石川県営兼六園野球場
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石川県営兼六園野球場（いしかわけんえい・けんろくえんやきゅうじょう）は、かつて石川県金沢市にあった野球場。石川県が運営管理していたが、1973年限りで閉鎖された。
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[編集] 歴史
金沢市中心部、兼六園に隣接する旧陸軍出羽町練兵場の公用地に、石川国体の開催に合わせて1947年10月に完成した。当時は両翼85m、中堅90mと非常に狭く、完成当初からフィールドの狭さが指摘されていたが、翌1948年4月に初めて開催されたプロ公式戦・太陽－急映戦では両チーム6本塁打と、当時としては本塁打の多い試合だったことがきっかけで、同年9月に両翼90m、中堅97mに拡張された。ところが、翌1949年4月26日に開かれた巨人－大映戦では、両軍合わせて13本の本塁打が飛び交う乱打戦（1試合両チーム本塁打数・日本プロ野球最高記録）となったため、この年に再び拡張。1950年からは両翼99.1m、中堅122mとなったが、今度は広過ぎて本塁打が出にくくなったため、1959年に改修された際には両翼91.4m、中堅112.8mとなるなど、フィールドの広さに関しては紆余曲折を辿り続けた。
その後、老朽化や設備の陳腐化、更には球場周辺が宅地化するなどしたこともあって、この兼六園球場は郊外の西部緑地公園内に石川県立野球場が翌1974年に完成するのに伴い、1973年11月を以って閉鎖、施設は撤去された。
兼六園球場の跡地には1977年、石川厚生年金会館（ウェルシティ金沢）が建設された。敷地の形をそのまま活用して設計されたため、建物は扇形をしている。
[編集] 主なエピソード
1956年9月19日に開催された国鉄スワローズ対広島カープ24回戦（ダブル第2試合）で、国鉄・宮地惟友が日本プロ野球史上3人目となる完全試合を達成している。
