉄新6000系新塗装車(写真左)
「レッドトレイン」こと50系客車
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「レッドトレイン」こと50系客車
  • - 三岐鉄道270系電車のコラージュ画像がふたば☆ちゃんねるに多く投稿されたため、ふたば☆ちゃんねるの利用者に「奴」と呼ばれることになった。
  • 夕張メロン - 相鉄6000系新6000系新塗装車の愛称。ライトグリーンとオレンジ色の外板塗装からこう呼ばれた。
  • 湯たんぽ - 東急5200系電車東急6000系電車の愛称。外板をステンレスの無塗装とし、コルゲーションを施した車体が「湯たんぽ」のようであったことから。なお、5200系は前述の「青蛙」こと5000系のステンレス車体バージョンな事から「銀蛙」「ステンレス蛙」という愛称もあった。
  • 冷風車 - エアコンの容量不足などで冷房の効きが悪い車両(新製当時非冷房車で、のちに冷房つきに改造された車両に多い)を「冷風は出るけど、ちっとも涼しくならない車両」と揶揄したもの。なお、近鉄20100系電車には冷房搭載のスペースがなかったため、実際に「冷風装置」と呼ばれる機器が取りつけられていたが、これとは無関係。
  • レゴ電京成3000形電車のシリーズ、(北総鉄道7500形電車新京成電鉄N800形電車を含む)の総称。日本車輌のブロック工法を用いて製造されたため、「レゴブロック」に掛けた。小田急、京王、横浜地下鉄、名鉄、あおなみ線にも同様の新型電車が投入された。
  • レッドトレイン - 50系客車の色が赤いことから、前述のブルートレインをもじってついたもの。
  • ロクデナシ電車 - 前述した桜木町事故により、戦時設計による欠陥が露呈した「63系電車」を皮肉ったもの。同形式は事故後に防火対策を施した後、全車が72系と改称された。また発展して、粗製車両に対する蔑称として「63形の再来」という語も生まれた(用例:「走ルンです」は「63形の再来」など)。
  • ワキ204 - 山手線(同線所属車は現在は埼京線へ移動)・横浜線で運用される205系電車に、6扉でラッシュ時に椅子が格納される構造のサハ204形が連結された際、乗客を貨物扱いすることを揶揄し、荷物車有蓋貨車の形式称号で呼んだもの。同様の6扉車についてはサハ208形の場合「ワキ208」、サハE230形の場合「ワキE230」となる。

[編集] 列車に関して

[編集] あ行

「あおさぎ」と呼ばれた485系特急「しらさぎ」
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「あおさぎ」と呼ばれた485系特急「しらさぎ」
「あさまずさ」?「あさま」カラーのままで使用されていた189系(写真は「はまかいじ」)
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「あさまずさ」?「あさま」カラーのままで使用されていた189系(写真は「はまかいじ」)
  • あおさぎ - 485系のグレードアップ車両を用いた特急「しらさぎ」は、「白鷺」の名前に反して青色系の塗装であったことから、「アオサギ」に引っ掛けてこう呼ばれた。同車両に置き換えられる前の国鉄特急色485系に対して、区別する意味合いもある。
  • あさまずさ - 1997年北陸新幹線開業後、余剰となった長野総合車両所所属の「あさま」用189系は、一部が中央東線の「あずさ」・「かいじ」用に転用されたほかは、廃車予定となっていた。同じ時期に、大月駅衝突事故が発生し、E351系は予備編成が不足する事態となった。そこで廃車予定の189系で11両編成を組み、「スーパーあずさ」運用の一部を「あずさ」として代走させた。これらは廃車予定車のため本格的な転用整備はされず、深緑色のあさま色のまま運用についたことから、「あさま色のあずさ」を略してこう呼ばれた。「よもぎあずさ」との別称もある。
  • アルピコあずさ - 「あずさ」に使われているE257系の塗装が、その目的地である長野県中部を地盤とするアルピコグループのバスのボディーカラーに類似する事からそう呼ばれる。
  • うばざくら - 特急「さくら」に用いていた20系客車の一部が事故によって使用不可能となり、代わりに10系客車を用いたことから。うばざくらも参照。
  • エラー電 - JR東日本が国電に代わる愛称として名付けた「E電」に対して、常磐線などで当時遅延が多く発生していたことから皮肉ったもの。なお「E電」の呼称は定着せず、まもなく死語となった。
  • オソーツク - JR北海道が札幌駅網走駅間に運行する特急列車「オホーツク」の蔑称。室蘭本線(「スーパー北斗」)や根室本線(「スーパーおおぞら」・「スーパーとかち」)、宗谷本線(「スーパー宗谷」)に比べて、使用車輌の古さや石北本線の路盤改良などが極めて遅れており、所要時間が非常に長くかかっていることを皮肉ったもの。同様の意味で「ノローツク」と呼ぶ者もいるようだ。

[編集] か行

  • かえだま - 151系電車を用いて運行されていた特急「こだま」号において、151系の故障・事故の際に急行列車用の153系電車を代わりに用いたことから付けられた。特急料金は割引となったが、「こだま」への乗車を楽しみにしていた子供を大きく落胆させたともいわれている。
  • 隔駅停車 - 横浜駅菊名駅間を除きほぼ1駅おきに停車する東急東横線の急行を皮肉って、「各駅停車」をもじったもの。
  • カニ族 - 1970年代に流行した若者の長期低予算旅行、ないしは登山家のスタイルのこと。横長のリュックサックを背負っており、長距離列車の通路を横向きでないと通る事が出来なかったため、背負った姿と歩く姿がまるで「カニ」のようだということから。尚、リュックが縦型の場合はエビ族と呼ばれる場合がある。
  • からす - 山陽本線戦後初めて運転された特急列車の「かもめ」号が、「カモメ」の見えない山中ばかり走ることと、蒸気機関車の牽引であったことから客車が黒く汚れていたため、鳥の「カラス」にかけた。
  • 緩行 - 各駅停車の電車を、「急行」をもじって呼んだもの。速度別の複々線を、「急行線(快速線)」・「緩行線」と呼び分けることもある(例:中央快速線中央・総武緩行線)。
  • 空気輸送 - 列車が空気だけを運んでいる、すなわち利用者の極端に少ない列車のことを指す表現。
  • ゲタ電 - 国電が、「列車」・「汽車」に対して「下駄」のように気軽に乗れるものであることから。なお、近年では旧型国電のことを指す用法もあった。
  • ケバあいづ - 磐越西線の特急「ビバあいづ」が、シルバーメタリックを配した派手な色の専用車で運行されたことから、愛称と、厚化粧を意味する「ケバい」とかけられ、こう揶揄された。
  • ゲロしお - 紀勢本線で運行される特急列車の「くろしお」・「スーパーくろしお」が、前述の381系で運行されており、乗り物酔いを起こす乗客の続出を揶揄した表現。関連して、同じく381系で運用に当たる伯備線の特急列車「やくも」も同様な意味合いで「はくも」と言われることがある。
  • 酷電 - 国電の混雑が殺人的に酷いものであったことから、こう揶揄された。

[編集] さ行

  • 最悪の特急 - 別名「C特急」(特急料金のA特急・B特急分類をもじったもの)・「ぼったくり特急」。関東地区で特急「踊り子」号や「新特急」に投入された185系電車が、関西地区で一足早く登場した近郊形の117系電車と同等の座席(おまけに外観も走行性能も似ている)なのに、特急料金が必要な特急列車に使用されたため。なお現在は、185系全車がリニューアル工事を受け、座席が回転リクライニングシートに交換されたため、こう呼ばれることはない。
  • さぎ - 80系電車を用いて運行が開始された急行「佐渡」・「弥彦」が、当時の急行としては相応しくない設備であったため、同じ上越線で運行されていた特急「とき」(朱鷺、鳥の名)に引っかけ、「」と「詐欺」を掛けて皮肉ったもの。ただし、表定速度が高かったため、実際には急行用として一般的なスハ43系客車を用いた列車よりも乗車率は高かったと言う。
  • サンリョーバード - 特急「サンダーバード」のうち、富山駅に発着するものは付属編成の3両だけだったことから。なお現在は富山発着の列車が基本編成で、七尾線乗り入れの列車が「サンリョーバード」である(多客時は付属編成2連の6両編成となる)。
  • C寝台 - 列車の座席をベッド代わりに寝そべる行為の事。B寝台以下である事からこう呼ばれた。また、「ムーンライト九州」の展望室のテーブルをベッド代わりにする時も、こう呼ばれる。床に寝そべることを「D寝台下段」、網棚に寝ることを「D寝台上段」などとも言う。
  • 準快速 - JR京都線JR神戸線におけるものなど、昔に比べて停車駅が増えた快速列車を皮肉ったもの。なお、鹿児島本線では実際に「準快速」の種別を名乗る列車が運行されている。
  • 湘南特急 - 湘南電車(80系電車)を用いて運行を開始した準急列車あまぎ」が、東海道本線特急列車はと」と、東京熱海間において同じ所要時間で走破する俊足を見せたことから。
  • 銭取られるライナー - 313系電車8000番台を用いて運行される「セントラルライナー」のこと。「定員制快速」とうたわれているものの、立ち席になると実質特別料金を取らない快速列車と変わらなくなることや、専用車両の313系8500番台自体も東海道線名古屋地区の特別快速・新快速で使われる313系0・300・5000番台とあまり変わらない(外装と、車内はドア簡易仕切りの有無、カーテンなどが違うだけで、座席もほぼ同じ)こと、当列車の設定で快速列車の本数が減少し不便になったことから、中央西線沿線の人などからこう揶揄されている。「銭トラレライナー」・「銭取(ぜにとる・ぜにとり)」・「」とも呼ばれる。
  • 遜色急行 - 近郊形電車一般形車両などのロングシート部の多い車輌や格下げ車を用いて運行された急行列車を皮肉ったもの。なお、国鉄711系電車などのように近郊型車両であっても急行としても十二分に通用する設備の車両の場合には「遜色急行」には含めないことが多い。逆に、昔は優等列車として通用していたが、80系電車のように、後継車と比較されて「遜色急行」と揶揄されたケースもある。

[編集] た行

「SVO」から「第3文型踊り子」とも呼ばれた特急「スーパービュー踊り子」
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「SVO」から「第3文型踊り子」とも呼ばれた特急「スーパービュー踊り子」
  • 太公望列車 - 紀勢本線(西線)で運行されていた夜行普通列車が、主に沿線での釣り人に使われたため、釣り人のことを代に釣り人から政治家になったと伝えられる呂尚の別名である「太公望」と呼ぶことに因んでつけられた。
  • 第3文型踊り子 - 「スーパービュー踊り子」の省略形が「SVO」で、英語の第3文型(S=主語・V=動詞・O=目的語)と同じことから。
  • タンコロ - 江ノ島電鉄100形など、機関車電車気動車が1両編成(単行)で走る列車のこと。「単独で転がる」ということから。
  • 千鳥停車 - ダイヤグラムにおいて、列車種別ごとに停車駅を分散させることにより、本数の増発を図る手法のこと(阪神本線西武池袋線などで実施)。列車が酔客の「千鳥足」のように、あちこちで停まったり通過したりすることから付けられた。提唱者は川島令三とされる。
  • チョン行 - ごく短距離(2駅間など)を走る列車を、「ちょっと」と言う意味がある。
  • 特別鈍行 - 普通列車特急形車両が使用された場合、普通列車としては豪華な車両設備であることから、こう呼ばれた。ただし、185系電車373系電車の場合は、元々これらの形式が普通列車での使用を考慮したものであったことから、こう呼ばれることは少ない。
  • 特急トンヘ - 「日本海呼称問題」から、日本海東海に改称した場合、特急「日本海」と「東海」の両者がまぎらわしくなるとして、韓国語で「東海」を読み韓国側の主張を皮肉ったもの。また同様に、「JR東海」を「JRトンヘ」と呼ぶ場合がある。
  • 殿様あさかぜ - 特急あさかぜの博多発着の1往復が、1972年に個室寝台車2両を含む5両のA寝台車にグリーン車1両を連ねた編成となったことから付けられた。1975年の山陽新幹線博多開業の際にA寝台車とグリーン車が減らされてこのあだ名は消えたが、20系客車の中では最も豪華な編成として語り継がれている。
  • 鈍行 - 普通列車(快速列車を除く、多くは各駅停車のもの)を、特急や急行などの優等列車に比べて「鈍足」であると言う意味で皮肉ったもの。

[編集] なはまやらわ行

  • ノローツク -前述の「オソーツク」を参照。
  • ひだま - 1980年ダイヤ改正で、東海道新幹線において従来各駅停車の「こだま」しか停車していなかった一部の途中駅に、何本か速達列車の「ひかり」が新たに停車するようになったため、その「ひかり」を「こだま」に準ずる列車ということでこう呼ぶようになった。なお、現在の東海道新幹線における「ひかり」はすべてこの「ひだま」タイプの列車になっており、さらに山陽新幹線では「こだま」を日中に設定せず、各駅停車の「ひかり」でその代用をしていた時期があった(中には、京都駅博多駅間各駅停車という列車もあった)。
  • ヒルネ - 寝台券を購入せずに、寝台列車寝台車立席特急券などで昼行列車代わりに使用できる区間のことを、寝台車の表記記号「ネ(寝床の略)」と「昼行」を掛け、「昼寝」としたもの。または、朝夕のラッシュ時に輸送力増強のために運転し、昼間は車庫にいる車両のこともさす。
  • ブランド種別 - JR中央快速線の中央特快や京阪電鉄のK特急、小田急電鉄の特急ロマンスカーなど、種別の前後に路線名や社名が入る列車種別のこと。
  • フレートナイナー - コンテナ貨物列車「フレートライナー」にコンテナが僅かしか載ってない状態のもじり。コンテナ車のフレームが連なる様からフレームライナーとも呼ばれる。
  • 山男列車 - 中央本線(東線)で運行された夜行普通列車の多くが登山客に使用されていたため。ムーンライト信州も参照。
  • 離婚・再婚列車 - 米子駅博多駅を結んでいた急行列車「さんべ」のうち1往復が、長門市駅美祢線経由・山陰本線経由の編成に分割した後、また下関駅で併結(上り列車は下関駅で分割して長門市駅で併結)していたので、「別れてまた会う」ことから離婚と再婚にかけたもの。なお、西村京太郎のトラベルミステリーにも使用された。

[編集] 鉄道路線や駅・施設に関して

[編集] あ行

  • あきばエクスプレス - つくばエクスプレスが、終点の筑波研究学園都市よりも起点の秋葉原(アキバ)が注目されたことや、起終点に共通する研究機関の立地やそれに付随するおたく秋葉系)的イメージから、語感の類似性もあってこう呼ばれる。同様の理由で「萌電」、全線高架・地下で、地下区間でも高速運転を行うことから「(セミクロスと)ロングシート新幹線」とも呼ばれる。また、秋葉原つくば間の全線運転列車よりも秋葉原~守谷間の区間運転列車のほうが多いことから、「守谷エクスプレス」と皮肉されることもある。
  • OTLOsaka Takasugi Lineなどの略) - 大阪南港に乗り入れる地下鉄「南港テクノポート線」と新交通システムの「ニュートラムテクノポート線」は、建設費の高騰などから、大阪市交通局とは別の第三セクター・大阪港トランスポートシステム(Osaka Transport System;OTS)が運営することとし、市営地下鉄中央線よりの乗り継ぎ客から高額の初乗り料金を上乗せ徴収するなどの増収策がとられ、非常に運賃が高額となった。これを、落胆を示すアスキーアートの「OTL」(失意体前屈ともいう)になぞらえて皮肉ったもの。なお現在は、高額料金による利用の伸び悩みと、OTSの経営難から、線路以外の施設は大阪市に譲渡され、大阪市交通局直営となった。
  • 大野伴睦駅 - 岐阜県出身の政治家である大野伴睦の力により出来たという、東海道新幹線岐阜羽島駅を揶揄したもの(実際には、政治的関与がどれだけあったかは不明とされている)。
  • おしどり方式 - 架線電圧の昇圧に対応した改造をする際に、昇圧前は各車単独の電動車として機能し、昇圧後には2両ユニットで機能するようにした方式。単独の電動車でありながら常にコンビを組んでいる状態を、常につがいで行動するイメージのあるオシドリに例えたもの。

[編集] か行

「Kaenuくん」「かわずくん」と揶揄されるもしもし券売機Kaeruくん
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「Kaenuくん」「かわずくん」と揶揄されるもしもし券売機Kaeruくん
  • Kaenuくん - もしもし券売機Kaeruくん(JR東日本のリモートコントロールによる長距離乗車券・特急券などの自動販売機)の機能が低く、有人のみどりの窓口で購入できた一部のトクトクきっぷなどが購入できないことから「買えぬ」と掛けて揶揄したもの。名称の由来になったの古語に掛けて「かわずくん」とも。
  • 北有楽町駅 - 未成線となった成田新幹線の駅予定地が転用された京葉線東京駅は、他線とは南に遠く離れた地下に位置して乗り換えに不便であるため、むしろ隣駅の有楽町駅の方が近いのではないかという揶揄をこめて、こう呼ばれた。東楽町とも、遠京駅(とおきょうえき)とも呼ばれる。
  • ギャンブル線 - 両毛線の沿線に競馬場高崎 ※2004年廃止、足利 ※2003年廃止)、競輪場前橋)、競艇場桐生)、オートレース場伊勢崎)と公営ギャンブル「三競オート」の全てが揃っており、また場外馬券売場(BAOO高崎。元、高崎競馬場。中央競馬地方競馬とも扱う)、さらに大手パチンコメーカーの本社(平和SANKYO)があることからついた俗称。京浜東北線埼玉県内の区間(競馬場-浦和、競輪場-大宮、競艇場-戸田、オートレース場-川口)や武蔵野線(競馬場-〈中央〉東京中山・〈地方〉浦和・船橋、競輪場-西武園、競艇場-多摩川、オートレース場-船橋)も同様。他に沿線に公営競技場が多い京急本線がこう呼ばれることがある(競馬場-大井川崎、競輪場-川崎花月園、競艇場-平和島。競馬場・競輪場が各2場あるが、オートレース場がない。なお、中央競馬の場外馬券売場ウインズ横浜がある)。
  • クイズダービー - 大手私鉄(近鉄東武)の主要ターミナル駅に存在していたモニター式発車案内表示機の方式から。ブラウン管モニターが一列にずらりと並び、さらに列車によっては発車表示が赤地をバックにしていた。TBSで放送していた人気クイズ番組のセットを連想させる点から。
  • 神戸高額鉄道 - 阪急電鉄神戸本線阪神本線に直通運転している神戸高速鉄道をもじったもの。会社の営業区間(阪急は三宮以西、阪神は元町以西)から何故か運賃が高いのを揶揄している。因みに、阪急と阪神の運賃は、関西私鉄の中では比較的安い。
  • 神戸低速鉄道 - これも神戸高速鉄道のことで、最高時速110キロが当たり前の阪急・阪神両路線が、この区間に入った途端、突如として遅くなるということを揶揄したもの。
  • 国鉄の鬼門 - 1971年複々線化の際に発生した「迷惑乗り入れ」騒動以来、国鉄の通勤輸送改善計画がことごとく失敗した常磐線を、国鉄本局がある東京から見て「鬼門」(北東)にあることとかけて、皮肉ったもの。
  • ゴミ沢駅 - 仙台市営地下鉄南北線の南の終点、「富沢駅」がその隣の「長町南駅」に比べ、圧倒的に客が少なく、開業当初は駅周辺に何もないという意味不明な駅で利用客から必要価値がないと判断されることが多かったためにこう呼ばれた。地下鉄駅の接近放送の女の人の声は垢抜けないので、本当に「1番線にゴミ沢行き電車が到着します」とも聞こえる。
  • ゴミ箱 - 東海旅客鉄道(JR東海)のICカード乗車券「TOICA」の無人駅用簡易改札機の形が、ゴミ箱に似ていることから揶揄したもの。

[編集] さ行

  • 最強線 - 「埼京線」をもじったもの。同線については、国鉄が「最強」の言葉を「沿線発展を祈願する」ということで意識して命名したものであるとされる。なお「最凶線」、「最狂線」ともじられることもあるが、この場合は混雑が酷く痴漢の被害も多いこと、また、直通路線や線路を共用する路線が多く、その路線でのダイヤの乱れの影響を受けやすいことにもよると思われる。
  • 三信地下鉄道 - 飯田線の前身となった4つの戦時買収私鉄のうち、三信鉄道は急峻な山岳地帯に多数のトンネル・橋梁を建設し、路線の半分以上がトンネルとなったため。
  • Jスロー - Jスルー(JR西日本の2枚投入対応自動改札機)の事。2枚投入すると、とたんに処理が遅くなることからの、もじり。
  • 下野駅上野駅の地平(低い)ホームの俗称。
  • 植民地車庫 - 竹ノ塚検車区鷺沼検車区東吹田検車場のように、用地の問題で自社の運営する路線(主に地下鉄)の車両基地直通運転先の会社の路線に設けたものを、「植民地」に例えたもの。※当事者にとっては侮蔑語でもあり、使用には注意が必要である。
  • 西武流山電鉄 - 総武流山電鉄の事。全車が西武からの譲受車であることからの、もじり。西武上信線、西武三岐線も同様。
  • 遭難新宿ライン - 湘南新宿ライン東海道線横須賀線から宇都宮線高崎線へ列車が直通するため、乗る列車を間違えると目的地とはまったく異なる方向へ行ってしまうために、「湘南」と「遭難」を掛けて、こう呼ばれる。また、直通する路線が多く、その路線で起こったトラブルの影響を受けやすいことからこう呼ばれることもある。まれに「遭難顰蹙ライン」とも揶揄される。

[編集] た行

  • 大八廻り - 中央本線岡谷駅塩尻駅間が距離的には遠回りとなる辰野駅経由で建設されたのは、当時伊那地方を地盤としていた政治家伊藤大八の影響力が原因ではないかという推測から、この区間に対して名付けられたもの。我田引鉄の一種。
  • 高天原駅 - 参宮急行電鉄伊勢神宮最寄のターミナル駅として建設した宇治山田駅は、当時の地方では珍しく立派な高架駅であったため、天つ神の住む場所とされた「高天原」に掛けたもの。
  • 多魔境駅 - 京王電鉄相模原線多摩境駅と「魔境」を字面で掛けた揶揄。開業当時、この駅の周囲には何も建造物がなかったことから。現在では死語と化しつつある。
  • 近いからチカテツ - 名古屋市営地下鉄東山線開業時、営業キロが2.4km(名古屋栄町)と僅かであったのを皮肉られたもの。ちなみにこの距離は、東京地下鉄道(現:東京地下鉄銀座線)の最初の開業区間である上野浅草間(2.2km)より長い。
  • 地上鉄 - 地下鉄路線で、地上区間が長い場合、その区間に対して地下を走らないのに「地下鉄」と案内していることに対する皮肉。特に東京地下鉄東西線は、地上区間が13キロにも及ぶ上、長い鉄橋(荒川中川橋梁、1236m)もある。また、横浜市営地下鉄神戸市営地下鉄の一部の区間(郊外路線)も、法律上は地下鉄(地下高速鉄道)に該当しない。
  • 朝礼台 - 旧国鉄においてとりわけ北海道に多く存在した仮乗降場(各鉄道管理局権限で設けられた簡易な乗降場のこと。なお、本社が設置したものは「臨時駅(臨時乗降場)」である)およびそれ由来の駅では、ホームが乗降に最低限必要なほどの短いものしかなく、その素材も板など簡易なものでしかなかったことから、小中学校の朝礼(朝会)において教師が立つ台に例えたもの。
  • 電車博物館 - 大井川鉄道広島電鉄土佐電気鉄道、等、全国各地で廃車になった車両を寄せ集めた鉄道のこと。関東鉄道も、少し前まで気動車博物館だった。チャンポン鉄道とも呼ばれる。
  • 東急伊勢崎線 - 東京メトロ半蔵門線から東武伊勢崎線に乗り入れてくる列車の大多数が東京急行電鉄の車両で占められており、ラッシュ時を除いて線内運用列車よりも上位の列車(特急・快速・区間快速を除く)として乗り入れてくるため。一方では半蔵門線内と東急線内のみを走る東武車が多くなるため、半ば東武田園都市線状態となっている。
  • 東急弘南線 - 弘南鉄道の事。南海から譲り受けた車両を全車廃車にした結果、東急から譲受した車両で占められたことから、このように呼ばれた。東急十和田線、東急福島線、東急上田線、東急豊橋線(いわゆる豊橋鉄道渥美線のみ)、東急水間線も同様。京王岳南線、京王松本線は、以前は東急岳南線、東急松本線だった。もっとも、「東急上田線」と揶揄される上田電鉄は東急の傘下ではあるが。
  • 東武野田線異状あり - 映画「西部戦線異状なし」にかけた洒落で、かつて東武野田線では電車が牛などの家畜を跳ねて運転を見合わせることがしばしばあったため、利用者や周辺住民、鉄道ファンにそう揶揄された。現在では死語と化しつつある。
  • トウモロコシ - 踏切障害時に発光する点滅形特殊信号発光機がトウモロコシの様な形であった為に付いた俗称。
  • 東葉高額鉄道 - 東葉高速鉄道などの新規開業路線は、都心における用地買収費用や建設費用の償還問題から、総じて運賃が高いことを皮肉って、その路線名をもじったもの。類義語として、東京臨海高額鉄道東京臨海高速鉄道)、埼玉高額鉄道埼玉高速鉄道)、北総高額鉄道(現在の名称は北総鉄道であるが、改称前の名称である『北総開発鉄道』の名をもじったもの)などが挙げられる。なお初乗り210円は埼玉高速鉄道や京都市営地下鉄と同額。
  • 土惨線 - 四国の土讃線はトンネルが多く、蒸気機関車の時代は機関士などの窒息死傷事故が多く発生していたため。また山岳地帯を走るため、砂災害などの自然災害によって不通になることもしばしばであったことから。
  • 泥沼トンネル - 青函トンネルが、建設時に要した費用に値する活用法を見出せなかったため、金の無駄遣いだと皮肉ったもの。
  • トンネルドン - 新幹線などの高速列車がトンネルに進入したとき、列車の速度で圧縮された空気が反対側の出口で破裂音を発する現象(トンネル微気圧波を参照)を社内で通称したもの。

[編集] な行

「鍋弦線」こと大船渡線の線形
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「鍋弦線」こと大船渡線の線形
  • 名古屋市営地下鉄志度線 - 高松琴平電気鉄道志度線の事。近代化の為、元、名古屋市営地下鉄の車輌への置き換えが進められ、最終的に、これに統一される予定であることからの、もじり。名古屋市交通局志度線とも呼ばれる。
  • 鍋弦線 - 大船渡線の線形が、一部で前述した「我田引鉄」の影響により「コ」の字形の不自然なものとなったことから、の取っ手のようだとして諷刺した語。現在では、「ドラゴンレール」という路線愛称が付けられている。
  • 日中は走らない日中線 - 朝晩に3往復列車が運転されるのみで、昼間(日中)に列車の走らない閑散ローカル線の日中線を諷刺した語。「日中線とは『日中は走りま線』の略だ」という意味の揶揄もある。同線は特定地方交通線に指定され、1984年に廃止された。
  • 沼津食わず - 1934年12月1日丹那トンネル開通時から1949年2月1日までの14年3ヶ月間、東海道本線沼津駅電化区間の境界となり、この駅で電気機関車と蒸気機関車の付け替えを行っていた。そして、機関車交換のためどの列車もしばらく停車したことから、駅弁土産物などがその時間を利用して広く売られていた。そのため、列車の乗客が沼津駅に着くまでは空腹は我慢しようということで、「飲まず食わず」の「飲まず」と「沼津」を掛けてこう呼ぶようになった。歌曲の「ぼくは特急の機関士で」や「線路工手の唄」にも登場する。「沼津食わず」という表現は、現在でも沼津市を揶揄する語としても使われている(→侮蔑揶揄)。
  • 乗っても動かぬ京阪電車 - 京阪がターミナル駅天満橋駅三条駅において先行電車の出発後、すぐ後続の電車をホームに入れるようにして、乗客に立待ちをさせないようなダイヤを組んだことから、電車が到着後しばらく発車しなかったため。

[編集] は行

「ピンチライナー」こと桃花台新交通
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「ピンチライナー」こと桃花台新交通
  • ハエタタキ - 現代のように無線が発達する前の時代、鉄道電話用の電塔が鉄道沿線に多く立っていたが、沢山の電線をぶら下げた姿がハエを叩く道具の「蝿叩き」に似ていたため、こう呼ばれていた。
  • 秘境駅 - 山奥や原野など、人里から離れた箇所に所在する鉄道駅を「秘境」に掛けて呼んだもの。鉄道ファンの牛山隆信が提唱したとされる。
  • ヒゲ線 - 福井鉄道福武線の内、支線となる市役所前駅福井駅前駅間のことで、その姿が本線から伸びた「」のようであることから。後述の盲腸線と同じ意味で使用されることもある。
  • ピンチライナー - 桃花台新交通桃花台線(通称:ピーチライナー)の利用者がとても少ない事を、沿線住民が皮肉ったもの。また需要予測の誤りなどにより極端な経営難となった事を、皮肉ったもの。件の桃花台線は2006年10月に、仮設以外の案内軌条式鉄道(狭義の新交通システム)としては、初めて廃止された。

[編集] ま行

  • 待っても乗れない阪堺電車 - 阪神電鉄のキャッチコピー、「待たずに乗れる阪神電車」(電車の頻発運転をアピール)をもじって、阪堺電気軌道の電車がなかなか来ないことを揶揄したもの。
  • 麻雀が出来る駅 - さいたま市桜区浦和区南区緑区の旧浦和市内のJR線の駅。浦和駅を中心に、東北本線南浦和駅北浦和駅武蔵野線開業で西浦和駅東浦和駅と、東南西北の接頭語をつける駅がそろった。更に埼京線開業で武蔵浦和駅中浦和駅ができたので、後「白」・「發」が付く駅が開業すると麻雀字牌が全て揃うという意味で、こう呼ばれた。接頭語のない浦和駅を「白」、余った武蔵浦和駅を「發」になぞらえる場合もある。また、山本リンダのヒット曲「狙い撃ち」の替え歌から、「裏浦和」などと呼ばれる場合もある。
  • 南渋谷駅 - 山手線東急東横線に挟まれて用地が確保できなかったために、繁華街から大きく離れた恵比寿駅寄りの貨物駅跡地に設けられた渋谷駅埼京線湘南新宿ラインホームを揶揄したもの。
  • ミミズ電車 - 阪急電鉄の前身である箕面有馬電気軌道が、現在の宝塚線箕面線を開業させた当時、沿線が「ミミズ」しか住まない様な農村地帯であったため、採算性を不安視してこう揶揄された。
  • 盲腸線 - 主要となる鉄道路線から分岐した短距離の路線を、盲腸(正確には虫垂)の形状に似ているとして呼んだもの。閑散ローカル線などの場合には、「役に立たないもの」という意味合いもある。
  • モグラ駅 - 地上から深いところにある駅のことを皮肉った呼び名。都市部で地下鉄が多いところで新しく作られた駅ほどモグラ度が高い。上越線土合駅下りホームについては駅舎からの高低差が70mもあり、国鉄が作成した「わたしの旅」スタンプのキャッチフレーズや「えきねっと」の駅紹介ページでも「日本一のモグラ駅」となっていたので、いわば公式の「モグラ駅」とも言える。
  • モグラ新幹線 - 山陽新幹線以降の、トンネルばかりで車窓風景が見える区間の少ない新幹線を皮肉った呼び名。新しい新幹線ほどモグラ度が高い。トンネル新幹線・地下鉄新幹線と呼ばれることもある。

[編集] やらわ行

  • 山崎の合戦 - 新京阪鉄道→京阪新京阪線(今の阪急京都本線)のデイ100形電車が、大山崎駅付近の鉄道省東海道本線との併走区間で省線特急の「」を追い抜くという示威行為を行ったことから、この付近で羽柴秀吉明智光秀によって行われた「山崎の戦い」にかけたもの。
  • 夢の超特急 - 東海道新幹線の計画が発表された当時は、技術・安全面などでの不安や、当時世界的に鉄道が航空機自動車に取って代わられる衰退産業と見なされていたことから、国鉄内外で批判・反対論が強かった。それらの者が「到底出来ないもの」・「無用のもの」という否定的意味で「夢の」という言葉をつけ、皮肉ったもの。後、計画が進むに連れて「夢の」の意味は肯定的になり、開業後は使用されなくなった。
  • 龍宮の回廊 - 日本初の海底トンネルである関門鉄道トンネルを、開通時に海神が宿る場所とされた「龍宮」に通じる道に例え、こう呼んだ。
  • 臨界線 - 「りんかい線」をもじったもので、東京ビッグサイトコミックマーケットなどの大規模なイベントが開催される時、国際展示場駅が混雑する(特に開業当初は4両編成であり、よく積み残しが発生していた)ため、乗客の我慢が限界に達するという意味が含まれていると思われる。
  • 路地裏の超特急 - 民家の軒先をかすめるようなロケーションで、高速運転を実施している京浜急行電鉄(京急)の路線を称えた呼び名。

[編集] 鉄道事業者や業務に関して

曲線が多いから「京阪電気鉄道カーブ式会社」?
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曲線が多いから「京阪電気鉄道カーブ式会社」?
  • 韋駄天阪和 - 阪和線の前身である阪和電気鉄道が、「超特急」などの速達列車で尋常でないほどの高速運転を行ったため、「韋駄天」に引っ掛けたもの。
  • 大阪天気軌道 - 近畿日本鉄道(近鉄)の前身である大阪電気軌道(大軌)が、初の路線である奈良線を開業させた当時、生駒山奈良方面の観光客が収入の中心であったため、天候が悪いと経営に影響することから、社員が天気を気にするようになったことに対する皮肉。
  • キセル乗車 - 不正乗車の一種で、最短区間の乗車券定期券などを組み合わせて、その間の区間を無賃乗車する手法。「キセル」は吸い口と雁首(がんくび、タバコを詰める先の部分)だけ金属を使い、その間は木製であることから、「始めと終わりだけにしか金を払わない」ことに掛けている。
  • 北半九・南半九 - 九州旅客鉄道(JR九州)の北部と南部地域における特性を、北半球南半球にかけて呼んだもの。
  • 京阪電気鉄道カーブ式会社 - 京阪電気鉄道の保有する京阪本線が、明治期に集落を縫う形で線路を引いたことから曲線が多いため、株式会社の「」と「カーブ」を掛けて皮肉ったもの。同じような条件の路線を持つ、阪神電気鉄道などに対して用いられることもある。しかし、総じて運転速度の高い関西私鉄で目立つ事から用いられるため、同じような状態でも関東の私鉄には用いられない。
  • 京阪マジノ線 - 京都・大阪の中間地帯に位置することから、「交野線(かたのせん)」をわざと誤読して、ドイツフランスの国境に第一次世界大戦後フランスが建設した、防衛要塞マジノ線」にひっかけたもの(要塞とは違うが、過去には沿線に火薬庫が実際に存在した)。
  • コマル - 大阪市交通局のマークは、「Osaka」の頭文字の「O」と「高速鉄道地下鉄のこと)」の「コ」を組み合わせたものになっているが、これに対し市議会が地下鉄建設に莫大な資金を要したことを批判し、「金食い虫でコマル(困る)」として揶揄したもの。
  • 薩摩守(さつまのかみ) - 無賃乗車のこと。武士の平忠度(たいらのただのり)が薩摩守であったため、「ただ乗り」に掛けたもの。平忠度の豆知識を参照。
  • 大気 - 前述した大阪電気軌道(大軌、だいき)の経営が、開業後しばらく頼りないものであったことから付けられた皮肉。
  • 鐵道鉃道 - 鉄道の「鉄」の字は「金を失う」と書くため、忌み嫌った鉄道事業者が旧字体の「鐵」を用いたり、「金」偏に「矢」の「鉃」と書いて「金が矢のように入る」としたもの。前者は大井川鐵道真岡鐵道などで、後者は四国旅客鉄道(JR四国)を除くJR各社のロゴに使用されている。かつては名鉄近鉄も後者を使用していたことがあるが、いずれも「子供が間違った字を覚える」などの苦情を受けて取りやめた。明治時代には「銕道」と表記した会社もあった。
  • 倒壊旅客鉄道JR倒壊) - 東海道新幹線を収益の機軸としており、イベント列車などの運転が少ない東海旅客鉄道(JR東海)を、鉄道ファン好みの会社で無いとして揶揄したもの。「新幹線だけでもっている」と揶揄されたこともあることから、JR新幹線東海道新幹線株式会社などといった呼び名も生まれた。また、この企業方針を強化した同社会長の葛西敬之には、社長当時の東海豪雨の際に東海道新幹線に長時間閉じ込められた利用者を愚弄する言動をしたこともあり、「火災」・「バ葛西」という蔑称も付けられた。
  • 盗急強盗慶太 - 強引な買収・会社乗っ取り(現代風に言うと敵対的M&A)により巨大化した東京急行電鉄(東急)および、当時の同社総帥であった五島慶太に対する皮肉。
  • T.K.K. = とても混んで困る(殺される) - 東京急行電鉄の車両の側面に表記されていた英字略式表記の「T.K.K.」(Tokyo Kyuko Kabushikigaisha)に対する皮肉。昭和20~40年代、輸送改善の追いつかなかった状況を揶揄している。これに対し東急は、「とてもきれいなこの電車」を唱えた。
  • ハチクマライス - 食堂車で出されていた、まかないの人や乗務員用の料理のこと。の上に目玉焼きを乗せたもので、落語に出てくる長屋の「八っつさん」・「熊さん」でも気軽に作れ食べられるという安価なもの、という意味合いでつけられた。
  • ピストル堤 - 武蔵野鉄道→西武鉄道のリーダーであった堤康次郎が行ったとされる、札束(実弾)攻勢を皮肉ったもの。堤が実際にピストルで狙撃されても動じなかったことに由来するという異説もある。
  • マグロ - 鉄道業界における轢死体の俗称。「の切り身」のように死体の切断面が見えるからだとされている。「タタキ」・「ネギトロ」などといった類義語もあるが、これはさらに粉々に損傷した遺体(特に皮下脂肪など)の外観からとされる。

[編集] 鉄道会社が経営するプロ野球球団に関して

「ジャビット電車」?阪神9300系電車
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「ジャビット電車」?阪神9300系電車
  • 地下鉄球団 - リーグ最下位付近をいつも彷徨っていた、大阪近鉄バファローズを揶揄した言葉。近鉄(きんてつ)を「ちかてつ(地下鉄)」と読み替えたもの。古くは「パ・リーグのお荷物、ボロ鉄」とも揶揄された。
  • ジャビット電車 - 阪神電気鉄道9300系電車8000系電車(更新車)が、阪神タイガースを有する会社にもかかわらず、ライバルの読売ジャイアンツを連想するオレンジ色の塗装になっていたことから、読売(巨人)のキャラクターである「ジャビット」を用いて皮肉ったもの。ジャビットをそのモデル(兎)から来ている近鉄6800系電車の愛称「ラビットカー」に引っかけた「ジャビットカー」や、「ジャイアンツカラー」・「巨人電車」などの呼び方もある。
  • 西武特急 - 西武ライオンズが常勝球団と呼ばれたころ、勝ちっぱなしで止まらない様を特急列車のようだとして、こう呼んだ。しかし、負け始めると一転して「急停車」・「ウヤ(運休、詳細は後述)」・「故障」などと揶揄される。他の電鉄運営球団においても、好調時に使われることがあった。
  • 野球が弱いからハンキュウ電車 - 「阪急ブレーブス」(現・オリックス・バファローズ)と「半休・半球」を掛ける。
  • 弱い○○にまた勝った、○○電車ではよ帰れ - かつては数多くの鉄道会社がプロ野球球団を運営しており、主に近鉄バファローズ、阪急ブレーブス、南海ホークスの在阪パ・リーグ球団の応援団がそれぞれの相手チームをKOした際にコールしていた。大阪近鉄のオリックスへの経営譲渡により、2006年現在応援団としてこれを行っているのは南海の後身である福岡ソフトバンクホークスのみである。

[編集] 鉄道趣味に関して

  • ウヤ情 - 交通新聞社が発行する鉄道雑誌の「鉄道ダイヤ情報」には、臨時列車の運行予定表などが載っているが、掲載された列車がよく時刻変更になったり運休になることを、「うやむや」と「運休」を意味する電報略号の「ウヤ」(運転休みの略)に引っ掛けたもの。
  • 記者会見 - 撮り鉄が最終運行列車などに向けてフラッシュを一斉に焚く状況。テレビなどで中継される記者会見に集まるカメラマンにたとえて揶揄したもの。
  • シャトる乗車 - 乗車券の有効区間外を往復乗車する行為。主に鉄道ファンが初乗り切符等を購入し乗り回す行為の他に、ラッシュ時間帯などに座席を確保のために始発・終点等まで行く行為を比喩したもの。英語で「往復する」という意味であるシャトルにかけたもの。
  • 18乞食 - 青春18きっぷでは、安価な料金で普通列車を長距離で利用できるために、青春18きっぷの利用者が多い路線(東海道本線など)では、通常利用する地元の利用者にとっては、混雑の原因で、座れなくなり迷惑ということから揶揄したもの。※侮蔑用語が含まれているので表立って使われることは無いに等しい。
  • 葬式鉄 - それまでは見向きもしなかったのに、廃線廃車が間近になってから、撮影するだけのために、沿線に群がる(増収に貢献していない)鉄道マニアや鉄道オタクを「葬式好きな輩」に例えて揶揄したもの。「一般人に迷惑をかけても平気で、臨終が近付いていることを喜んでいるような、自己中心的な連中が多いから」との痛烈な皮肉も込められている。
  • TMS=タイム、マネー、スペース - 鉄道模型雑誌の「鉄道模型趣味」の通称「TMS」(Tetsudo Mokei Shumi)を、鉄道模型を趣味とするのに必要な「時間、費用、(コレクションを収容する、ないしはレイアウトを作成する)場所」に引っ掛けたもの。
  • 鉄子 - 女性の鉄道ファンをさす用語。漫画「鉄子の旅」に因む。
  • 鉄分 - 鉄道ファンの情熱度を示すもので、「鉄道ファン」は「」と略されることから、栄養素の「鉄分」に掛けたもの。なお鉄道趣味を実行することを、「鉄分補給補充)」と呼ぶ。
  • 盗り鉄 - 蒐集や転売目的で、鉄道施設の備品や鉄道車両の部品を持ち去る窃盗行為を、鉄道写真の撮影を行う鉄道ファンを意味する「撮り鉄」をもじって、揶揄したもの。
  • 非鉄 - 鉄道ファンでない人のことを、鉄鋼以外の金属材料を表す総称語の「非鉄」に掛けたもの。

[編集] 単なる駄洒落や語呂合わせ

  • ア※ル工機 - アルナ工機アナグラム。かつてチョコレート色の阪急電車がここで最も多く製造されていたことにもよる。
  • 一日走ってハンキュウ電車 - 「阪急」と「半休(半日休暇)」を掛ける。
  • 一回乗ってもナンカイ電車 - 「南海」と「何回」を掛ける。
  • 駅便 - 駅の便所駅弁を掛ける。『駅鉄(えきてつ)』にとっては必要不可欠な調査項目でもある。
  • おスペ - 東武鉄道の「スペーシア」の名称を、おすぎになぞらえた略称。
  • オジサン特急 - 富士急行フジサン特急」に掛けたもの。
  • Q - 九州旅客鉄道(JR九州)のこと。2ちゃんねるの鉄道板利用者がよく用いている。九州の「九」とアルファベットの「Q」の音が似ていることが理由。なお同社のマルス券の券面図柄には「Q」ではなく「Kyushu」の「K」が使われている。なお富士急行は実際のロゴに「Q」を使っている。
  • クモハドナルドハンバーガー - 「マクドナルド」の頭文字である「Mc」が、鉄道用語では「クモハ」(制御電動車)となる事から、それに引っ掛けたもの。類義語として、てりやきクモハバーガーやクモハナゲットなどがある。
  • ケーオー線新宿二丁目行き - 京王線が乗り入れる都営新宿線の「新宿三丁目駅」が、実際にはゲイ・タウンとして知られる「新宿二丁目」に位置していることと、ゲイ向けアダルトビデオメーカーの「ケーオーカンパニー」を掛ける。
  • 芸者が乗ってもケイセイ電車 - 「京成」と「傾城(遊女)」を掛ける。
  • コヒ - 北海道旅客鉄道(JR北海道)のこと。これも2ちゃんねるの鉄道板利用者がよく用いている。カタカナの「コ」と「ヒ」をつなぎあわせると「北海道」の「北」と似ていることが理由。よりリアルに似ている半角カタカナで表すことが多い。この表現自体は、2ちゃんねるのサービス開始以前からメーリングリストなどでしばしばみられた。以下の「束」「酉」も同様である。
  • しЯ - JRのこと。これも2ちゃんねるの鉄道板利用者がよく用いている。「しR」と書く場合も多い。「J」と「し」、「R」と「Я」の字体が似ていることが理由。
  • JR束日本 - 東日本旅客鉄道(JR東日本)のこと。これも2ちゃんねるの鉄道板利用者がよく用いている。「」と略すことが多い。「東」と「束」の字体が似ていることが理由。
  • JR酉日本 - 西日本旅客鉄道(JR西日本)のこと。これも2ちゃんねるの鉄道板利用者がよく用いている。「」と略すことが多い。「西」と「酉」の字体が似ていることが理由。
  • 使用中は停車しないでください - 駅清掃上の問題から、汚物処理装置のない列車便所にあった注意書き「停車中は使用しないでください」のアナグラム。
  • 全身乗ってもハンシン電車 - 「阪神」と「半身」を掛ける。
  • たけゆたか線 - 武豊線の事。騎手の武豊にちなんだ、もじり。
  • 帝王京都電鉄、帝王線 - 京王電鉄の旧称、「京王帝都電鉄」のアナグラム。
  • 電車にGO! - かつて大人気となったテレビゲームの「電車でGO!」をもじったもの。人身事故、踏切事故、駆け込み乗車などを指すことが多い。その後、メーカーであるタイトーが開発した他のシミュレーションゲームも、「ユンボでGo!」などと「電車でGO!」をもじった表現で呼ばれた。一部旅行会社の広告でも「電車でGo!」をもじった表現がしばしばみられた。
  • 東京トトロ - 特殊法人民営化により営団地下鉄から東京地下鉄が発足したときの愛称「東京メトロ」が聞き慣れない新奇な名称に感じられたことから、一部のファンがアニメ映画の「となりのトトロ」を掛けたもの。
  • 何もくれないケイヒン電車 - 「京浜(京急)」と「景品」を掛ける。
  • ヌルッと関酉 - 「スルッとKANSAI」をもじったもの。
  • パー線 - 久留里線の俗称。「くるり」と「クルクルパー」を掛けたもの。
  • はげたか - 北越急行ほくほく線を経由する特急列車はくたか」をもじって「禿げ鷹」としたもの。前述した「電車でGO!2」の雑誌広告にも同様のネタが掲載された。
  • ひのきのぼう - かつて修学旅行列車に使用された155系「ひので」「きぼう」編成の名称を合成したもの。ドラゴンクエストシリーズに登場する同名の武器が、ゲーム最初期に出現する(最弱の)装備であり卒業というイメージに結びつくことと、粗暴な修学旅行生が木刀を持ち歩く様からついたと考えられる。
  • 蓮網 - 「パスネット」のもじり。
  • ふんどし - 国鉄EF61形電気機関車の事。瀬野駅八本松駅間の補機用に改造された、又は改造予定だったものの出力が中途半端で単機では不足、重連では過剰になってしまうことから、「に短し、たすきに長し(→ふんどしにはちょうどよい)」ということで呼んだもの。しかし、そもそもこの状況になる以前の部分の点に問題があった。(国鉄EF60形電気機関車#500番台
  • 暴走特急 - 東日本旅客鉄道(JR東日本)千葉支社管内の特急列車を総称する「房総特急」を、映画のタイトル「暴走特急」(原題 "Under Siege 2: Dark Territory":1995年、米 etc.)などと掛けたもの。類義語として「暴走ビューエクスプレス」(255系電車愛称「房総ビューエクスプレス」から)など。
  • 半壊電車 - 阪堺電気軌道の旧型車を揶揄した表現。
  • マニー30 - 現金輸送荷物車マニ30形と、「マネー」(現金)もしくは「マニア」を掛ける。
  • もうりょう線、急行もうりょう - 両毛線およびりょうもう(東武鉄道の有料急行列車、のちに特急化)のアナグラム。日本の伝統的な化け物の総称である魑魅魍魎(ちみもうりょう)から。
  • 早稲田が乗ってもケイオウ電車 - 「京王」と「慶應(大学)」を掛ける。

[編集] 参考文献

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

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