諏訪頼水

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諏訪　頼水（すわ　よりみず、1571年 1月18日（元亀元年12月23日）－ 1641年 2月23日（寛永18年1月14日））は、江戸時代前期の大名。信濃国諏訪藩の初代藩主。諏訪頼忠の長男。

[編集] 経歴

1590年、父と共に小田原征伐に従軍する。その後、主家の徳川氏が関東に移封となったため、頼忠・頼水父子はこれに従って諏訪を離れて関東に移り、武蔵国奈良梨に所領を与えられた。その翌々年、上野国総社へ移封されている。1600年の関ヶ原の戦いでは徳川秀忠軍に従い、信濃国や上野国の守備を命じられた。その功績により、戦後の1601年10月、信濃国高島2万7000石へ復帰を許された。1606年、父の死により家督を継ぐ。

1614年からの大坂の陣では、甲府城の守備を命じられ、長男の諏訪忠恒が諏訪軍を率いて出兵した。頼水は冬の陣のとき、自身が城の留守などのような閑職に留められていることに奮起し、夏の陣では大坂へ従軍させてもらうように願ったが、かなえられずに夏の陣でも甲府城の守備を命じられた。

1616年、改易となった松平忠輝（徳川家康の六男で、秀忠の弟）の身柄を預かり、その後、諏訪氏は忠輝の面倒を生涯見ている。1634年、第3代将軍・徳川家光から杯と饗応を受けるという厚遇を受けるほど、家光から厚い信任を受けた。1640年、長男の忠恒に家督を譲って隠居し、翌年1月14日、72歳で死去した。墓地は頼岳寺。

頼水は政治手腕に優れ、逃散していた百姓を呼び戻して新田開発を奨励するなど、藩政の安定に尽力した。また、頼水が剛毅で正義感が強い逸話として、ある日、諏訪氏の菩提寺である永明寺に罪人が逃げ込んだ。頼水は罪人を引き渡すように命じたが、僧侶は特権を楯にして引き渡さない。そこで、業を煮やした頼水は、寺を焼いて罪人を捕まえ、首を刎ねた。このとき、僧侶も有無を言わせずに処刑したと言われている。

この時代、菩提寺を焼くというのは恐れ多いことである。頼水はその後、頼岳寺を創建した。

諏訪氏（総社藩）藩主

1592～1601