増槽

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増槽（ぞうそう）とは、兵器外部に取り付けられる追加の燃料タンクのこと。内蔵燃料では不十分な作戦を遂行するために装備される。増加燃料タンク（ぞうか —）、増設燃料タンク（ぞうせつ —）とも。軍用機の翼下や胴体側面、戦車・自走砲の側面・後面などに取り付けられる。

[編集] 軍用機の増槽

軍用機に用いられる増槽には、ドロップタンク（drop tank, 投下型増槽）とコンフォーマルタンク（conformal fuel tank, CFT, 密着型増槽）がある。

ドロップタンク

ハードポイントに取り付けられ、内部の燃料を使い切った後で切り離せるようになっている増漕のこと。ふつう両端のとがった円柱形状をしていて、一見爆弾かミサイルのようにも見えるが、飛翔を目的としないので安定板を持たない。航続距離延長のために、第二次世界大戦ごろから使用されるようになった。初めて増漕を搭載した軍用機は日本海軍の零式艦上戦闘機とされている。機関銃によるドッグファイトの機会が多かった第二次世界大戦時は、残量にかかわらず会敵時に投棄されることも多かった。

増槽を海上に投棄した場合の回収は容易ではないが、イギリス、ドイツ、フィンランドなどは大戦中に陸上で投棄された増槽を回収していたという事例もある^[要出典]。

コンフォーマルタンク

機体側面に密着するように装備される増漕のこと。飛行中の切り離しはできないが、ドロップタンクに比べ空気抵抗が小さいため燃費に優れ、ハードポイントを要しないのでより多くの兵装を搭載できるという有利な面がある。F-15E ストライクイーグルでは標準装備されている。F-16 ブロック60も採用している。ほかにはサーブ 39 グリペン・ラファール・タイフーンでも利用が検討されている。

[編集] フィクションに登場する増槽

ガンダムシリーズやマクロスシリーズなどでは、宇宙空間での機動に消費する推進剤用の増槽が登場し、プロペラントタンク (propellant tank) となどと呼ばれる。

ガンダムシリーズでは主にモビルスーツの主推進装置があるバックパックに取り付けられ、作中ではドロップタンクのように会敵時に機体から切り離す描写がなされている。