請願巡査
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請願巡査とは旧警察制度で地方自治体や企業あるいは個人の請願により配置された巡査のことである。派出警官の給料および派出所などの費用は請願者が全て負担することになっていた。
1938年(昭和13)に廃止された。
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[編集] 配置例
- 炭鉱や鉱山で働く工夫の治安維持のために炭鉱や鉱山を経営する会社が費用負担する。
- 富豪や地主などが自宅を警備させる目的で私費で派出所を作らせた。
- 大規模な工事現場などで労働者の仮設住居の治安を維持する目的で会社が費用負担する。
[編集] 問題点
請願者の利益保護のために設けられた制度であったため、本来であれば公正中立でなければならない警察官が特定の企業や個人の利益のために仕事をすることになり、企業の管理職が労働者に対して暴力や虐待を行っても巡査は見て見ぬふりをするなど恣意的な警察権の行使が行われ中立性は無いに等しかった。特に個人の費用によって設置されている場合など公的権力を持つ用心棒になっていた。
[編集] 韓国の請願巡査制度
韓国には現在でも日本の制度を元にして作られた同様の制度があり民間警察官のような警備員がいる。
[編集] アメリカの請願巡査制度
アメリカの警察にも派出請願制度があり、手数料を払う事で通勤の際にマイカーの先導を引き受けてくれる法執行機関が存在する。なお、ペンシルバニア州では1900年代、炭鉱・鉄山の治安維持・争議行為抑止の為、派遣どころか警察機関一つ設置する事まで認めていた例がある。“炭・鉄警察”と呼ばれ、上述「問題点」から評判は悪かった。