通用ピン音
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通用拼音(つうようピンイン)は中華民国(台湾)における、中国語および台湾におけるその他の言語のローマ字表記法のひとつである。 1984年教育部(日本の文部科学省に相当)によって公布された国語注音符号第二式とはことなり、国語(北京語)のほか、台湾語、客家語、少数民族言語にも一応対応している。ただしその表記方法は改変が繰り返され安定していない。また、通用拼音はあくまでも道路案内等、非漢字圏の外国人のために漢字表記と併用して限定的に用いられる表記方法であり、注音記号を置き換えるものではない。
通用拼音は考案後も中華民国政府に正式採用されず、2000年には行政院によって中華人民共和国式の漢語拼音が中華民国内でのローマ字表記として正式採用された。このため通用拼音はそのまま消滅にむかうかと思われたが、2002年には行政院が通用拼音の使用を推奨し、実際に台北市や新竹市では使用が推進されるなど復活のきざしもある。
しかしこのことは、複数の方式がもともと乱立していた台湾におけるローマ字表記にさらなる混乱をもたらす結果になっている。