成城 (東京都)

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成城（せいじょう）は東京都世田谷区の地名・町名である。住居表示としての成城は、小田急電鉄小田原線の成城学園前駅を中心とした地域である。田園調布に並ぶ都内屈指の高級住宅街として有名で、芸能人をはじめ著名人が数多く住む。駅周辺、特に北口の5・6丁目あたりは高級住宅街が広がっている。

[編集] 地名の由来

1925年（大正14年）に開校した成城学園が由来。1927年に同学園の要請を受ける形で成城学園前駅が設置され、地名として定着していった。

[編集] 立地

東に仙川、西に野川が流れ、台地状の土地に街は広がる。また西に国分寺崖線、みつ池、神明の森がある。

駅南側・・1～3丁目
駅北側・・4～9丁目

[編集] 歴史

明治の末ごろまでは北多摩郡砧村とよばれ、武蔵野の雑木林と原野が広がっていた。

1925年（大正14年）成城学園が東京牛込原町の成城学校（現成城中学校・高等学校）から移転。
1927年（昭和2年）小田急線開通。

小原国芳の尽力により、学園建設資金捻出のため、周辺の土地2万坪を買い、区画整理をして売り出す。ちなみに玉川学園はこの成城学園都市建設を主導した小原国芳がその手法を応用して開設した学園都市である。

なお、成城学園が手がけて売り出したものは駅北側で、駅南側（現：1～3丁目）は鈴木氏によるものである。1丁目（現；武蔵工大付属中・高校、区立砧中、科学技術学園専門学校）はかつての御料林であり、学習院の移転話も持ち上がっていた。

当初は、柳田国男、野上弥生子、後に水上勉らが移住し、文士村の様相を呈していた。

1932年に東宝撮影所ができてからは、黒澤明、本田猪四郎、志村喬、三船敏郎、加東大介、加山雄三、石原裕次郎、宇津井健、藤田進らが居住するようになった。

1966年には、三船プロの撮影所もできた。

時代とともに、成城町には、かつての祖師谷や大蔵だった周辺場所も編入され、現在は1～9丁目となる。

ここ10年の間に、芸能人の居住が目立つようになってきた。

[編集] 様相

成城6丁目は、大部分が2階建ての平屋であるが、2年程度の居住者の移転多く、新入居者の多くはそこにあった家を建て替えて新たに新築を建てる場合がほとんどのため、町の様相は数年でかなり変化している。

成城4、5丁目は、6丁目よりは居住者の移転が少ないため、昔から居住する方が概して多い。

建蔽率、容積率が異なる8丁目には都営住宅や三菱重工業、ジャパンライン、丸紅、農林中金などの社宅があったが、近年、社宅は相次いで姿を消し、跡地に2棟の中高層の分譲マンションが建設された。また、都営住宅も建て替えが決定し、居住者の移転が終わり建設工事が開始された。建設期間は4年を予定しており、9階建が3棟となる。現在ある巨大9階建ての老人ホームと分譲マンション2棟にあわせ巨大都営住宅3棟が町の1箇所に固まっているため成城８丁目の約半分は、巨大マンションの様相になる。

このように、8丁目には中高層マンションが立ち並ぶこととなる一方、9丁目は以前からマンションはあるものの、いずれも5階建て以下である。

[編集] 街づくり

成城の街づくりをしてきた先人たちは協定を結び、塀を生垣にするなど、街の緑を守ってきた。近年では大きな区画も細分化され、ミニ開発やマンションの建設に住民は危惧感を抱いている。統一教会の進出やグリーンプラザ跡地のマンション建設に際しては大規模な住民運動も展開された。

[編集] 交通

[編集] 電車

小田急小田原線、成城学園前駅がある。急行、多摩急行、準急、区間準急、各駅停車が停まるが、ロマンスカーと快速急行は通過する。喜多見駅寄りに電車基地があり、同駅から引き込み線が繋がっている。

同駅は、平日や土曜日の朝方は様々な学校の学生でごった返す。

詳細は成城学園前駅を参照。

[編集] 路線バス