拳闘暗黒伝CESTVS セスタス

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『拳闘暗黒伝セスタス』（けんとうあんこくでんセスタス）は技来静也による漫画作品。1997年より、2006年8月現在まで雑誌ヤングアニマルで連載中。

白泉社より12巻発行されている。

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プロジェクト

[編集] 物語

爛熟期を迎えつつある帝政ローマ。当時、コロシアムでは古代ボクシングが興業されていた。そして、そこで選手として戦う奴隷たちは拳奴（けんど）と呼ばれ、過酷な環境の中で闘いを繰り広げているのだった。本編の主人公である拳奴セスタスは、体格に劣りながらも天性のスピードと師ザファルの教えたテクニックにより、難敵を打破していく。その闘いぶりが若きカエサル・ネロの目にとまり謁見を許されるのだが、それを契機としてセスタスは運命の渦の中に巻き込まれていくこととなる。

[編集] 作品内容

真の自由を手に入れようとするセスタス、父との葛藤の中でもがく天才格闘家ルスカ、皇帝として生きねばならぬ運命を背負ったネロ。そして、セスタスの師ザファルとルスカの父デミトリアスとの過去の因縁。物語は格闘漫画としての領域を超え、帝政ローマ時代を生きた三人の少年たちの運命を軸に描く、歴史ドラマの要素を多分に含んだ内容となっている。

なお、実際には徒手拳闘を旨とする部隊などは実在せず、拳闘も裸体で行われており、ある程度フィクションを前提としている点には注意を要する。とはいえ、その他の習俗や歴史的人物、事件などはかなり正確に描かれており、歴史的背景に関してはできる限り忠実に表現しようとする意志が感じられる。