森林鉄道 (大夕張営林署)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
夕張市内の森林鉄道は、森林経営の合理化を図るために北海道夕張市内の国有林を伐採し搬出することを目的に敷設された。 夕張市東部の国有林を管轄する大夕張営林署（夕張営林署に統合。現在は空知森林管理署）管内には夕張岳山麓の広大な山林からの伐木輸送ため、主夕張森林鉄道、下夕張森林鉄道が敷設された。 昭和40年代初頭には自動車道に全て転換されたが、使用された車両は札幌市厚別区の北海道開拓の村に保存されている。またシューパロ湖を横断する三弦橋は特異な構造形式として土木史的にも貴重である。
目次 |
[編集] 路線データ
- 主夕張森林鉄道 15.4km
- 下夕張森林鉄道 27.2km
- 下夕張森林鉄道夕張岳線 16.3km
[編集] 歴史
- 1934年 主夕張森林鉄道 大夕張貯木場（通洞・後の大夕張炭山駅隣接）～熊曳沢7.9km竣功
- 1937年 主夕張森林鉄道 熊曳沢～二股沢7.5km延長
- 1945年 下夕張森林鉄道 南部貯木場（南大夕張駅隣接）～下夕張 16.8km竣功。その後10.4km延長。
- 1946年 下夕張森林鉄道夕張岳線 下夕張森林鉄道分起点～白金沢 11.6km竣功。その後4.7km延長。
- 1958年 大夕張ダム建設による補償工事として「三弦橋」完成。
- 1961年 主夕張森林鉄道撤去、自動車道転換完了。
- 1964年 下夕張森林鉄道夕張岳線撤去、自動車道転換完了。
- 1966年 下夕張森林鉄道撤去、自動車道転換完了。
[編集] 路線一覧
- 主夕張森林鉄道 夕張市鹿島（旧大夕張炭山駅） - シューパロ川上流二股沢
- 下夕張森林鉄道 夕張市南部（旧南大夕張駅）- パンケモユーパロ川上流
- 下夕張森林鉄道夕張岳線 夕張市南部（下夕張森林鉄道分起点）- 白金沢上流三股
