貝賀友信
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貝賀 友信（かいが とものぶ （弥左衛門 やざえもん）、正保5年（1648年） - 元禄16年2月4日（1703年3月20日））は江戸時代の武士。播磨国赤穂藩士、中小姓・蔵奉行、10両3人扶持。赤穂浪士の一人。父は吉田助兵衛。母は貝賀左門女。養父は貝賀左門。吉田忠左衛門の実弟。
母方の実家である貝賀家の養子となる。元禄14年（1701年）3月14日、主君浅野内匠頭が江戸城松之大廊下で吉良上野介に刃傷に及び、浅野内匠頭は切腹、赤穂藩は改易となった。弥左衛門は家老大石内蔵助の誓紙血判の義盟に加わる。
元禄15年（1702年）7月18日、幕府は閉門中だった内匠頭の弟浅野大学の広島浅野宗家への永預けを決定し、浅野家再興は絶望的となった。江戸の吉田忠左衛門は、京都にいた弥左衛門へ飛札でこれを知らせ、これを受けた弥左衛門が山科の大石内蔵助へ報告した。
7月28日、大石内蔵助は京都円山に同志を集めて、吉良上野介への仇討ちを決定した（円山会議）。義盟には約120名の元赤穂藩士が加わっていたが、大石内蔵助は同志の真意を探るために血判状の返却を命じる。その使者となったのが弥左衛門と大高源五であった。
血判状の返還に際して、弥左衛門と源五は、浅野家再興が絶望的となったこと内蔵助は腰抜けであてにならないと伝えて相手の反応を見て、それでも血判状の返還を拒む者に対して仇討ちの真意を伝えた。大石内蔵助の一族である進藤源四郎、小山源五左衛門、大石孫四郎ら70名以上が脱落した（神文返し）。
元禄15年（1702年）12月14日の吉良邸討ち入りでは弥左衛門は表門隊に属し、門の警戒にあたった。討ち入り後は松平隠岐守の屋敷へお預けとなる。元禄16年（1703年）2月4日、幕府の命により切腹。享年54。
