真珠の小箱
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真珠の小箱（しんじゅのこばこ）は、毎日放送（MBS）で1959年2月から2004年3月まで、45年間放送された教養系紀行番組。番組制作は毎日放送関連会社の（株）放送映画製作所。
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[編集] 概要
スポンサーである近鉄の沿線を中心に、近畿地方の文化・風土・歴史を専門家と芸能人、文化人がリポートするというもの。 番組タイトルは近鉄沿線である伊勢志摩方面が真珠の産地であることから命名されたとも。
奈良県と三重県がこの番組で多く取り上げられ、番組の最後に、番組内で紹介された場所の地図が近鉄の最寄駅入りで紹介された。
題字は書道家の榊莫山が手掛け、番組放送開始当初から詩人の足立巻一が構成を務めた。
[編集] 撮影・番組構成
撮影は、一ヶ所につき一日を要し、取材カメラ（昭和50年代半ばまではフィルム録画）には当時のオリンピックなどで導入されたばかりの振動防止技術が使われた。単純に観光地をみるのではなく、地元の人との会話を中心とするため、余り観光客が行かないような場所を中心に撮影が行われることが多かった。
また、1985年頃から2000年までは毎日放送のアナウンサーなどが聞き手役として、出演していた事もあった。
[編集] 相次ぐネット局の離脱
2000年3月、SBS・RSK・RCC・RKBの4局は編成上の理由などで打ち切りとなった。関東地方では、1961年7月からNETテレビ（日本教育テレビ=現・テレビ朝日）で放送されていたが、1975年4月からTBSに移行。しかし、TBSでも2002年3月、やはり編成上の理由で、関東でのネットは打ち切られた。最終回まで放送された局は、MBSをはじめ、ATV・CBC（1975年4月、極初期のTHKから移行）・KUTVの4局だった（ATVとKUTVは、近鉄の冠スポンサーではなかった。）。
[編集] 番組の終焉
大手私鉄におけるリストラは近鉄といえど例外ではなく、MBSの改編期に伴う番組放送時間枠と編成の見直しもあって、2004年3月27日放送の30分スペシャル（通常は15分）をもって、テレビ草創期の時代から続いた長寿テレビ番組は、通算2,314回で幕を下ろした。
[編集] 同時に起こった他の長寿紀行番組終了劇
最終回の翌日には7年半の歴史を持ち、真珠の小箱と同じく榊莫山が題字を書いた「道浪漫」も終了し、MBS制作の2つの長寿番組が2日連続で終了すると言う現象が起こっている。
更に「道浪漫」終了の同日に同じ長寿紀行番組で26年半続いた「こちら海です」（サンテレビ、KBS京都、テレビ和歌山、福井テレビ共同制作）が終了し、在阪放送局制作の3つの長寿紀行番組が2日連続終了すると言う現象が起こった。
[編集] 終了後とUHF局での放送
番組終了後、製作局であるMBSでは「知っとこ!」の姉妹番組である「知ってた?」が15分拡大され、2005年3月まで放送されていた。現在MBSのこの枠では「せやねん!」が、CBCでは「晴れドキ」が、それ以外の系列局では「王様のブランチ」を放送している。
また、2006年5月現在、放送番組センターの配給番組として「真珠の小箱・奈良大和路をゆく」のタイトルで、配給用に再編集されて全国の民放テレビ局（TBS系列外の地方局や独立UHF放送局なども）で再放送されている。
[編集] 過去のネット局
- 青森テレビ(ATV)※近鉄の提供クレジットを隠す処理・一部編集などを施して放送。
- 日本教育テレビ(NET)※現・テレビ朝日(EX)
- 東京放送(TBS)
- 静岡放送(SBS)※1975年4月から2000年3月まで放送
- 東海テレビ放送(THK)※1975年3月まで放送
- 中部日本放送(CBC)※1975年4月から最終回まで放送
- 山陰放送(BSS)※放送時期不詳。腸捻転時代に放送していた模様
- 山陽放送(RSK)※1975年4月から2000年3月まで放送
- ラジオ中国→中国放送(RCC)※腸捻転時代から2000年3月まで放送（開始時期不詳・広島ホームテレビ開局後も移行せず引き続き放送していた）
- テレビ高知(KUTV)※青森テレビと同じく近鉄の提供クレジットを隠す処理・一部編集などを施して放送。
- 九州朝日放送(KBC)※1975年3月まで放送
- RKB毎日放送(RKB)※1975年4月から2000年3月まで放送
- GAORA ※旧SVNとして開局した当時から放送していたが、終了した時期は不明
[編集] 外部リンク
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